本日の一品
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真夏の海でも使えちゃう? 小っさいType-CのUSBメモリー
2022年4月20日 00:01
世の中がいくらネットワークでつながろうとも、物理的な媒体でデータを受け渡すニーズはなくならない、と思う。突発的に誰かのパソコン(スマホ)と自分のパソコン(スマホ)とで大きなデータをやりとりする必要が出てきたとき、ネットワーク経由でサクッとこなせる自信はない。共有フォルダの設定に手間取ったり、同じLAN(Wi-Fi)に接続していなかったりで、スムーズにいくことはまれだ。対面なのにクラウドストレージを使うのも非効率だし。だからワタシはUSBメモリー(Xperia的なノリで)。
ちなみに5年ほど前にもこのコーナーで超小型のUSBメモリーを紹介していた。が、数年で調子がよろしくなくなり、後継となるような製品も発売されていないようなので、ここのところは外付けSSDでやりとりしていた。ただ、サイズのデカい外付けデバイスは持ち運びや使い勝手の面で難がある。やっぱり小っさいType-CのUSBメモリーが欲しいな、と思っていたところに現れたのが、その名も「USBメモリ Type-C」。直球な名前!
サムスン製のNANDフラッシュメモリーを採用し、容量は64/128/256GBの3種類をラインアップしている。思っていたよりずっと小さく、指先でつまむようなサイズ感。あまりに小さいのですぐになくしてしまいそうだが、きちんとストラップホールも備えているので安心だ。しかも海水対応の防水のほか、耐衝撃、耐熱、耐磁などのタフネス性能も備えているとのこと。キャップ付きなのでホコリも防げそうだ。真夏の海でテレワークする人にも最適かもしれない(たぶんUSBメモリー以外がダメになるが)。
仕様としてはUSB 3.1 Gen.1(5Gbps)対応ということで、最大400MB/sのデータ転送速度を誇るパフォーマンスの高さもウリのようだが、実際のところどうなのか、念のためベンチマークテストをしてみた。参考までに、東芝製のUSBメモリー(Type-A、32GB)とも比較してみることにする。
うたい文句通り「USBメモリ Type-C」の連続読み込み速度は400MB/sを超えた。外付けSATA SSD並みの速度だ。写真や動画などファイルサイズの大きいデータを受け渡しするときにはかなりの威力を発揮してくれそうではある。30MB/sを超えているランダム書き込みも得意分野のようだ。
しかし、連続書き込みの方は高速とは言えず、ここは少し期待外れ。というか、むしろ比較用の東芝製USBメモリーの健闘が予想外だった。連続読み込みが300MB/s超となかなかに高速で、連続書き込みとランダム読み込みは「USBメモリ Type-C」を上回っている。まあ、32GBしか容量がないので今となっては使いどころが少ないのだが。
そこそこ高い読み書き性能もうれしいけれども、「USBメモリ Type-C」はどちらかというと持ち運びに便利な小ささや、タフネス性能が注目の製品かもしれない。スマートフォンは今や基本的にType-Cだし、パソコンもType-Cポートを備える機種が当たり前になってきている。外出するときもしないときも、きっと役に立ってくれるお守りのような存在として、ぜひ常に携帯しておきたい一品だ。
製品名 | 販売元 | 販売価格 |
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USBメモリ Type-C | ITGマーケティング | 2880円 |