本日の一品

デスクトップや画面を閉じたままのノートでの利用に適した外付けの指紋認証キー

 Windowsの生体認証機能「Windows Hello」といえば、大きく分けて顔認証と指紋認証とがあるが、動作が比較的安定している指紋認証と違い、顔認証はコンディションにも左右されやすく、またアプリによっては認証後にクリックが必要になる場合もある。どちらの方式も使えるパソコンであっても、実際には指紋認証ばかり使っている。そんな筆者のようなユーザーは、少なくないのではないだろうか。

 もっとも指紋認証センサーはどんなパソコンにでも搭載されているわけではなく、またノートパソコンでも指紋認証センサーはキーボード脇に搭載されていることが多く、画面を閉じたままだと使えない。こうした場合に便利な、外付けの指紋認証センサーが、今回紹介するケンジントンの「VeriMark デスクトップ指紋認証キー」だ。

製品本体。デスクトップパソコンとの組み合わせや、画面を閉じたままのノートパソコンで利用したい場合に最適だ

 一般的に外付けの指紋認証センサーといえば、USBポートに差し込むドングル型が有名だが、パソコンのUSBポートに直挿しするとなると、どうしても手が届きにくくなってしまう。本製品はその点、ケーブル長も1.2mと余裕があるため、パソコンがデスク下に設置されている場合も余裕で届く。センサ部の面積がドングルタイプより広いので、触れやすいのもよい。

製品本体。ケーブル長は1.2mとやや長いのでデスク下に置いたパソコンにも十分届く
指紋認証センサーを中央に配置した専用設計

 またパソコン本体に直接つながなくとも、USB Type-C接続のドッキングステーション経由で利用することも可能なので、ノートパソコンをデスク上で使う時はドッキングステーション経由で利用し、ノートパソコン単体を持ち出す時は内蔵の指紋認証センサーを利用するといった具合に、利用スタイルごとに使い分けられるのも便利だ。

横から見たところ。指が置きやすいように若干ナナメになっている

 機能や使い勝手は文句なしの本製品だが、ネックとなるのは実売8000円台という価格だ。発売当初はは1万2000円台だったのでこれでも安くなっているのだが、前述のドングルタイプの指紋認証センサーが2000円程度から入手できることを考えると、かなり極端な価格差だ。

 本製品は底面のシートを剥がすことで、デスク上ですべらず位置をキープできるなど利便性は高く、またブラックで統一したデスク周りではその配色からして美観を損なわないというカラーリング上のメリットもあるが、これらで価格差を埋められるかは人によって意見が分かれるだろう。価格的にはもう一声ほしい、そんな製品と言えそうだ。

裏面には滑り止め加工が施されておりシートを剥がして使用する
認証時などは指紋認証センサー上部のLEDが点灯する
製品パッケージ。ロゴからWindows Hello対応製品であることが分かる
Windowsでは標準のWindows Helloセットアップを用いて導入する
製品名実売価格発売元
VeriMark デスクトップ指紋認証キー8882円ケンジントン