本日の一品
「HUAWEI MatePad 11」は”あの環境”が大丈夫ならビデオ&書籍鑑賞に間違いなくオススメ
2021年10月14日 10:47
前回の「ケータイ用語の基礎知識」原稿を書くため、ということだったのだが、なんだかんだでひと月ほど「HUAWEI MatePad 11」をお借りしていた。
で、筆者は普段「iPad Air」(第2世代)でAmazon PrimeビデオやNetflix、dアニメストアなどでビデオ鑑賞、それからKindleで読書(主にマンガ)をするのが趣味なのだが、機材をかえてMatePad 11で観ていた。
使ってみて思ったの5万円前後でこのマシンが買える、というのは本当は実はすごいことなんじゃないか、ということだ。
いや、もう、目が慣れちゃったらiPad Airには戻れないですな、これは。目に優しすぎますわ、この機械。いくら観てても疲れないんだもの。
その要因を考えてみると、ディスプレイサイズは約10.95型でiPad Air 2より少し大きい程度なので、これはあんまり関係ない。
まずは、映像表示のクッキリ具合だろう。背景が薄暗いときの影の中の描写などもハッキリ分かるのだ。
ちなみにMatePad 11はデジタルシネマ向けに策定されたRGB色空間の規格のひとつである「DCI-P3」を100%カバーしているそうで、細かい話は省略するが、要するに、映画レベルの色表現を充分にサポートできるだけのディスプレイ性能があるそうだ。
そして動画再生がカクつかないパワーを、このMatePad 11は持っている。チップセットにクアルコム製の「Snapdragon 865」とハイエンドクラスのものを搭載しているうえ、メモリーは6GB、ストレージは128GBとかなりの余裕。ネットワークもWi-Fi 6に対応しており、ストリーミング再生でも家庭内のLANが整備されていれば遺憾なくその性能を発揮してくれる。
そして、音。筆者は基本的にはヘッドホンを使うのであまりこれは関係ないのだが、たまにスピーカーで音を出すとタブレットらしからぬ、低音の「ドンッ」という音に少しビビる。Harman Kardonがチューニングしたクアッドスピーカーを搭載していることで、スマホのスピーカーとは段違いの、迫力ある低音が出てくるのだ。
ディスプレイリフレッシュレートは、60Hz、120Hz、ダイナミックから選ぶことができる。ディスプレイリフレッシュレートを上げたからといって元の動画が秒24コマなりである限りそれ以上なめらかにはなりようがないのだが、このディスプレイにはどうやら低ブルーライトとフリッカーフリーの作用もあるらしく夜中に長時間画像を観ていても疲れ目になりにくい。
まさに動画鑑賞にはうってつけの性能なのではないだろうか。
そうだ、リフレッシュレートは120Hzに倍速化したことで有利になったことがある。それはスタイラスペンへの追随だ。
MatePad 11では別売りの「第2世代HUAWEI M-Pencil」での操作もできる。ペン操作のスキャンも倍速化したようで反応がずいぶん良くなった。
ところで、ファーウェイ製品というと避けて通れない話題が、GMS(Google Mobile Service)問題だ。ファーウェイとその関連企業が、米国からの制裁を受けている関係で米国製の物やサービスを使えないことになり、そのため、このMatePad 11でもGoogle のApp Storeからアプリはダウンロードできず、GoogleのAPIを使うアプリも利用できないという残念なことになっている。
そのため、このタブレットもAndroid互換の「HarmonyOS 2」を搭載、基本サービスにはHMS(Huawei Mobile Service)を搭載して販売、ということになってしまっている。
幸いなことに、プライムビデオもdアニメストアも、アプリさえインストールできれば問題なく動く(Netflixは残念なことにWebブラウザで観るしかなかった)ので、それほど大きな問題ではないとはいえ……やはり、誰にでもというわけにはいかず、まずはこのあたりを理解できるユーザーに向けにおすすめするのが筋なんだろうと思う筆者なのであった。
うん、このアプリ周りさえ理解してもらえれば、おすすめできるマシンなんだけどなぁ、ホント。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
---|---|---|
MatePad 11 | ファーウェイ・ジャパン | 4万9800円 |