本日の一品

子ども向けのGPS見守り端末で両親に安心感

 子どもが成長して小学生ぐらいになってくると一人で出かけるようになります。多くの場合は近所の公園や友達の家、駅前などですが、小学生だとまだ携帯を持たせていないために場所が心配になります。

 何か方法はないかなと考えていたところ、見守り用のGPS端末に面白い製品が登場していると聞いて、早速試してみることにしました。今回使ったのはBsizeの「GPS BoT」です。端末の価格は4800円(税別、以下同)、そして月額480円で利用できます。

Bsizeの「GPS BoT」。子どもの手のひらに乗るサイズです。

 「GPS BoT」はGPSによる位置測位だけでなく、携帯電話の基地局やWi-Fiアクセスポイントの電波の3情報による測位に対応したIoT端末。NTTドコモの3G回線を利用しており、FOMAエリア/FOMAプラスエリアで通信が可能です。

 実際に自宅の周りで持ち歩いてみましたが、測定誤差は10数mのイメージ。自宅にいるときは隣の家や向かいのお店あたりまで範囲として表示されますがおおよその位置はわかるという感じでした。

 これを子どものランドセルに入れておくことで、学校帰りにどこかに立ち寄ったとしても、どこにいるかわかるというわけです。

 位置情報はスマートフォン用の専用アプリ「BoT」で見られます。動作モードには、約3分に1回位置情報を更新する「バッテリ優先モード」、1~2分に1回位置情報を更新する「頻度優先モード」のほか、電波を発射しない機内モードがあります。

 頻度優先モードではほぼ毎日の充電が必要です。対して、バッテリ優先モードでは、3~4日に一度の充電で利用できます。運用開始直後は頻度優先モードで利用していましたが、充電が手間だったので、途中でバッテリ優先モードに切り替えました。

 見守り端末のバッテリーが減ってくるとアプリにアラートが表示されるため、意図せずバッテリーが切れてしまう心配はありません。学校や自宅などの指定エリア内では省電力モードで動作し、エリア外では頻度優先に切り替わるといった仕組みがあると、さらに使い勝手がいいと感じました。

 小学校が終わるのはだいたい14~15時ごろ。いつもより遅いなと思ったら、スマートフォンで「BoT」を開きます。するとどの辺を歩いている、とか、まだ学校にいる、といった状況がわかります。数カ月使ってみましたが、子どもの居場所がわかるのは非常に安心感がありました。

 さらに、使っていて便利だったのが、AIによる行動認識機能があることです。子どもが行動するエリアを認識し、そのエリア外に出るとアラートを出してくれます。また、事前に行動範囲を設定することもでき、その行動範囲から離れたら通知する機能も用意されています。例えば、学校と自宅周辺以外に出るとアラートが鳴るように設定したり、駅前に着いたら(スポットに入ったら)アラートが鳴るように設定することもできます。

 要望としては、とにかく充電が手間だったので、ワイヤレス充電に対応してほしいと感じました。また、表に出して持たせるモノではないと思いますが、ランドセルから出して遊びに行くときに落とさないためにも、ストラップホールもあるといいなと感じました(ポケットに入れると落とすようです)。

 とはいえ、月500円以下のランニングコストで子どもがどこにいるのか分かる安心感は非常に大きいと感じます。スマートフォンを持たせるまでの間、子どもの鞄に潜ませておきたいところです。

製品名発売元販売価格
GPS BoTBsize端末4800円、月額480円
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