本日の一品

手元がふさがっていても自動で照らしてくれる「人感明暗センサー付きLED電球」

 マンションの玄関というのは採光窓が無く、照明をつけないと足元もよく見えないという構造の物件が少なくない。筆者の自宅もそんな感じで、夜はもちろん天気の悪い日などでも照明をつけないと靴の見分けもつかないときがある。

 ところが玄関照明のスイッチが微妙に遠く靴を履いてしまうと気持ち届かない。スマホの画面を点灯させて足元を照らす時もあるのだけど慌てているときなどはスマホを取り落とす始末。先日ももう少しで画面を割るところだった。

 足元ランプでもつけようかと考え物色している際に見つけたのが今回紹介する「人感明暗センサー付きLED電球」だ。一般的なサイズ(E26と呼ばれる規格)の白熱電球と差し替えるだけで人がいることに反応して自動点灯してくれる照明になるのだから余計なことを考えなくともよく実にシンプル。

パッケージ外観。センサー付きとパッケージに大きく表記。
今までつけていた蛍光灯ランプとのサイズ比較。蛍光灯型ランプの方が長いのに少々驚く。

 仕組みとしては一般的なLED電球に「人感」と「明暗」の2つのセンサー機能が組み込まれている。周囲が一定の暗さにある状況で、センサーの有効範囲内に動くものを見つけると点灯する。点灯時間は約120秒。

 センサーはランプの正面に取り付けられており、ここを頂点におよそ120度の円錐状にセンサーの有効範囲が広がっている。高さ2.4mの天井に取り付けたと仮定すると、床の上では直径約6m、センサー(=照明)の真下からおよそ3mくらいの範囲に入ると点灯する。

ランプ前面中央にあるのがセンサーだ。

 センサーは何をもとに判別しているのかというと「温度差」を検知しているらしい。要は熱源感知式というやつだろう。有効範囲内で急激な温度差を感知すると点灯する。

 ヒトの身体でいうと体表のおおむね半分程度の出す熱量で反応するようにセットされているらしいので、エアコンや温風ヒーターの風、トイレだと温熱便座なんかでも反応してしまうことがあるらしい。冬場は運用場所など考えないと誤作動するかもしれない。この辺は要注意点だ。なお犬猫でもサイズによっては反応するそうだ。そりゃまあそうだろう。

 実際に取り付けてみたところ、取り換えは非常に簡単でまさに付け替えるだけ。ただし筆者の場合、ちょっとした問題が発生した。筆者の自宅の玄関ランプは、ダウンライトになってはいるものの、ランプソケットが床と平行に設置されている。つまり、センサーが真下を向いていないのだ。

このようにランプホール側面にソケットがある形状。しばらく触ってなかったので忘れており、いざ交換の段階で気が付いた。光を均等に散らせるように内部が反射板になっている。これが功を奏した模様。
ランプを装着してみる。完全に横を向いており、直下の玄関は仕様書上ではセンサーの有効圏外になってしまう。

 とりあえずランプホール周囲は反射板が設置されているので何とかなるだろうとのわずかな期待で取り付けた。手元スイッチを入れて待機状態にして、恐る恐る直下に入っていく。すると電気がついた。どうやら所定のセンサー検知範囲とは異なるがなんとか使えることは使える模様。反射板がうまく作用したのか、ランプの後ろ側にあたるところからでも手を振るように近づけると点灯した。もちろん本来はランプ正面が下を向く設置スタイルで使うのが望ましい。

ランプの真下よりも後ろ側に位置する玄関でランプ自動消灯まで待機。消えたらてを振るようにかざしてみると見事点灯。特にかざさなくても少し動くだけで点灯した。仕様上は死角なのだが。
装着状態。とりあえず収まりは良い。全長が短いことが幸いしている。

 とりあえずは玄関に行くと照明が勝手につくようになり不便さが解消して喜ばしい限りだ。ゴミを抱えて外出する朝などにとても重宝している。ちなみに一回り小さなソケットサイズ「E17」のものも販売されている。スポットライト形状の照明の場合こちらのサイズが適合すると思う。

製品名販売元販売価格
LED電球 レフランプ形 E26 60形相当 人感明暗センサー付 電球色(LDR7L-W/S 9)オーム電機1598円(直販サイト)