本日の一品

親指トラックボールの大本命! 「MX ERGO」

ロジクールの最上位ブランドを冠したトラックボール「MX ERGO」

 トラックボールは、本体に埋められた球を回転させて、その動きが、そのままマウスカーソルの動きに反映されるポインティングデバイスだ。マウスよりも机上のスペースが節約できるというメリットがある。一般的には少数派とされるが、このところ立て続けに新製品が登場している。本当に我々は少数派なのだろうかと疑問を感じるが、「トラック野郎」としては実にありがたい。

 先日紹介したエレコムの「HUGE」は、人差し指で操作するタイプだったが、今回紹介するロジクールの「MX ERGO」は親指操作タイプだ。

 「MX ERGO」は、Windows/Macに対応するトラックボールだ。無線接続で、ロジクール独自の無線方式「Unifying」と、Bluetoothという2つの接続方法を用意。Unifying接続では、付属のレシーバーをパソコンに挿して利用する。無線での接続方法を選択できるのは珍しい。

前モデルとの比較。やや横幅が大きくなったが、サイズ感は大きく変わらない

 ロジクールからは定期的にトラックボール製品が発売されており、当欄では前モデル「M570」も取り上げている。見比べてみると、形状に大きな変更はない。完成された部分は変更する必要はないということなのだろう。スクロールホイールにチルト機能が付加されたり、ボール脇にボタンが追加されたり、やや全体サイズが大きくなったりといった小さな変更はあるが、マイナーチェンジにとどまる変更と言える。

底面はカバー状の鉄板
鉄板を外すと、本体に角度がついていることが分かる。左右に磁石を装備する

 サイズ感は変更はないものの、重さは前モデルの142gから259gと増え、どっしりとした重量感がともなっている。主な増加要因は、底面に付いた鉄板だ。ただの鉄板ではなく、本体自体に角度をつけられる工夫がある。

 磁石が本体側の2カ所についており、机と平行に置いた状態から少し強めに力を加えると、反対側の磁石と鉄板がくっつき、親指側が約20度持ち上がる。使用環境により、より楽な角度を選択できるという仕組みだ。

底面左側の磁石と鉄板をくっつけると、フラットな状態に
底面右側の磁石を使うと、親指側を約20度持ち上げた状態で使える

 また、ロジクールの独自機能「FLOW」もサポートしており、異なるプラットフォーム間をまたがってマウスカーソルを動かしたり、クリップボードの内容を共有したりできる。ロジクールの最高級ブランドである「MX」を冠しているだけに金額もそれなりだが、満足度はかなり高い仕上がりだ。生粋のトラック野郎にはもちろん、普通のマウスで手首を酷使しているヘビーユーザーにもおすすめしたい。

製品名販売元購入価格
MX ERGOロジクール1万2644円