本日の一品

デカァァいッ! トラックボール「HUGE」

エレコムの大型トラックボール、M-HT1DRBK「HUGE」

 パソコンでポインティングデバイスといえばマウス、というのが一般的だ。むしろそれ以外にあるの? と疑問を持たれる方もおいでだろう。ごもっともである。そんな、マウス以外の少数派勢力のうち、一翼を担うのがトラックボール派である。

 ユーザーが少ない中、意欲的に新製品を供給してくれるメーカーが複数あり、「トラック野郎」としてはありがたい昨今である。そんなトラックボール界の雄、エレコムから新製品が発売されたので、早速購入した。しかも、かなり大きい製品だ。説明不要! ともいかないので、ご紹介しよう。

成人男性が手を上からかぶせて、それでもまだ余裕のある大きさだ

 エレコムの「HUGE」(M-HT1DRBK)は、2.4GHz帯を使うワイヤレスのトラックボール型ポインティングデバイスだ。そもそもトラックボールとは、本体に備わった球体を回転させ、その動きを検出してマウスカーソルを動かすタイプのポインティングデバイス。その球体・トラックボールのサイズが直径52mmと特大サイズなのがこの製品の特徴だ。

 以前本コーナーで紹介した、同じくエレコムの「DEFT」と比べると、その大きさが分かるだろう。

側面には、親指で操作する、3つのボタンとスクロールホイールが配置されている。分解能の切り替えスイッチは底面側に

 大きなボールを無理なく転がすため、支える本体も大きい。縦が約18cm、横幅は約11cmと、机上で大きな存在感を見せる。パームレストと一体化しており、手のひらを乗せれば自然と人差し指と中指がボールに触れる。側面はえぐられたデザインとなっており、親指で操作することを想定した3つのボタンとスクロールホイールが配置されている。ホイールは押し込みと、上下にチルトできるようになっている。

 ボールの横、人差し指側に2つ、薬指と小指の位置にそれぞれ1つずつと、計8つもボタンがある。以前紹介した「DEFT」とボタンの総数は同じなのだが、ボタンの配置が異なっている。小指のボタンが自然に押せるぶん、こちらの「HUGE」のほうが操作しやすい印象だ。ボタンの機能は、専用ソフトで自由に割り当てを変更できるようになっている。

薬指、小指の位置にもボタンがある。ユーティリティソフトで好みの機能を割り当てできる

 ボールの操作感は、非常によい。ボールが大きく、転がす距離が小さくて済むため、目的の場所にすぐ移動できる。細かい操作も自在で、とても直感的に操作できる。カーソルの分解能がハードウェア的に切り替えられるようになっていて、スイッチを切り替えることで500/1000/1500カウントの3段階に変化させられるので、いちいちユーティリティを起動しなくてよいという至れり尽くせりの仕様だ。

単3電池を2本使用する。PCに挿すワイヤレスレシーバーも収納可能

 大きさがメリットでありデメリットにもなっているこの製品。普通のマウスを移動させる距離を考えると、机上で専有するスペースはさほど変わらないのだが、あまりにも存在感がありすぎる。とはいえ、一度使えば抜け出せなくなる快適さがあるのもまた事実である。生粋のトラック野郎の皆様には、ぜひ購入して職場の話題とし、布教に努めていただきたい一品である。

前モデル「DEFT」とサイズ比較。机上の存在感はかなりのものだ
製品名販売元購入価格
ワイヤレストラックボール「HUGE」(M-HT1DRBK)エレコム7750円