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Windowsタブレットがセカンドモニターに? ロジクールの新機能「FLOW」搭載のマウス「M590」
2017年8月17日 06:00
ふだんは机に向かってマルチモニター環境で作業をしているユーザーが、たまに外でパソコンを使うと感じるのは、「画面1枚は不便」ということ。これまで、持ち運びできるセカンドモニターや、タブレットをセカンドモニターにするアプリもあったが、マルチモニター的に使える、まさに、コロンブスの卵のような画期的な仕組みが登場した。それが、ロジクールの「FLOW」というシステムだ。
FLOWとは、2台のパソコンを並べ、そのままマウスカーソルを動かして隣に並べたパソコンに移動できる仕組み。左のパソコンをメインとして何か資料作成をしているとき、右のパソコンに映ってるものを参照する場合、マウスを右に動かすだけで右の画面上のマウスカーソルが有効となり、右のパソコンで表示した画面のスクロールや、クリックして違うページに移動すること切替操作なしにできる。
しかも、その2台の間でコピー&ペーストもできる。右のパソコンで参照した文章などをマウスで選択してコピー、左のパソコンに貼り付けるといったことも可能だ。さらに、対応のキーボードを併用すれば、マウスの切り替えに連動して、キーボードも同時に切り替えることができる。
FLOWで連携利用が可能になる条件は、パソコンのOSがWindowsかMac OSであること。そして、同一のネットワークに接続されていること。ネットワークについては、外出先では2台が同じモバイルルーターに接続していればまず問題なく使える。
FLOWの説明が長くなったが、対応マウスとして購入したのが「M590 MULTI-DEVICE SILENT」だ。FLOW対応マウスは当初、超高級マウスだけだったが、6月下旬になって普及品とも言えるこの「M590 MULTI-DEVICE SILENT」の販売が登場したので、早速購入してみたのだ。購入価格は超高級マウスよりは安いが、やや高価格帯寄りの4050円。
実際に使い始めたのは、ノートパソコンを使いながら、右側にWindowsタブレットを置くこと。右側に参照したいWebサイトや資料を表示しながら、ノートPCで資料作成を進めるというものだ。ノートパソコンはUSBドングルで接続、WindowsタブレットはBluetoothで接続した。
マルチモニターと違う点で、最も不便なところは、ウインドウの移動が画面を越えてできないこと。また、それぞれ独立したパソコンであるため、コピペ以外の機能は連携しない。たとえばノートパソコンで画像編集していれば、それはそのパソコン上だけの動作で、右のWindowsタブレットの画面に表示することはできない。
ただ、それでもマルチモニターでよく使う、別画面に表示したWebサイトの参照をしながら、必要な情報を別画面で活用する使い方はできる。独立したパソコンであるから、お互いに干渉することなく別々に動く。左のWindowsタブレットが表示に時間がかかっていても、ノートパソコンは全く影響なく動作している。
筆者は持っていないのだが、パソコンのかわりに高性能Windowsタブレットを使い、キーボードはFLOW対応のものを使えば、キーボードも左右の画面をマウスと同時に切り替えて使うことが可能になる。できればそんな活用もしてみたいが、その場合、もう少し対応キーボードのラインアップを増やしてほしいところ。できれば、ロジクール「K840メカニカル」のFLOW対応のコンパクト版でも出てくれればいいのにと思っている。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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M590 MULTI-DEVICE サイレントマウス | ロジクール | 4050円 |