本日の一品

改札でR2-D2が光るICカードケース

電子回路パターンと同じ技法で製作された「FLASH STAR WARS 基板アート ICカードケース(X-WING)」

 熱心なファンと言えるほど、「スター・ウォーズ」に関心が強いわけではないが、背面に描かれたあまりにも見事な「T-65 Xウイング・スターファイター」に魅せられて、高価なICカードケースを衝動買いしてしまった。普段Suicaにチャージしている金額を超える値段ケースを買うのは、おそらくこれが最初で最後だろう。

パッケージの中にはICカードケース本体と専用ストラップが入っている

 購入したのは「FLASH STAR WARS 基板アート ICカードケース(X-WING)黒」という長い名前の商品だ。ケースの裏面全体を覆うように描かれているのは、劇中に登場する「Xウイング」の機体設計図。機体の正面図、平面図、側面図に加えて、操縦席から引出線で出されたサークル内には可愛い「R2-D2」も、電子回路のイメージで、きわめて精巧に描かれている。

 このケースの表面は、ICカードの読み取りを確実なものとするために、窓を大きく開けた額縁デザインを採用している。それでも電子回路への執着心は強く、狭い額縁までぎっしりと電子回路パターンで埋まり、電子部品が載る位置も表されている。実際に30個の電子部品が実装されているという。同じXウイングデザインで、基板の色が緑や白のモデルもある。しかし、金メッキで精細に描かれたこの電子回路アートワークは、漆黒の背景に描かれたときが最もコントラストが強く、ビューティフルな印象を受けた。

超細かな回路パターンでX-WINGの機体設計図が描かれている。実際に30個の電子部品を搭載
表側の額縁上にも同じように電子回路が描かれている
いとも簡単に抜き差しできて不安になる

 ICカードの出し入れは少し窮屈な設計かと思ったが、Suicaを入れてみると、不安になるほどきわめてスムースに出し入れできた。付属のストラップが備える金属フックを使い、出し入れのためのスリットを塞ぐことで、ICカードの脱落を防ぐ設計となっているようだ。筆者はあまりにもいかつい金属フックに馴染めず、社員IDカード用のより柔らかくてスリムなストラップに交換した。丈夫なことは重要だが、きわめて繊細で基板に、ゴツい金属製のフックは全く不似合いだ。

専用ストラップの厳ついクリップで固定するとICカードは落下しない
あまりにゴツい金属クリップが不似合いに思えたので、別のストラップと交換した

 このケースにSuicaを入れて、早速街に出てみた。日差しが当たると、金メッキのきわめて細い線で描かれたX-WINGが浮かび上がってくるようだ。そのまま駅に行き、改札にタッチすると、XウイングにでR2-D2が搭乗するポジションに実装された赤色LEDがほんの一瞬、光った。NFC対応のスマートフォンで、ICカードの残高チェックのアプリを使っているときも、同様に光ってくれる。

日差しの下ではゴールドのXウイングが浮き上がってきそうな見栄えだ
改札機を通過する瞬間、R2-D2の搭乗席が光る

 少し残念なのは、ストラップを取り付けて使うと、改札をタッチしたときに、STARWARSロゴもXウイングの飛行方向も、逆さに見えてしまうことだ。首からぶら下げた時にして対面した人に見えるようにするのか、倒立配置にしてオーナーに読ませるように描くのかは、モバイルパソコンメーカーの多くが悩んだ「天板ブランド・ロゴの配置問題」と同様に、喧々諤々あったのだろう。

改札をタッチ通過する時に、STAR WARSロゴもXウイングも逆さになってちょっと悲しい

 筆者はこのICカードケースとあわせて、XウイングデザインのiPhone 7 Plusケースも購入した。しかし、この豪華なスマホケースを装着すると、スキニー系なiPhone 7 Plusがなかなか厳ついガッシリとした見た目になってしまう。こちらの購入を考えている方は、一度実機で試すことをおすすめしたい。

筆者はiPhone 7 Plusのケース(左)とお揃いで買ったが、このケースは装着すると一回り大きくなってしまうので、購入前に実機で試してみることをお薦めする
製品名販売元購入価格
FLASH STAR WARS 基板アート ICカードケース(X-WING)黒電子技販(moeco)1万1880円