てっぱんアプリ!
パソコンからスマホ画面を操作できる「scrcpy」、クリップボード共有もOK
2024年7月12日 00:01
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
パソコンに向かって仕事しているときに、うっかりスマホに触れてしまうとなかなか生産性が上がらない。でもパソコンからスマホの画面を見たり、直接操作できたりすれば、そんな問題を一気に解決できるかも。「scrcpy」というパソコン用ツールがその助けになりそうだ。
スマホアプリ不要、root化も不要
「scrcpy」は、スマホをパソコンから操作できるようにするツール。スマホアプリではなくパソコン用のアプリとして提供され、WindowsはもちろんのことmacOSやLinuxにも対応している。スマホ側で何らかのアプリをインストールする必要はなく、いわゆるroot化と呼ばれるような作業も不要だ。
スマホ側で必要なのは端末設定画面の「開発者向けオプション」を有効にするとともに、その中にある「USBデバッグ」をオンにするだけ。パソコンとUSBケーブルで接続したら、scrcpyの実行ファイル(Windowsではscrcpy.exe)をダブルクリックして起動すればOKだ。なお、「開発者向けオプション」が設定画面にない場合は、「デバイス情報」の「ビルド番号」を何回かタップすることで表示されるようになる(端末によって方法は異なることがある)。
クリップボードの相互コピー&ペースト可、ゲームも快適に
scrcpyが無事起動すれば、パソコンの画面内にスマホ画面がウィンドウ表示される。マウスやキーボードでスマホ画面を操作できるうえ、レスポンスも高速。Web閲覧や動画再生はもちろんのこと、ゲームをプレーするのもOKで、音声もパソコン側から出力されるようになる。ただし、パソコンのキーボードを使ってスマホ側に文字入力できるものの、スマホのキーボードアプリによっては正常に入力できない場合もあるようだ。
パソコンとスマホの間でクリップボードの相互コピー&ペーストも可能になる。たとえばパソコンでコピーしたテキストをスマホ画面のウィンドウを通じて貼り付けたり、スマホ側でコピーしたテキストをパソコン側のアプリに貼り付けたりできる。パソコンで編集した長文テキストをスマホのメッセージアプリで送信したい、といったときに役立ってくれるだろう。
USB接続だけでなく無線LANによるワイヤレス接続にも対応する。スマホが手元にない状態でも宅内の好きな場所から操作可能なので、端末をガッツリ冷やしながらパソコンの大画面でゲームを遊びたい時に便利。オフィスなら、スマホを自席に忘れて会議に入ってしまってもパソコンからチェックできて安心……かもしれない。