てっぱんアプリ!
グーグルの新しい生成AIサービス「NotebookLM」を試す 自分専用のAIデータベースを作って一歩先行くビジネスパーソンに
2024年6月14日 00:01
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
GoogleがAIを活用した新たなツール「NotebookLM」をリリースした。日本語にも対応し、高度な文書解析能力で業務や研究などに役立つ新たな視点を得ることができるという。どんな風に使えるツールなのか、紹介しよう。
最新AIモデルのGemini 1.5 Proで文書を高度に分析
「NotebookLM」は、文書を解析し、それを元に情報を引き出したり新たなヒントを得たりすることが可能なGoogleのAIツール。同社の最新AIモデルであるGemini 1.5 Proが用いられており、高い自然言語処理能力でユーザーの情報分析タスクを支援してくれる。
アプリはまだリリースされていないが、Webブラウザーからアクセスすればスマホから利用可能だ。
基本的な使い方としては、テキストファイルやPDFファイル、Google ドライブ上の文書ファイルなどを指定して本ツールにアップロードし、その後チャット形式でアップロードしたデータに関連する質問をして回答を得る、というような形になる。
本コーナーの原稿をデータとして登録してみる
これだけだと具体的にどういうもので、どういう活用方法があるのかわかりにくいかもしれないので、例として本コーナーの原稿データを使って試してみよう。
まずは「新しいノートブック」を作成し、続いて直近90回分のテキストデータ(1つのノートブックにアップロードできるデータは最大90個まで)をアップロードする。これだけで準備は完了だ。
あとはチャット画面でユーザーの知りたいことを質問するだけ。たとえば「AIに関連するアプリにはどんなものがありますか」といった質問や、「電車通勤する人に便利なアプリは?」のような質問をすれば、アップロードした原稿データを元にした回答が得られる。そのアプリがどんな機能をもっているか、のような補足情報も教えてくれる。
メモすることで新しい観点から情報を引き出せる
気に入った回答はピン留めして「メモ」登録しておけば後から参照しやすくなる。さらに新たなメモにテキスト入力することで、その内容に応じたデータ分析をAIに指示することもできる。
アプリについて手早く、自由な観点で調べられる簡易的なデータベースができあがった、と言えるだろう。
今回の例では90回分という少ないデータしかなかったため情報量が十分ではないように感じられたが、1つのファイルにまとめるなどしてさらに大量の原稿データをアップロードすれば実用性の高いデータベースになるかもしれない。
ただし、あくまでもAIが回答してくれるのはアップロードしたデータに関する情報のみで、それ以外の情報は得られない。また、アップロードしたデータや回答はGoogle側で人の目によってチェックされる可能性があるので、機密情報はアップロードしないよう注意しよう。