てっぱんアプリ!
画像も音楽も簡単に生成、AIツール「Microsoft Copilot」が単独アプリに
2024年2月16日 00:00
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
これまでスマホでは検索アプリ「Bing」のAIチャット機能として利用できた「Copilot」が、単独のアプリ「Microsoft Copilot」となった。この新しいアプリでどんなことができるのか、解説していこう。
カスタマイズされたAIチャット機能やプラグインが利用可能
「Microsoft Copilot」は、マイクロソフトが提供するAIチャット機能「Copilot」を単独のアプリにしたもの。これまで通り「Bing」アプリ内でもCopilotの機能は利用できるが、独立した新アプリではCopilotがもつ多彩な機能がより使いやすくなっている。
一番の大きな違いは、カスタマイズされたAIチャット機能を切り替えながら使えるようになったこと。GPT-4によるCopilotのAIチャット機能のほか、画像生成に特化した「Designer」(旧Image Creator)、ユーザーの要望をもとに旅行の計画を立ててくれる「Vacation planner」、料理レシピを提案してくれる「Cooking assistant」、フィットネスの方法などをアドバイスしてくれる「Fitness trainer」が用意されている。
他に「プラグイン」機能も利用できる。画面右上のメニューから「プラグイン」を選択すると、料理レシピ、旅行、オンラインショッピングなどに関するプラグインを選択でき、好きなものを有効にしておくことでそれらのプラグインがもつ情報をもとにした回答が得られるようになる。
なかでも面白いのが、音楽を生成してくれる「Suno」というプラグインだ。作詞作曲の才能がなくても、作ってほしい音楽のイメージを伝えるだけでそれに沿った歌詞と楽曲が生成され、再生できる。BGMだけでなく音声合成によって歌声も再現。若干機械的な雰囲気はあるものの唯一無二のオリジナルソングが簡単にできあがる。
「Copilot Pro」への登録でより高機能に
AIチャットの機能は無料アカウントでも利用できるが、「Designer」による画像生成については、比較的高速に使える回数は従来通り制限(最大数十回)されている。ただし、月額3200円の個人向けサービス「Copilot Pro」に登録することで、この回数制限は100回に緩和される。GPT-4でのやりとりを高速に行なえる時間帯がより多くなり、チャットの文脈をさらに長く記憶しておける「GPT-4 Turbo」も利用可能だ。
加えて「Microsoft 365 Personal/Family」の契約があるユーザーは、モバイルのMicrosoft 365アプリ(Word、Excel、PowerPoint、Outlookなど)上でもCopilotを使えるようになる。同機能は今後有効になるとされており、そうなればオフィス文書やメールの下書き・要約などが手間なくできるようになるだろう(パソコンのWeb版、またはデスクトップ版のMicrosoft 365アプリではすでにCopilotが利用できる)。