てっぱんアプリ!

「Google レンズ」がまた進化。AR風翻訳や料理写真からのレシピ検索も可能に

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Google レンズ(iOS版は「Google アプリ」)
開発者: Google LLC
価格: 無料
対応OS: iOS 12.0 以降、Android 6.0 以上

 調べ物をしたいとき、多くの人は検索エンジンにキーワード入力しているかもしれない。が、そろそろスマートフォンのカメラだけであらゆることが解決できるようになりそうだ。進化し続けている「Google レンズ」を使うと、それが実感できるだろう。

認識できるものが増え、使い道が一段と広がった「Google レンズ」

画像検索の枠を超え、AR風の外国語翻訳も可能に

 「Google レンズ」は、スマートフォンのカメラで撮影した被写体を認識して、適切な情報を収集できるようにするツール。以前から、カメラで捉えた文字列を認識してクリップボードにコピーしたり、植物を撮影してその名前の候補を表示したり、あるいは商品を撮影すると購入できるECサイトを案内したりと、さまざまな「画像検索」が可能になっていた。しかしこの1年の間にも、さらに多くの機能が追加され、実用度は一段と増している。

 たとえば、ビジネスシーンでも便利に使えそうなのが、AR風に外国語を翻訳する機能だ。被写体の外国語の文章を認識し、カメラ映像内のテキストに重ねる形で翻訳文を表示してくれる。Google 翻訳と連携した機能だが、画面遷移なしにその場で確認できるため理解しやすい。もちろん、その翻訳テキストをクリップボードにコピーして再利用することも可能だ。

「ショッピング」の機能では、撮影した商品を認識してそれが購入できるECサイトなどを案内する
外国語を翻訳した後のテキストを、元の文章に重ねて表示する

料理したいときも、「宿題」を片付けたいときも

 次に面白いのが、食べ物の写真を元にレシピサイトやレストランなどを検索できる機能。レストランで注文した料理、もしくは雑誌で紹介されていたおいしそうな料理を自分でも再現したいと思ったとき、写真に撮って作り方を調べたり、その料理が食べられる他の店をチェックしたりするのに活躍する。さらに「場所」という機能では、昔の思い出の写真がどこで撮影したものか忘れてしまっても、写っている建物を手がかりに似た場所を調べることが可能だ。

 また、撮影した数式の解や、解につながるヒントを教えてくれる「宿題」機能、選択したテキストを連携している(Chromeブラウザでスマートフォンと同じアカウントでログインしている)パソコンのクリップボードにコピーする機能などもある。場合によってはパソコンより、スマートフォンのカメラを使った方が圧倒的に素早く目的の情報が得られるのではないだろうか。

食べたい料理の写真から、レシピサイトやレストランなどを検索
以前訪れた場所を思い出せないときでも、建物の写真からそれに近い風景を見つけ出してくれる
「宿題」機能で、数式の解を求めることも可能
画面下部にある「パソコンにコピー」ボタンを押すと、連携しているパソコンのクリップボードにテキストをコピーする