みんなのケータイ

「Google レンズ」が海外旅行で役立ちまくり

【OPPO Find X】

取材のついでに立ち寄ったスイスのチューリヒ。空港から10分で美しい街並みにアクセスできる。

 グーグルはAndroidスマートフォンに次々と新たなサービスを追加しているが、数ある新機能の中でも筆者が今注目しているのは「Google レンズ」だ。「スマートフォンの使い方が変わるかも?」と思わせるポテンシャルがある。

 「Google レンズ」はカメラをかざすと、写っているものの情報を表示するというシンプルなアプリだ。Pixelシリーズのほか、GalaxyやXperiaの一部にも導入されている。筆者が今メインで使っている「OPPO Find X」にもアップデートで追加された。また、iPhone向けには「Google 検索アプリ」から使えるようになっている。

 特に実用的なのは、外国語の文章を写したとき。文章認識から日本語にそのまま訳せることだ。看板に書かれた知らない言語を簡単に訳せるというのは、心強い。また、旅先のスーパーで洗濯洗剤と柔軟剤が区別できたのも便利だった。

ドイツ語で書かれた看板。一切意味が分からなかったが、Googleレンズでかざして「降雪時は注意」の意だと理解できた。
チューリヒ空港のコーヒーマシンにて。「Zucker」は砂糖の意らしい
スーパーで売られていたイチゴ。野に咲く花なら学名がでてくることもある

 Google レンズのネックは通信がつながっていないと使えないことだが、大手キャリアでは海外ローミングがお手頃な価格で使えるようになっている上、プリペイドSIMやレンタルWi-Fiといった手段もあるため、現代ではあまり問題にならないだろう。

 AIによる画像認識を応用し、「カメラをかざすと写っているものの情報を表示する」機能は、発想としてはまったく新しいものではない。GalaxyではBixby VisionとしてGalaxy S7世代から搭載されているし、Xperiaでもワインのラベルやランドマークを読み取る機能が数年前から搭載されている。

 「Google レンズ」がそれらと違うのは、対象を問わないということ。花を写せばその学名を示し、観光名所を写せばそのいわれを紹介し、服を写せば似ている服をオンライン通販で探してくる。筆者の体感だが、それが対象を認識する精度は他のサービスよりも群を抜いて高い。

 これまで、かざして情報表示系アプリは、目新しさはあるものの、頻繁に使うということはなかった。そもそも正しく認識させるまでが大変で、あまり実用的ではなかったからだ。その認識精度がある一定域を超えると、高い価値を生まれてくるというのを、Google レンズは示してくれたと思う。

QRコードも読み取れる
旅先で食べて美味しかったお菓子の通販が無いか調べたりもできそう