てっぱんアプリ!

OCR対応で書類整理がもっとはかどる「Adobe Scan」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Adobe Scan
開発者: Adobe
価格: 無料
対応OS: iOS 10.0 以降、Android 5.0 以上
カテゴリ: 仕事
ダウンロード: iOS Android

 いつか参照する必要が出てくるかも……と、大事にとっておいた紙のビジネス文書が、全く使うことなくゴミ箱行きになった、というのはよくある話。保管場所の確保や整理の手間を考えると、できるだけデジタルにしておきたい。でも、画像化したせいで検索性がなくなってしまうのも困る。そんな時に役立つのが「Adobe Scan」だ。

紙書類を手軽にデジタル化できる「Adobe Scan」

紙書類やホワイトボードの書き込みを半自動でデジタルに

 「Adobe Scan」は、紙の書類などをデジタルで管理するのに便利なスキャナーアプリ。元々「Adobe Acrobat Reader」が備えていたスキャン機能を切り出して、単体のアプリとして新たにリリースしたものとなる。ポイントは、簡単な操作方法で取り込める手軽さと、検索性を両立している点だ。

 机などに置いた紙の書類や、会議などで書き込んだホワイトボードをカメラで写すだけで、自動で文書や手書きした文字の範囲を抽出し、自動でシャッターを切って画像データとして取り込める。多くのスキャナーアプリと同様に、斜めから撮影した場合でも台形歪み補正が施され、きれいな四角形の画像データになるので安心だ。

書類にカメラを向けるだけで、文書範囲を自動で認識し、シャッターが切られる
取り込まれた画像データ
台形歪みは自動補正されるが、手動で微調整することも可能

画像データでもテキスト検索が可能に

 取り込んだ画像データは、文字が見やすくなるように画質補正が加えられる。手動で補正をオフにしたり、モノクロやホワイトボードに最適な画質補正を選んだりすることも可能。台形補正を手動で調整することもできる。複数ページからなる文書は、続けて別ページとして取り込めるようになっており、ページ単位の入れ替えもOKだ。

画質補正は自動調整のほか、モノクロやホワイトボード向けの調整も選べる
補正なしだとやや暗い
書類の内容によってはモノクロの方が見やすいこともあるだろう

 一通りの取り込みが終わったら、PDFファイルで保存。自動でAdobeのCloudサービスに保管されると同時に、画像内の文字部分のOCR処理が行われる。その後はAdobe Acrobat Readerで閲覧でき、文字と判定された部分はテキストとして検索することが可能だ。

複数ページを取り込んで、ページの前後入れ替えも自由自在
クラウドにPDFデータとしてアップロードされ、画像解析された後は、テキスト検索が可能

 必ずしも紙で持つ必要のない書類は取り込んで、紙書類は捨ててしまおう。いざという時にはすぐに検索して参照できるので、紙よりもよほど使い勝手が良いはずだ。これでビジネス文書の“断捨離”に悩むこともなくなるだろう。

後日、参照する必要が出てきた時でも、すぐに目的の文書を探し出せる