スタパ齋藤のApple野郎

げっ、カード詐欺? と思ったらヤラカシた話

 関西に出張した。一泊の出張。時間的にかなり余裕がある出張だったので、クルマで行くことにした。オートクルーズが使えるクルマに乗っているが、そのクルマでまだ長距離を走行したことがなかったので、出張ツイデにその体験も、みたいな?

現在乗っているホンダのステップワゴン。e:HEVという独自ハイブリッド方式で、車重が1830kgもあるのに高速道路走行だと燃費は22km/Lとかいっちゃう!

 片道500kmくらい。6時間くらい運転かニャ? と思ったら、そう甘くはなく、渋滞やら疲れやらで片道8時間くらいかかった。

 だがしかし、上のクルマはApple CarPlay対応。そして前述のとおりオートクルーズ(前のクルマについていくよう自動でスピードコントロール/ハンドル操作もそこそこやる)対応なので、音楽を聴きながら軽くハンドルを握っていればOK的な快適さで走れはした。

クルマで移動して仕事をちょっとしてまたクルマで移動。夕方くらいには宿につくつもりだったが、夜になっちゃいそう。浜松SA。
まだ道半ばだが完全に夜! 名古屋付近。
高速から降りて山道通って峠越えしつつ子鹿3頭とネコちゃん1匹見て、夜10時に宿に到着。安くて便利なアパホテル。あー疲れた~。

 って、この話、Appleとなんの関係が? じつは、この先、あるんスよ~。引き続き、ゼヒ!

えっ、げっ、カード詐欺? いやこれ絶対詐欺だろ~!

 翌日。昼間にちょっと仕事して、さぁ、とっとと帰りましょう~。疲れも出てきているし!

ホテルをチェックアウト。2024年9月25日の琵琶湖沿い。ちょっと秋っぽい空気と雲であった。
琵琶湖湖畔で一休み。サンドイッチを食べながら、バス釣りをする人を眺めていた。あっボイル! そういう季節だもんね~。

 そして帰途。高速道路走行中に、CarPlay中のiPhone画面にメッセージが。なーんか不気味なメッセージである。

帰途、高速道路を走行中にカード会社からメッセージが届いた。けっこう頻繁に届く「このカード決済はあなたがしたものですか?」的な、カード不正使用防止のための処置とメッセージだ。※以下のメッセージ表示も含め、プライバシーなどを配慮して一部の表示を加工しています。
メッセージから少し遅れて同じ内容の詳しいメールも届く。よく届くので慣れてはいるが、今回はドキリ! えっ!~ 18万9800円?
カード詐欺の可能性があるのでカードを一時停止するという措置で、自分で決済しようとしたものだと申告すれば、カードが再び使えるようになる。

 このメッセージは、カードを使った直後に来る。たとえばネット通販でカード決済しようとしたら……あら? 決済不能の表示になっちゃった。……あーまた不正使用防止のアレで自動ロックか。メンドクサイなぁもう。まあ安全で有り難くはあるんだが……てな感じ。

 だがこのときはビビった。18万9800円って額にも身に覚えがないが、それ以上に「運転中」にこのメッセージが来たからだ。運転中にカード決済しないし! 運転中に誰かが俺のカードで決済を試みたってコトでしょ?

 もしかして、さっきの一般道沿いのガソリンスタンドで……なんか見たことない的なカード決済機を使ったのだが、そこでスキミングされたとか? 1時間くらい前だし、なーんかタイミング的にありそうな……。

 でもこのカード、前にも不正利用で止められたのであった。そこからのタイミング的にも、なーんかカード情報とか漏れたりしてそうではある。

 原因はわからないが、とりあえずカード会社の回答要求に対して「身に覚えがないでーす」的に答えた。そう答えると、カードは即座に停止(無効化)され、自動的に(別のカード番号で)再発行手続きが進められる。18万9800円が支払われることはない。

モヤモヤしつつの半自動運転帰途、メールが届いて「あぁっ!」と声を出す俺

 うーん何だろう? 誰がカード詐欺を働こうとしたのか? 気分よくクルマを走らせていたが、一気に鬱々とした気持ちになった。

 それ以上に、これから先の手続きがメンドクサイのだ。停止・再発行となったカードは、メインで使っているカード。いろーんな支払いに使っているわけだが、新しいカードが届くまで、別のカードなどで支払う必要がある。それぞれの支払先に臨時的に別のカード番号を伝えるという作業が待っている。

 カードが停止された日から、新しい番号のカードが届くまで、たしか1週間から10日程度かかると手続きWebサイトに表示されていたと思う。10日から2週間だったかもしれない。ともかく、支払先に臨時の別カード番号を伝えないと決済が滞りそうな「カード再発行までの待ち時間」だと感じた。

 あーもーメンドクサイ! カードの不正利用を発見してくれて、再発行まで自動でやってくれるのは有り難いんだーけーどー、この臨時のカード番号登録と、あと再発行後にモトのメインカードを使うためのカード番号登録で、2度もメンドクサイ手続きをするというのがスーパーストロングデュアルメンドクサカッタリィのである。

 あーやだやだ、カード詐欺で鬱々とした気分になたうえ、すぐにメンドクサイ手続きをしなきゃならない。あーもーカッタリィ~!

 と思っていたらメールが届いた。Appleからのメールで、これもヤな感じのメールであった。

こんなメール。え~っ!? 支払いに関する問題って~?

 あぁそうか、Appleに支払うためのカード、さっき止められたヤツだ。……ん? この「W15○○○」とかいう注文番号は……あぁっ! もーしかして! とか思ってAppleから受信済みのメールを漁った俺。

漁ったメールの一部。iPhone 16 Po Maxの注文完了メールだが、支払額が189,800円となっている。

 Appleに登録しているカードで、Appleが18万9800円のiPhone代金を決済しようとしたのであった。それをカード会社が「不正使用の可能性」として処置・連絡してきたのだ。

 だがそれを「運転中に18万9800円とかカード決済できるわけねーし!」とか思い込んでカードの停止・再発行へと手続きしたのであった。俺自身が!

 あら~超やらかした。クルマで500km以上走っての帰途で、疲れてたこともありつつ、なーんか金額的なインパクトもあって、やらなくていいカード停止・再発行を自らヤッちゃったのであった。

 えーでもそういうモンなの~? ネット通販って出荷直前とかのタイミングでカード決済するじゃないですか。その前にカード決済与信が通ったりするじゃないですか。でもカード会社は詐欺防止システムでいったんカード止めちゃうの~? ともあれ、こういう止められ方は俺的にも初めて。Amazonとかほかの通販でこういう止められかたしたことないし。日本のiPhoneは割安でそれを転売目的で……とかそういうのも関連して、カード会社がより厳しくしていたりするのかニャ?

やらかしちまった~、とか思いつつ、いろいろサイテーな気分になったが、SAで食事をしたら元気が出てきた。帰宅したら速攻でカード番号を登録し直そう!

うそ~ん! カード再発行早っ! 痛い目三昧の俺であった

 帰宅して速攻で一時的に使うカード番号を登録した俺。絶対支払いがある十数の支払先に臨時のカード番号を登録した。全部Webサイトから行えたので手軽ではあったが、やっぱりメンドクサかった~。

 また、Appleには直接電話連絡し、止めたのとは別のカードでiPhone代金を支払うように手続きした。すごーくスムーズでわかりやすい(対人の)対応であった。ちなみにこのケースでは、「カード番号を別のものにして予約購入を続ける場合、カード番号の変更は1度だけ」だそうで「それ以上になると改めて最初から購入手続きが必要」になるそうだ。

 ともあれ、これで、ひと段落。と思ったら、カードを止めてから3日後に、このようなメールが届いた。

うっそ~ん! カード再発行早っ! えーっ、再発行まで10日とかなんか言ってなかった~? いや早いほうが有り難いけど。

 こんなにすぐカードが再発行されるなら、臨時のカード番号を支払先に登録する必要なかったかも。再発行直後、新しいカード番号を登録するだけで済んだかも~!

 余談だが、メインカードとして使っていて停止・再発行したカードは「Amazon Mastercard」。カードを止めてから2日後には、新たに発行されたカードがAmazonでの「デフォルトのお支払い方法」として自動的に登録されていた。Amazon抜け目なーい!

凄いスピードでAmazon Mastercardが再発行され、そのカードをAmazonデフォルト支払い方法に速攻で自動登録するAmazonなのであった。便利ですな。

 ともあれ、一時的に使うカード番号の登録は、非常に無駄な作業になってしまった。あーメンドクサカッタリかったっ!

 もうこれからは、カード詐欺可能性によるカードの自動一時停止があっても、ソレが「たぶん完全に詐欺、心当たりナシ、身に覚えナシ」って明らかに判断できるまで待とう。焦って止めちゃったりする必要はない。「この額はあのときの決済額かー」みたいなことが、ホントになかったら、カードを停止・再発行すれば、上記のようなメンドクサイ手続きを回避できるわけだし。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。