スタパ齋藤のApple野郎

Apple以外のLightning/USB-C変換アダプターでもCarPlayに使えるのか?

 クルマではiPhoneでApple CarPlayを利用している。iPhoneとカーナビをつなぐと、カーナビ画面でiPhoneのアプリなどを操作でき、カーナビの音声出力先(クルマのスピーカーなど)でiPhoneのサウンドを鳴らせたりするのがApple CarPlay。CarPlayが使えるAppleデバイスはiPhoneのみ。CarPlay対応のカーナビやディスプレイオーディオで使える。

クルマでCarPlayを使っている様子。カーナビ画面上でiPhoneアプリを使えるようになる。
iPhoneアプリが全て使えるわけではないが、CarPlay対応アプリは増えつつある。
Googleマップで航空写真を表示しつつナビをさせる、ということもできる。航空写真ナビはなかなか愉快♪

 CarPlayの利便を知ってから、クルマである程度の距離を走るときは必ずといっていいほどCarPlayを利用する。なのでiPhoneとカーナビをサッと手軽にケーブル接続できるようにしている。

カーナビの右下付近のスペースに、巻き取り式のUSB-A/Lightningケーブルを設置している。
クルマで使っている巻き取り式のUSB-A/Lightningケーブルは、Owltech(オウルテック)の「katamaki(カタマキ)」という製品。ケーブルの片側だけを引き出せる巻き取り式ケーブルだ。
こんな感じで必要な長さだけ引き出せる。75cmまで引き出せる。
ケーブルを引き出してiPhoneに挿せばCarPlayが使える。iPhoneはMagSafe対応の車載ホルダーに装着している。

 クルマに乗ったらケーブルを引き出してiPhoneに挿し、iPhoneをMagSafe対応の車載ホルダーにセット。スマートにCarPlayを使えるのだ。

 しかし、iPhone 15 Pro Maxを使うようになったら、このCarPlay環境が若干スマートではなくなってしまった。iPhone 15シリーズの端子はUSB-C。このクルマで使う場合、巻き取り式ケーブルの先端のLightning端子をUSB-Cに変換する必要がある。

 なのでAppleの「USB-C - Lightningアダプタ」で変換し、CarPlayを使っている。例の4780円もするUSB-C/Lightning変換アダプターである。

 ちなみにコレを「LightningケーブルをUSB-Cケーブルに変換して手持ちのLightningケーブルを使い続けるためのバカ高いアダプター」と思っている人がけっこーいるようだが、実際はLightning接続の(サードパーティー製)アクセサリーをUSB-Cポート搭載のAppleデバイスで使うためのもの。まあケーブル端子の変換のために使ってもいいわけだが、そういう場合は市販のUSB-Cケーブル買ったほうがずっと安いですな。

4780円のApple「USB-C - Lightningアダプタ」。凸Lightning端子を凸USB-C端子に変換できる。コレを介せば多数のLightning接続アクセサリーをiPhone 15シリーズやUSB-C端子のiPadで使える。
LightningをUSB-Cに変換!
そしてiPhoneに挿せば……。
無事CarPlayを利用できる。

 という感じでCarPlayを使っているわけだが、クルマのケーブル周辺が微妙にゴチャついてしまった。巻き取り式ケーブルの先にApple「USB-C - Lightningアダプタ」が追加されたので、巻き取りが不完全。またApple「USB-C - Lightningアダプタ」がCarPlay専用みたいな感じになり、たまにLightning接続アクセサリーをiPhone 15 Pro Maxで使いたくなったとき、いちいちクルマのアダプターを外してくる手間があったりも。

 素直に巻き取り式ケーブルをUSB-Cタイプに置き換えればいいのだが……。でもその作業がメンドクサーイ!みたいな。

これは新しく購入したUSB-Cタイプの「katamaki(カタマキ)」。
USB-Cケーブルを引き出して使える。ケーブルのもう一端はUSB-Aとなっている。

 交換用「katamaki(カタマキ)」は調達済みだが、既にクルマに取り付けられている「katamaki(カタマキ)」を外すのが面倒。かなりしっかり両面テープで固定してあるからだ。手でグイグイしても剥がせない感じ。たぶん強靱な釣り糸で両面テープ部分を破壊しつつ剥がさないとダメという雰囲気である。

単なるLightning/USB-C変換アダプターはCarPlayに使えるの?

 クルマに乗り、4780円のApple「USB-C - Lightningアダプタ」を介してCarPlayを使うたびに「やっぱり巻き取り式ケーブルをUSB-Cタイプに交換しなきゃだよねえ」と感じていた。あーでも強力な両面テープを剥がすというひと手間がメンドクサイ! と4780円アダプターを見つつ思うのであった。

 そんなことを繰り返していて、ふと思った。「純正じゃないLightning/USB-C変換アダプターってイロイロあるけど、アレってCarPlayで使えるの?」と。

 さっそくAmazonで検索。たーくさんある。たまーに「CarPlay非対応」的なことが書いてある製品があるが、CarPlayついて触れられていない製品のほうが多い。ともあれ、使える可能性がありそうな製品を買ってみた。

買ったのはこの2つ。左がPPTVCブランド品で2個セット999円。右がcugunuブランド品で100円オフクーポン適用後価格が1299円。どちらも充電やデータ通信に対応している。
PPTVCブランド品をLightningケーブルに装着した様子。LEDインジケーターが光る。
cugunuブランド品をLightningケーブルに装着した様子。シリコンの紛失防止リード付き。

 こういう変換アダプター、1個数百円って感じで多々ある。でも、LightningをUSB-Cに変換する需要ってどういうトコロにあるのだろうか?

 同様の製品のカスタマーレビューを見てみると「クルマの充電用LightningケーブルをそのままUSB-C充電用に使いたい」とか「モバイルバッテリーの内蔵LightningケーブルでUSB-C機器を充電したい」とか。「Lightningケーブルがもったいないから」というご意見もけっこーあった。一方で「LightningケーブルをUSB-Cに変換してCarPlayで使いたい」という意見は見つけられなかった。

 うーん、なんかヤバげな予感。2種類合計4個の変換アダプターが全部ムダになりそうな……まあそういう場合はLightningケーブル内蔵のモバイルバッテリー用に使えばいいかな。

マジかよ! 2種類合計4個の変換アダプターが全部!

 さっそく前出2種類の変換アダプターでのCarPlayを試してみた。吉と出るか凶と出るか?

まずはPPTVCブランド品から。1個約500円のアダプターだ。
あらま! CarPlayできちゃった!
続いてcugunuブランド品を。こちらは1個約650円のアダプター。
あらっ! こっちもCarPlayできちゃった?!

 どっちでもデキるんかーい! ていうかCarPlayってそういうものなの? カーナビをホストとしてデータ通信してるだけ? Owltech(オウルテック)の「katamaki(カタマキ)」はApple認定のMFi認証取得Lightningケーブルだけど、それを電気的にUSB-Cに変換すればいいってだけなの?

 CarPlay情報を十分得られていない俺であり、まだまだCarPlayについてよくわかっていない俺だが……。ふぅ~ん変換アダプターを介するだけでCarPlay使えるんスね。

こちらはCarPlayでパイオニアのカーナビアプリ「COCCHi」を使っている様子。CarPlayで使うとiPhone側表示が案内地点早見表みたいになるのか! 知らなかったゼ!
スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。