スタパ齋藤のApple野郎

久しぶりにATOKを使ったら最高だった!!!

 げっ! macOSで使っているApple純正の日本語IM(日本語入力システム)がっ! ダメかも俺的に終わったかも! という状況になった。6月頃だったか5月だったか……。

 ともあれ非常に困った。Macは仕事で(も)使っていて、毎日のように原稿を書いている。使っている日本語入力システムはApple純正日本語IM。これが突然、多大なフラストレーションをもたらす地獄から来た死と惨劇のソフトウェアと化してしまったのだ。

 今回の話の顛末をザッと書くと、Apple純正日本語IMが俺的にはダメ化して話にも仕事にもならないので、一瞬Google日本語入力に戻そうかニャーと思ったが、ネットでアレコレ調べたら2023年版のATOK(エイトック)がちょい昔の良さ優秀さを取り戻したという情報を得て、実際にATOK 2023を試してみたらスゲくサイコーだったので、かつていったん縁を切ったATOKと一瞬で大復縁した。現在のATOKはサイコーなので、かつてATOKから離れた人は再トライするとシアワセになれるかもしれない。

 余談だが、俺の場合は2019年にATOKの機能性能にキレてGoogle日本語入力へ乗り換え、その後にApple純正日本語IMを試してみたらソコソコよかったので、Apple純正日本語IMを2年くらい使ってきた。が、今度は豹変したApple純正日本語IMにキレて、現在はまたATOKを使うようになった。

Apple純正日本語IMが妙なコトになりつつもしばらく使い続けたが、発狂しそうなほどフラストレーションがたまってきたので2023年版のATOKに乗り換えた。そしたら! ATOKが「かつての素晴らしい変換効率」を取り戻していた! と痛感したので、速攻でATOK PASSPORTを契約。iOSなども全部ATOKにしたスタパは幸せに原稿を書き続けましたとさ、めでたしめでたし。

 さて、Apple純正日本語IMについて。どういう問題が起きたのか?

 ちょっと前に突然「絵文字」を優先的に変換候補表示するようになってしまった。たとえば「あっぷる」と入力すると……。

「あっぷる」と入力して変換するとこんな表示がなされる。

 え? ナニがヘンなの? フツーじゃない? と思われるかもしれない。

 だがこれ以前は、絵文字を予測変換候補として上位に表示したりはしなかったのだ。しなかったので、原稿を書くのに都合がいい。俺の原稿には絵文字は不要なのだ。

 ちなみに本連載ではアップル社については「アップル」ではなく「Apple」と表記することに統一している。編集長の「“アップル”より“Apple”という表記のほうが視覚的に馴染みがあるから」という判断だ。

 なので、「あっぷる」と入力して「Apple」へと変換するには、アップル→リンゴ絵文字、を経て、Appleへと辿り着く。いやーフツーは最初にAppleって出すんじゃないんスか、メーカー的には。

 いや、シフトキーを押しながら「A」を入力し、続けて「pple」とタイプすれば、変換なしで「Apple」と入力できる。これでリンゴ絵文字出ちゃう問題は解決とも言えよう。

 じゃあそうすりゃイイじゃん>俺。Apple純正日本語IMの揚げ足とってケチつけてんじゃねーよ>俺。って思われるかもしれない。

 だが話はもっと深刻なのであった。「あっぷる」以外のいろーんな入力に対して、絵文字を変換候補上位に持ってきちゃうんである、最近の俺環境のApple純正日本語IMは。

 ちなみに、上記変換結果は、Apple純正日本語IMの学習をリセットした直後のもの。ほかにもいろいろ絵文字を上位候補にしてくる。

「ねこ」を変換した場合。2番目の変換候補にリアルな猫の絵文字が。この絵文字だけはけっこう使うので、まあありがたいともいえよう。でも「ねこ」を「ネコ」って表記する人も多いような気がするので……。
「つかれた」と入力するとこんな結果に。そんなに絵文字を使わせたいのか?

 同じように「絵文字ばっかり出るようになった」と問題視しているApple純正日本語IMユーザーもあるかもしれない。つーか知り合いが俺と同じタイミングで「なんか絵文字ばっかり出るようになって使いにくくなった」とボヤいていた。ので、きっと同じ問題を抱えている人は少なくないと思われるが、「やったー絵文字いっぱい出て楽しい〜♪」と喜んでいる人もいるかも。

ATOK 2023、原稿を1本書いている途中で「これだッ!!!」と良さを痛感した

 2023年版のATOKを試してみようと思ったきっかけは、「Mac 日本語 絵文字」などをキーワードにmacOS用の日本語IMについて調べていたとき。SNSを縦断的に検索していたら、ツイッ……いやエックスで、ATOKの最新版が「すんごい改善されてる」といったツイ……つぶやきを発見したこと。温泉マークアイコンのユーザーで、その人の発言を参考にATOK 2023を試したら、すぐに「ATOK 2023が爆発的にイイ」ということがわかった。温泉マークアイコン氏に感謝!!!

 ATOK 2023は30日間の無料体験版があるので、最初は「試しにATOK 2023で原稿1本書いてみよう」と使い始めた。そして30分も経たないうちに「ナニこれマジで!? すごいなATOK 2023!!!」と変換効率のよさを確認。

 さらに使っていくと、ここ数年にはなかった脳と指とマシンの直結感および文字入力ハイ状態が感じられ、ATOK 2023に対して「これだッ!!!」と心を奪われた。「あとで速攻でATOK PASSPORT契約してApple純正日本語IMは削除しようっと♪」とウキウキしながらハイスピードで原稿を書き終えてJustSystemsのサイトヘアクセスしてクレジットカードでお布施した。

 ていうか、たぶん体がATOKの使い方を覚えていたのだと思うが、ATOK 2023はけっこう長いこと使ってきたハズのApple純正日本語IMよりも、スムーズに入力できる。使い始めた最初の1日目は「あっこのキーアサインだったか」という部分がいくつかあったが、その後は変換に関する俺のキー操作にはほぼ淀みがない。連文節変換の変換対象はSHIFT+カーソルキーなんだー、ってのが唯一残るキー操作の淀みだが、現在はほぼ克服している。

 いや〜、やっぱりATOKはイイっすわー(一時期のを除いて)。ATOK系の最初の日本語入力システムを使ったのは約40年前。途中でVJEという日本語入力システムも使ったが、その後はATOK系をずっと使い続けていた。トータルで30年とかATOK系日本語入力システムを使ってきたので、いろいろとシックリする部分が多いというのもある。

 俺の場合、ライター歴は約40年。けっこう長い間、職業ライターを続けてきた者の実感を率直に言えば、「快適に使用・変換できる日本語入力システムは原稿執筆の効率を明らかに高めてくれる」ということ。

 2019年にATOKからいったん離れた大きな理由は、ATOKが俺の原稿執筆効率をガタ落ちにしてくれたから。「こういうの使ってると原稿を書くのがイヤになる」という職業ライター的直感が、かなり本気で「もっとマシな日本語入力システムを探さねば」と、俺を行動させたのだと思う。

 今から考えると、Google日本語入力は良かったが、かつて使っていた「よかった頃のATOK」ほどではなかった。いや、よかった頃のATOKには全然およばなかったと思うが、Google日本語入力使用開始前しばらくの間のATOKは「バージョンアップするたびにどんどんダメになっていく」と俺に感じさせていた。上記リンクにも書いてあるが、ATOKは「2010年頃までは非常に快適に使えていた」と感じていた。
 でも2019年頃のATOKは、俺的に「もうATOKから逃げ出したい」くらい使いにくかった。のでGoogle日本語入力へ。そしてしばらくして、Apple純正日本語IMへ。

 Apple純正日本語IMはフツーによかったが、細かいところを見ると「学習が頑固」だと感じた。頻繁に「いつも使わない変換候補を強引にぶっ込んでくる」という印象が強かった。まあそういうのは、ユーザー単語登録などを使ってやり過ごした。

 だが今度は絵文字をぶっ込み始めた。原稿執筆中に絵文字なんか上位候補に出されたら、これまた逃げだしたくなる。ていうか、絵文字って、好きな人にはスイマセンが、目撃頻度が高いと(俺の場合は)スゲくイラッとする情報なんスね〜、とリアル猫の絵文字をごく希に使う程度の俺は実感したのであった。

 そしてATOK 2023へ。

ATOK 2023は、2010年代のATOKとは別人になったのかもしれない

 ATOK 2023で原稿書いて確信して即座にATOK PASSPORT契約して明るい未来を予感してホッとして最初に思ったのは、「ジャストシステム、なにがあったんだろう?」ということ。ATOK 2023は、2010年代(のたぶん半ば以降)に俺が体験したATOKとはかなり違っていた気がしたからだ。

 俺の場合、日本語テキスト入力は単文節変換派。最近では連文節変換も少々使うようになったが(Google日本語入力もApple純正日本語IMもその方が変換効率がよいようなので)、長年の原稿書きのテンポなどから、単文節変換が好み。

 詳細はコチラの記事に書いたが、2010年後半のATOKは、単文節変換だと誤変換を多発するようになっていた。ツイデにその頃のATOKは、俺的に「よけいなお世話、単なる邪魔、浅知恵の押し付け」と感じる機能を大量に装備していて、それらが強引に最前面に出てきていたような記憶があるが、イヤな記憶を忘れがちな人間なので、この記憶は間違いかもしれない。

 要するに俺の場合、その当時のATOKを非常にウザいと考えており、だからほかの日本語入力システムを使うようになったのだ。「あの頃はよかったATOKも終わったんだな」みたいな気分で。

 ところが、ATOK 2023。

 スゲくよかった頃のATOKがカムバックした感じ!!! なにこの単文節変換の効率のよさ!!! 俺の入力傾向をバッチリ覚えているし!!! 流れるように原稿を書けるゼ!!! くわッ!!!

 原稿もそうだが、メールもメッセージも凄まじいスピード感で書ける!!! いや「スピード感」は間違いだ!!! アレか「スピードが出ているっぽい気がする」という感覚であって気のせいであって、俺のメールやメッセージは先月とかより入力ミスが少なく流れるように送信できているッ!!!

 素晴らしいのである、ATOK 2023は。

 そして使い続けていると「スゲくよかった頃のATOKがカムバックした」程度ではないことがジワジワと感じられるようになった。記録によると2023年7月20日からATOK 2023を使い始めたが、現在までに「この機能ウザっ」と思った付加機能がほとんどない。相変わらず「“の”の連続があります」とか指摘してきて「わざと書いてんだよ」とイラつかせるものの、余計なお世話を前面に出してこなかったりオフにできたりするから問題ない。

 ほかにもイロイロとあり、ユーザーのクセの掴み方が巧いとか、それを機能として自然に発動させているとか、よく考えると「凄いなこれ」と思わせる動作が多々。そういった使いやすさが組み合わさり、最強にイイと感じさせるのは「書くのを邪魔せず促進する」ことだと、俺は感じる。

 これまた俺の場合だが、ATOK 2023で書いていると、これまでの1.5倍〜2倍のスピードおよびスムーズさで書けているように思うが、実際は計測したわけではないので、そんな気がするだけかもしれない。……のだが、時間的にも原稿推敲の手間的にも、ATOK 2023以降のほうが効率がよいと実感できているので、たぶん記述速度が上がりつつも記述の正確性が高まっているのだと思う。

 といったATOK 2023体験をしていると、思うのである。「ジャストシステム、なにがあったんだろう?」と。

 その前のバージョンあたりのATOKと全然違う感触なのだ。目指しているところも違うような気がする。なんかソフトウェアの作り手として大きな改革とか変革があったのだろうか?

 と妄想してしまうくらい、前のATOKとATOK 2023は、その感触が全然違うように思う。

 こういうコト、あるんスね。この時代になって日本語入力システムに改めて感動するとは思わなかった。

 ともあれ、予期せず超強力なパートナーを得た気分。ありがたい。スゲくイイので、興味のある方はATOK 2023を試してみるのが吉。30日間無料の体験版(スマートフォン版は14日間無料)があるし。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。