スタパ齋藤のApple野郎
禁断のマグネットUSB充電ケーブルに一手間加えて安全に使う方法を探してみる
2023年7月19日 00:00
便利だから出張用とかに使おう! と思って使い始めた「マグネット式USB充電ケーブル」。スマートフォンなど機器側に専用コネクターを挿し、充電用USBケーブルの端はそのコネクターとマグネット吸着する。
機器を充電するときに「機器にプラグを挿す」という手間がなく、「ケーブル端を機器のコネクターに近づけるだけでカチャッとマグネットで吸着して接続できる(充電できる)」というケーブルだ。こんなの↓。
といった感じのお手軽なケーブル。通信に対応したものもある。使ってみると、ホントにお手軽で便利だ。端末に対するケーブルの抜き差しも不要になるので、端末のコネクターが痛みにくいというメリットもある。
しかし、使い始めると、やっぱり気になる「ショートの危険性」。じつは数年前にもこのタイプのケーブルを使い始めたのだが、「この端子部分、簡単にショートしちゃうよなー」と気になり始めて使うのをやめた。「ショートするだろーなー」と思ってネットを検索したら、まさにショートして端子が溶けたりしているユーザー事例を発見したからだ。
その記憶も薄らいで、またもや使い始めたマグネット式USB充電ケーブル。数年前のケーブルより高性能化しており、ピン数が増えたりマグネット吸着力が安定的になったりしている。
のだが、使い始めてすぐに「やっぱコレ絶対ショートの可能性あるよなー」と思った。それで検索してみたら、数年前よりずーっと多くの「ショートして危険な状態になった事例」が見つかった。てか、どちらかと言えば「マグネット式USB充電ケーブルは危ないから使わないほうがいい」という意見のほうが多いような……。
なので、とりあえず本記事の結論としては「マグネット式USB充電ケーブルはやっぱりショートの危険性をはらんでいて、場合によっては火災なんかにもつながるから使わないのが無難」ということである。使うなら自己責任でネ! てなわけだ。
だがしかし、俺的にはその利便が気に入っているので、マグネット式USB充電ケーブルを使いたい。でも燃えちゃったりする? ということで、実際どうなのかを簡単にテストしてみた。
テスト方法は、マグネット式USB充電ケーブルをUSB-ACアダプターおよびUSBテスター(USBケーブルに流れる電流などを測る機器)につなぎ、マグネット端子部分をわざとショートさせてみた。その結果……。
ぬぬぬ〜スゲく簡単にショートするのであった。たぶん、マトモなUSB-ACアダプターには過電流防止のヒューズ的なしくみが搭載されていると思われるので、そうそう「マグネット式USB充電ケーブルの端子がショートしてケーブルやUSB-ACアダプターが燃えた」的なことは起きないと思う。だが、そうでない給電系機器も多数出回っているので、こういうケーブルの端子ショートで事故が起きる可能性もしっかりある。なので、やはり、こういうケーブルは使わないのが無難だと思う。
でも使いたーい! だってスゲく便利なんだもーん! ならば……
予想以上に簡単にショートしたマグネット式USB充電ケーブル(のケーブル側端子)。一応ショートしにくいように端子は少し凹んだ作りになってはいるが、スチールがマグネットで吸着するので、端子は「自らショートしにいく構造」でもある。
でも俺的には使いたいよなー。だって便利なんだもーん!
でも俺的にはショートで火災とか絶対イヤ。怖いもーん!
ともあれ、このマグネット式USB充電ケーブル危険性を最小に抑えつつ、このマグネット式USB充電ケーブルの利便を最大に享受したい。どうしましょ?
とりあえず思いついたのは、不使用時はケーブルをUSB-ACアダプターなどから抜いておくこと。だが、使い始めて速攻で「ケーブルの挿抜が面倒」と感じたのでとりあえずこの案は却下。
続いて思いついたのは、マグネット式USB充電ケーブルをUSB-ACアダプターにつなぎっぱなしにしつつ、充電しないときはマグネット端子を小さなビニール袋に入れて周囲と簡易的に絶縁する方法。↓こんな感じ。
そこそこ実用的で安心感があるのだが、なんなこういう簡易的な方法だと見た目が悪い。このカッコ悪いビニール袋付きケーブルがいつも目に付くところにあるのはイヤだなー、と。
そこで改めて試したのが、端子をテープで絶縁する方法。充電しないときは端子に透明テープを貼ってしまうのだ。↓こんな雰囲気。
あら便利! ビニール袋作戦より手間がかからず、見栄えもすこし良く……いや「悪いほどではなくなった」。
でもなんかスッキリしない。もっとこー、納得感と満足感と安心感と快適感が全部揃った方法なないものか?
キた! コレだ! このキャップだ!
なんかいい作戦ないかなーと思いつつ過ごしていたら、発見した。コレじゃね? コレはイケるかも! いやイケるハズ! と思えるモノを。↓こういうヤツ。
こういうキャップでマグネット式USB充電ケーブルを絶縁してみよう! と思ってさっそくAmazonで検索してみると、大量のPVC製キャップがヒットした。各サイズで合計150個以上がセットになって1000円前後で購入可能。
即、購入。そしてマグネット式USB充電ケーブルに使用。結果は……。
この方法だと、非充電時・充電時にキャップの着脱が必要となり、一手間かかる。のだが、その一手間でだいぶ安心感が高まる。またケーブルの見栄えもイイ感じ。白いキャップもあったので、それも使ってみた。
なかなかイイ! この方法で、危険なマグネット式USB充電ケーブルの安全性をできるだけ高めて使ってゆきたい!
と、暑くてしょうがねえので、部屋にこもってマグネット式USB充電ケーブルの絶縁方法を探求していた俺であった。なお、この方法を使ってもマグネット式USB充電ケーブルが完全に安全になるわけではないので、やはりこのタイプのケーブルを使うなら自己責任で。