スタパ齋藤のApple野郎

iPad miniにUSB-Cスピーカーをつないだらミョーに良かった件

気の迷いで買った4000円ちょいのUSB-Cスピーカー

 AV WatchのUSB-Cサウンドバーのニュースを読んでいて、「あーこんなのもいいかな」と思った俺。サンワサプライの「MM-SPUTC1BK」である。↓こんなの。

サンワサプライ「MM-SPUTC1BK」はUSB-C接続のステレオ・サウンドバー。低音増強のためのパッシブラジエターを備え、ビデオ会議などに対応できるマイクも内蔵している。Windows/macOS/USB-C搭載iPadに対応し、これら端末からのUSB給電で動作する。
本体は自立するので机上などに置けるほか、脚の部分のクリップを使えばノートPCのディスプレイなどに固定することもできる。クリップ部前方はノートPCのカメラ部を覆わない形状。
サイズは幅205×高さ68×奥行き36mmで重さは305g。USBケーブルの長さは約1.2m(脱着非対応)。メーカー価格は7040円。

 USB Type-C搭載iPadに対応とある……アーッ!!! コレを俺の最強にイカシてるiPad mini 6に接続したら意外と便利なのかもーッ!!! と気の迷いが生じた。

 のだが、メーカー価格が7040円。え~なんか……やっぱヤメた。つーか今の時代はフツーにBluetooth接続だろ。つーか俺の最強にイケてるiPad mini 6は既にソニーのBluetoothスピーカーとペアリング済みで使ってるし。

 と思ったのではあるが、iPad mini 6にUSB-Cスピーカーつないでみたいニャ的な欲望がほのかに残っていたので、一応ネットショップで価格などを見てみた。そしたらこれ、発売直後なのに4000円ちょいで売られていたんスよ。

 いきなり2000円以上値引き状態!!! くわッ!!! ポチッとな!!! と気の迷いを再発させて購入したのであった。

 ……もしや4000円ちょいで売ればメーカーも販売店もしっかり儲かるメーカー価格高値付け作戦なのかーっ? と思ったが、深く考えないことにしてUSB-Cサウンドバーの到着を待った。

音楽向けではない音質

 届いたUSB-Cサウンドバーをとりあえず俺の最強に便利なiPad mini 6に接続してみると、スピーカーからピロリン♪ 的なチャイムが流れてアッサリと接続が済んだ。

なんの準備も不要で、USB-CサウンドバーをiPad mini 6につないだだけで使えるようになった。接続後、スピーカーから接続完了を知らせる短いサウンドが流れる。なお、Lightningアダプター経由でiPhoneにつないでみたが無反応で使用不能であった。
iPad mini 6などの音声出力先は、AirPlayアイコンから「MM-SPUTC1BK」を選ぶ。
本体上部には電源ボタンとボリュームダイヤルがある。電源をオフにすると端末とのUSB接続が切断される。ボリュームは端末の音量とは個別に調節できる(というかスピーカーのボリュームを操作しても端末側のボリュームは変わることなく音量が上下する)。スピーカーの出力は最大出力は3W+3Wだが、端末側とスピーカー側のボリュームを両方最大にすると「うるさっ!!!」というレベルの音が出る。なお、やや見づらいがメーカーロゴの右側に2つあるのがマイク用の穴だと思われる。

 音質はボーカル域中心という感じで、低音もそこそこ出るものの、音楽鑑賞には向かないという印象だ。再生周波数帯域は80Hz~18kHz。音楽向けスピーカーの再生周波数帯域は20Hz~20000Hzくらいだったりするが、このスピーカーの場合は高音域があまり出ていないので、音楽のディテイルや繊細さを味わうには物足りないという感じ。

 ほか、USB-Cケーブルが硬めなのが気になる。約1.2mという長さは端末との距離をある程度離せるので汎用的で適切って感じがするが、ケーブル自体がわり硬いのでまとまりが悪い。USB-Cケーブル脱着式にしてくれればよかったのに~。

 でもまあ、シンプルで使いやすいUSB-Cサウンドバーである。ノートPC用の外付けスピーカーとしてもフツーに便利じゃなかろうか。

 そして俺の場合、このUSB-Cサウンドバーに活路を見いだした。「あのちょっとしたモヤモヤを解消できそう」と思った。

キンキンしない音が心地いい

 俺の場合、俺の最強に秀逸なiPad mini 6を小脇に置いて、音楽やラジオ(サイマルラジオ)を聴いたりネット配信動画を観たりしている。ながら聴きだったりながら観だったり。

 んで、そのときの音質に少しだけモヤモヤしていたのであった。たとえば、それらの音をiPad mini 6の内蔵スピーカーから出したとき。そこそこ高音質なのでイイといえばイイのだが、「ながら」だと高音が耳に刺さる感じがすることがある。音をよく聴くにはその高音質がありがたいものの、ながらで聴くにはクリア過ぎて(とくに高音が)少しだけ耳障りになることがある。同じように使っているBluetoothスピーカーにも同様のモヤモヤがある。

iPad mini 6の短辺両側にあるスピーカーは、「このサイズでこんな音が?」という感じの高音質。ちょっと音楽を鑑賞したいときにもツカエる。
Bluetoothスピーカーはソニー製を使用中。手前が「SRS-XB20」、奥が「SRS-HG1」で、どちらも既に生産完了品だが、その高音質は現在でも健在でナイス。

 これらのスピーカー、高音質であり高音もしっかり出るのはイイんだが、なーんか「ながら」づかいには向かないような気がする。なんかこう、作業中には「音が気になる」と感じることがある。

 なお、これらソニー製Bluetoothスピーカーは「Music Center」アプリを使えばイコライザーによる音質調整も行える。とくにSRS-HG1は細かく音質調整が可能で、その気になれば「ながら聴きに最適な音質」にすることもできる。とは言っても、そこまで「音質が良すぎてながら聴きに向かない」ということが気になっているわけではないので、フツーに高音質スピーカーとして使っていたのであった。

 で、音楽を聴くための音質としてはイマイチな感じのUSB-Cサウンドバーを「ながら聴き」使ってみたら、これが意外にイイ感じ♪ 低音とボーカル域中心で、あまり音圧を感じず、高音も控えめの音質なのが「ながら」づかいにちょうどいいかも~、という印象になった。

作業中にTVerをチラ観チョイ聴きしながら、USB-Cサウンドバーを使用中。音質的に平凡で主張がなく高音も前に出てこないので、こういう「ながら」づかいには聞こえ心地がちょうどいいように思う。スピーカーに単純明快に使えるボリュームダイヤルがあるのも、ナニゲに使いやすい。
radikoや音楽をBGM的に聴く場合はこんなスタイルでも。「無音は寂しいからなにか音が欲しい」とか「気になる情報が聞こえたときだけボリュームを上げる」という使い方にイイ感じ。また、トーク番組の声が聴きやすいのもナイス。テレビ会議に向く音質に寄せているってことかも。

 そんな感じで使っている、ながら聴きに向いている感じのUSB-Cサウンドバー。ほか、使っていて「この点もいい」と感じたのは、充電不要であること。こういう使い方だと1日に10時間くらいスピーカーを使い続けることもあるわけだが、それでも電池残量を一切気にしなくていいのは気楽である。まあ俺の最強にキュートなiPad mini 6は充電する必要があるが。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。