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Renoシリーズもアップデート、OPPOの海外最新スマホに注目

 日本ではハッセルブラッドのカメラを搭載した「Find X9」を発売したOPPOですが、中国では「Reno」の最新モデルも登場。「Reno15」シリーズが2025年12月から販売されています。ミドルハイレンジモデルであり、価格性能比に優れたシリーズですが、Reno15シリーズはより女性を意識したモデルになりました。

中国・深センの家電量販店のOPPO販売ブース

 女性タレント(K-POPグループi-dleのウギ氏)を採用した広告が目立ちますが、製品イメージに合ったアンバサダーを使うことは今の中国では一般的です。ちなみにFind X9シリーズの中国でのアンバサダーは世界トップクラスの卓球プレーヤー、孫穎莎氏を採用しています。

アンバサダーを使った広告が目立つ

 モデルは「Reno15」「Reno15 Pro」の2機種。各メーカーともこのように無印とProモデルの2機種展開をすることが多いのですが、スペックを上下に分けることが一般的です。前モデルの「Reno14」シリーズも無印とProでは画面サイズ、チップセット、カメラ性能に差がありました。しかしReno15とReno15 ProはどちらもチップセットにDimensity 8450を搭載。2億画素広角カメラに5000万画素の超広角と3.5倍望遠、フロントカメラという構成も同じ。Reno15 Proは6.78インチ、Reno15は6.32インチとして、大小異なるサイズの2モデル展開にしています。

サイズを変えた2モデル展開

 ちなみにFind X9シリーズの前モデル、「Find X8」シリーズには「Find X8s」という同じ6.32インチ画面の小型モデルがありました。同時に発売された「Find X8s+」は「Find X8」の後継機。小文字などを付けた製品名は消費者には特徴がわかりにくく、シンプルな名称にするのが良いですね。なお中国でのFind X8シリーズの発表時期とモデル展開はこのようでした。

  • 2024年10月:Find X8
  • 2024年10月:Find X8 Pro
  • 2025年4月:Find X8 Ultra
  • 2025年4月:Find X8s(Find X8の小型化)
  • 2025年4月:Find X8s+(Find X8のマイナーチェンジ)
製品名はシンプルな方がわかりやすい

 さて、Reno15シリーズの広告を見ればターゲットユーザーが女性であることがよくわかりますが、本体の仕上げも背面ガラスの下に淡い色を配置するなど、上品なものになっています。カメラバンプ部分にも筆記体で「Reno」の記述があり、Renoブランドをアピール。付属のケースは透明なので、ボディーカラーを損なうことなく、この美しいボディーをそのまま使うことができます。

カメラ部分のRenoの表記が良い感じ

 OPPOはボリュームゾーンを狙った「A」シリーズも展開しており販売は好調。Findシリーズはハッセルブラッドカメラを押したハイエンドモデルとしてブランドをけん引しています。それに対してここ数年のRenoシリーズは他社のミドルハイレンジモデルと比べ、立ち位置がやや中途半端という印象を筆者は受けていました。Reno15シリーズはターゲットを思い切り絞ったことで、どんな製品であるかが明確になったように感じます。そしてメインカメラを2億画素にすることで、妥協のないスペックに仕上げています。

2億画素のメインカメラで撮影の幅が広がる

個人的には高性能なFind X9シリーズも好きですが、バランスの良いモデルであるRenoシリーズに興味を惹かれます。日本では昨年「Reno14 5G」が出てきましたが、ぜひReno15シリーズも投入してほしいものです。

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