スタパ齋藤のApple野郎

iPhoneでチャージできる電子マネーカードはどれだ?

Apple Payもおサイフケータイもカード型電子マネーも好きっ!!!

 俺の場合、物好きなのでApple Payもおサイフケータイもプラスチックカード型の電子マネーも使っている。非効率であり一種の電子マネー貧乏野郎とも言えるがさておき、時と場合によって使い分けられるので案外便利だったりもする。

 たとえば交通系電子マネーはApple Payで使うことが多い。移動時に経路などをiPhoneで確認しつつ改札などにタッチできてスムーズだからだ。

 世界最小・最軽量のおサイフケータイ対応端末こと「Rakuten Mini」でおサイフケータイを使っているが、これにはWAONと楽天EdyとモバイルSuicaとnanacoを入れている。で、コレ、初めて行く場所やショップで役立つことが多い。たま~に「この場所はWAONしか使えないのか!!!」みたいなことがあるが、4種入っていればまあどれかは使えたりする。

 やや余談だが、Rakuten Miniは予備スマートフォンとしてイイ感じ。万が一、メインのスマートフォンであるiPhoneが壊れたりした場合の予備の端末ですな。「この命にも関わるシチュエーションでまさかのiPhone破損!!!」みたいな時に救助を求めたりできる、緊急用端末としての意味もある。

 通常時、俺にとってのRakuten Miniは決済専用端末なので電源をオフにして使っている(おサイフケータイは端末電源オフで使用可能)。たまに電源を入れてチャージなどする必要はあるが、いつもは電源オフで携行しているので電池は十分残っているし、小型軽量なので常時携帯も苦にならないし、緊急用として都合が良いというわけだ。

 プラスチックカードの電子マネーはWAONと楽天EdyとSuicaとnanacoを使用中。単純明快に「薄い1枚のカードだけで決済できるから」だ。鍵とカードだけ持って外出してちょっと買い物、という時はカードの身軽さがナイスである。

 コード決済はあ~んまり好きではないのだが、PayPayをたまに使う感じ。スマートフォンのロック解除をしてアプリを起動して、決済方法を選んで、決済方法によっては店員に画面内容を確認してもらって……という「一手間ある使用感」が好きになれない。のだが、非常に多くの店舗で使えるし、アプリさえダウンロードできれば端末機種関係なく使えるなど、利便性は高い。

電子マネー系のiPhone用便利機器とiOS向け便利アプリがなくなる?

 そんな感じで電子マネーを利用している俺だが、やはり面倒なのはプラスチックカード型の電子マネーの扱い。残高や使用履歴の照会やチャージなどですな。Apple Payもおサイフケータイも画面上で全部済むのだが、カード型電子マネーだとそうは行かない。

 ちなみに、おサイフケータイ対応Android端末で使える電子マネーは8種類。モバイルSuica、モバイルPASMO、楽天Edy、nanaco、モバイルWAON、QUICPay、iD、モバイルスターバックスカードだ。

 一方、Apple Payで使える電子マネーは、モバイルSuica、モバイルPASMO、QUICPay、iD。4種類しかないし、実際はモバイルSuicaとモバイルPASMOを同時に使う人はそーんなに多くなさそうなので、実質3種類!? いやQUICPayとiDどっちも使う人も……という話になると、実質2種類!? みたいな。

 iPhoneユーザーは、EdyやnanacoやWAONをiPhone上の電子マネーとして使うことはできない。ので、おサイフケータイ対応Android端末と2台持ちにするか、プラスチックカード型のEdy/nanaco/WAONを使うことになる。

 そして、カード型電子マネーを取り巻くiPhone環境は、微妙に悪くなってきているように見える。というのは、ソニーのPaSoRi「RC-S390」が生産終了になったからだ。

 RC-S390はBluetooth接続の電子マネーカードリーダー/ライターで、iOSに対応している。iPhoneと無線接続して電子マネー残高などを表示できるという機器。コレを使えば、たとえば「パソリユーティリティアプリ」で電子マネー残高や使用履歴などを表示できる。電子マネーはSuica、楽天Edy、nanaco、WAONに対応。

 また、一部電子マネーのチャージも行える。具体的には「パソリ対応 楽天Edyアプリ」と組み合わせて使えばチャージもできる。

 でもこのRC-S390、生産終了なんスよ~。残念!!! そして「パソリ対応 楽天Edyアプリ」も2021年8月17日にサービス終了なんスよ~。超残念!!!

カード型の楽天EdyやWAONをiPhoneでチャージできるアプリ

 iPhoneとカード型電子マネーの未来はシュリンクしちゃうのぉ?? といった残念感が漂ったわけだが、しかし、カード型の楽天EdyやWAONは、専用アプリを使えばiPhoneからチャージできるのであった。もちろん履歴なども見られる。

 たとえば「Edyカード用楽天Edyアプリ」。詳しくは公式サイトにあるが、カード型楽天Edyの残高確認、利用履歴確認、Edy受け取り、Edyチャージを行える。iOS 13.1以降を搭載したiPhone 7以降で使える。

 Edyカード用楽天Edyアプリは2020年9月7日にアップデートされ、「いつでもEdyチャージ」「楽天カードEdyチャージ」といった専用ボタンが追加された。結果、対応iPhoneとEdyカードのみでチャージなどが行えるようになった。ちょっと便利♪

 それから「WAONステーションアプリ」。2020年10月5日のアップデートで、iPhoneにWAONカードをかざすだけでチャージを含む様々な機能を利用できるようになった。iOS 13以降を搭載したiPhone 7以降で使える。

 という感じで、iPhoneとカード型電子マネーの絆でもあったRC-S390がなくなって危機感があったりしたわけだが、楽天EdyもWAONも、今どき的世代のFeliCa対応iPhoneでより便利に使えるようになって一安心。……カード型nanacoもiPhoneと組み合わせて便利に使えるようになって欲しいのだが、ん?む、その予兆も気配も予感も全然ない感じで超残念っス?。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。