みんなのケータイ

香港の「オクトパスカード」がApple Payでチャージ可能に

 先日、約4年ぶりに香港へ行ってきました。香港へは深センから中国の高速鉄道で香港西九龍駅に到着し、そのまま地下鉄で移動というルート。香港の公共交通機関は、交通系ICカードの「オクトパスカード(八達通)」を使うのが便利なので、以前からキープしています。

 今回もこのキープしていたカードを使って地下鉄に乗ろうと思ったのですが……専用アプリで残高をチェックしてみると、1.7HKDとほぼほぼ残高ゼロの状態。さらにチャージしようにも、香港滞在が1泊だけということもあり、現金で香港ドルを持っていません。

同行していた山根氏のスマホにアプリが入っていたので、私のオクトパスカードをかざしてみたら、1.7HKD(約33円)しかなかった

 どうしようかなと調べていたら、iPhoneのウォレットにオクトパスカードが追加できるという情報を発見し試してみることに。

 まずはアプリをインストールします。オクトパスカード関連だとApp Storeにふたつアプリがありますが、香港在住者以外は「Octopus for Tourists」のほうを使います。

Octopus for Touristsをインストール
カードを追加してApple Payでチャージ

 アプリを起動すると「Add New Octopus」となり「Adult」を選択。すると新しいカードが登録されるので、次にデポジットの50HKDと、ひとまずチャージのため100HKDを支払います。支払いはApple Payが使えますが、「Payment Method」が標準だと「UnionPay」になっています。自分の場合はメインで使っているApple PayのカードがVISAなので、ここをVISAに切り替え。ちなみにVISAかMastercardが選べます。

 Apple Payでの支払いが終われば準備完了。エクスプレスカードの設定も自動でオンになっていたので、日本のSuicaと同じように地下鉄改札口のセンサーにタッチすれば、そのまま通過。改札口を出るときも同じくタッチで通れました。

香港地下鉄の改札口
改札にiPhoneをタッチすればオーケー
改札のディスプレーに残高が表示される

 オクトパスカードは、日本のSuicaなどの交通系ICカードと同じく、公共交通機関以外にもコンビニや飲食店でも利用可能。試しに「一蘭 香港チムサーチョイ店」の自動券売機で試したところ、問題なく利用できました。

4年ぶりの香港なのに、見かけたらなぜか食べたくなった一蘭
自動券売機にはオクトパスカードのセンサーがあり、タッチで購入

 香港もiPhoneで手軽に公共交通機関や飲食店で支払えるようになったというのも驚きですが、それ以上に一蘭のラーメンが1杯98HKDで現在のレートだと、1杯約1900円という価格に驚きです。

一蘭のラーメン1杯で1900円と円安を痛感

 ちなみに、滞在中3回ほどApple Payからチャージをしましたが、以前使ったことがある人から、「3回目くらいでクレジットカードでのチャージが拒否された」という話をききました。そういえば筆者もベルリンの公共交通機関アプリで何度かApple Payで支払っていたら、いつのまにか使えなくなったことも。

 このあたり、日本のクレジットカード会社の兼ね合いなどもあり難しいところなので、できるときに滞在中に必要なぶんをチャージしておくと良さそうです。