スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

Rakuten Miniで超コンパクトにおサイフケータイを使う!!!

世界最小・最軽量のFeliCaチップ搭載スマホでキャッシュレス決済!!!

 2019年の10月から始まった「キャッシュレス・ポイント還元事業」。俺も積極的にキャッシュレス支払いを始めたが、そうしているうちに超絶興味が湧いたのが楽天モバイルのAndroid端末「Rakuten Mini」だ。

新しく登場したキャリアこと楽天モバイルの独自端末「Rakuten Mini」。2020年の1月23日より楽天モバイルショップで先行販売が開始され、現在は回線契約(楽天UN-LIMIT)とセットでの購入が可能になっており、端末の税込価格は2万5100円。サイズ(高さ/幅/厚さ)は約106.2×約53.4×約8.6mmで、質量は約79g。おサイフケータイ(FeliCa)搭載のスマートフォンとしては世界最小・最軽量。

 前述のとおり、去年からキャッシュレス決済を鋭意行っている俺なんですけど、何だかんだで結局便利なのがおサイフケータイ。SuicaもEdyもWAONもnanacoも全部1台のスマートフォンで済んでラク♪ 俺の場合は「Google Pixel 3 XL」で決済していた。

 しかし、Google Pixel 3 XLは6.3インチでけっこうデカい。スマートフォンとしては非常に実用的だが、決済時に出す電子マネーとしては物理的な財布のようなサイズ。電子マネーカードと比べるとヤケに大げさというか……実際、決済行為自体は快適だが、電子マネーを使うための媒体としては不便。

 電子マネーカードなら、サッと出してピッと使ってスッとしまえる。のだが、このサイズのスマートフォンだと、ズギャッと出してピッと使ってズシャッとしまう感じで、な~んかアクションが大きいし、スマートさに欠ける気がするのだ。

 そこで気になり始めたのがRakuten Mini。世界最小・最軽量のおサイフケータイ対応端末スマートフォンだ。測ってみるとクレジットカードの長辺を2cm程度伸ばしたくらいのサイズ感。Rakuten Miniなら、電子マネーカードと同様に、サッと出してピッと使ってスッとしまえて、スムーズに使えると思ったのだ。

Rakuten MiniをIIJmioのeSIMで運用開始

 じゃあアレだ、Rakuten Miniと楽天UN-LIMIT(回線プラン)のセットを申し込んで、Rakuten Miniでのおサイフケータイ生活を今すぐ始めよう!!! というコトで楽天UN-LIMITに申し込んだのだが、な~んか申し込み者殺到っぽくて、正式申し込み完了前に楽天モバイル申し込みサイトでサーバーエラーが連発。時間を空けても日をまたいでもサーバーエラー連発。これじゃぁ全然Rakuten Miniおサイフケータイ生活始まんないよ~!!! 連日、鬱憤がたまっていくばかり。

 じゃあアレだ、Rakuten Miniの中古を買って、回線とか使わずにおサイフケータイ専用ハードウェアとして、今すぐRakuten Miniおサイフケータイ生活開始だ!!! と考えたが、ちょっと問題が。

 と言うのは、とりわけ主要な電子マネーであるモバイルSuicaは、端末にSIMが入っていないと都合が悪い。モバイルSuicaアプリを起動できないのだ。解約したSIMとかでも入っていればアプリは起動できるらしい。
 しかしRakuten MiniはeSIMのみ対応のスマートフォン。試してはいないが、回線契約ナシのRakuten Miniって、モバイルSuicaアプリを起動できないのでは? ん~。なんか前途多難そう。

 ちなみにeSIMとは、一般的な物理カードタイプのSIMではなく、回線契約すれば即使えるようになるデジタルアカウント的なSIM。申し込んでQRコードを端末で読むなどのアクティベーションを行えば、すぐ通信できるようになる。

IIJmioのeSIMプラン(ベータ版)を契約・アクティベートしていく様子。eSIMを契約すると、ユーザーアカウントにeSIMのサービスコードが付与される。それをアクティベートする手順でQRコードが表示される。端末側のeSIM追加操作で、そのQRコードを撮影して、端末にeSIMを導入する。詳細はIIJmio「eSIMプラン(ベータ版)ご利用開始までの流れ」をご覧いただきたい。

 というコトであれこれ調べたら、IIJmioのeSIMプラン(ベータ版)とRakuten Miniの組み合わせで使えている事例を発見。楽天モバイル側もIIJmio側も保証しない使い方なので全部自己責任となるが、どーしても今すぐRakuten Miniおサイフケータイ生活を開始してぇんだよアニキ!!! とアツくなっている俺なので、サクッと中古Rakuten Miniを買い、スコッとeSIMを導入することにした。

 結果、IIJmioのeSIMプラン(ベータ版)をRakuten Miniでアクティベートできた。ただし、eSIMのアクティベートまでは手順に従って行えばできるものの、Rakuten Miniの場合はIIJmioのAPNが自動では設定されない。なので、規定のAPN設定を手動で入力する必要がある。

APN設定は、設定の[ネットワークとインターネット]→[モバイルネットワーク]→[ネットワーク設定]→[アクセスポイント名]から行える。「Rakuten Mini IIJmio」あたりで検索すると、非常に詳しい手順を示したサイトがいくつか見つかる。

 こんな感じで、中古のRakuten MiniにIIJmioのeSIMを導入した。ただしIIJmioのeSIMはデータ通信のみ対応なので、俺的おサイフケータイRakuten Miniでは通話やSMSを使用できない。まあおサイフケータイにチャージする時にちょっと通信する程度なので問題ないんスけどね、俺の場合は。

 やや余談だが、Rakuten MiniにIIJmioのeSIMを導入して間もなく、IIJが新しいeSIMサービスを発表した。「IIJmio eSIMサービス データプラン ゼロ」だ。月額料金150円!!! データ通信チャージ料金1GBあたり300円!!! そしてプロファイル再発行手数料(←eSIMを別の端末に移す時に必要な料金)は0円!!!

 ぐはッ!!! 早く言ってよぉ~ん!!! eSIMプラン(ベータ版)は月額料金1520円で6GB使えるが、おサイフケータイのためにeSIM入れた俺の場合は、新しいデータプランゼロの方が適していたのであった。改めてeSIM導入し直そうかな……。なお、これまでeSIMプラン(ベータ版)のプロファイル再発行手数料は2000円だったが、eSIM新プラン「IIJmio eSIMサービス データプラン ゼロ」の発売に合わせて、従来のeSIMプラン(ベータ版)もプロファイル再発行手数料も2000円→0円になるようだ。

おサイフケータイとしての使い勝手

 中古Rakuten MiniにIIJmioのeSIM導入し、おサイフケータイをちょっとセットアップして使用開始。まだ使い始めて日は浅いが、Rakuten Miniおサイフケータイはヒッジョーにイイ!!! 素晴らしくイイ!!! こんなに良くてインカ帝国的にイイっ!!!

 何がイイかって、この小ささが実に良い。非常に電子マネーカードに近い使用感で、サッと出してピッと使ってスッとしまえる。Google Pixel 3 XLの時はポケットに入れておくと重みでポケット部が変形してヤな感じだったが、Rakuten Miniだとポケットを定位置にしてもさほど違和感がない。

電子マネーカードよりは大きめ厚めのRakuten Miniだが、店頭などでリーダーにかざす感覚は電子マネーカードに近い。小さくて軽いのでポケットに入れてもあまり違和感がない。

 あとこの端末、本体にストラップホールがある。ので、紛失防止に好都合。Rakuten Miniはスマートフォンだが電子マネーカードでもあるので、通常の使用だと紛失したら中の電子マネーを勝手に使われてしまう可能性がある。紛失しにくさを高めるストラップホールがありつつ、携帯性が非常にイイので、おサイフケータイとして快適&安心して使える♪

本体右下にストラップホールがある。ここにストラップやリールを装着すれば、紛失を防止しつつスムーズに電子マネーを使える。

 俺の場合はiPhone 11 Pro Maxがメイン端末だが、Rakuten Miniとの2台持ちもイイ感じ。ていうか、ちょっと前までiPhone 11 Pro MaxとGoogle Pixel 3 XLを持ち歩いていてバッグ内が嵩張って微妙な感じだったのだが、iPhone 11 Pro MaxとRakuten Miniにしてからはその微妙感もなくなった。Rakuten Miniが決済用、iPhone 11 Pro Maxが汎用スマートフォンという感じで、うまく棲み分けもできた。

 一瞬、だったらGoogle Pixel 3 XLだけで済ませれば? と思ったりしがちだが、前述のとおりデカいスマートフォンをリーダーにかざしての決済って、いちいちアクションが大げさな感じになって違和感があるのだ。また、交通機関の乗り継ぎなどでは、結局は大きめスマートフォンを片手にしたまま歩くことになりがちなので、なんかこう余分なモノを持ってる感がいつもつきまとっていた。でもRakuten Miniにしたらそういう違和感がなくなってスッキリ♪ なのであった。

 正直なところ、Google Pixel 3 XLをおサイフケータイとして使っていた時は「やっぱりフツーにプラスチックカード使えばいいのかな」とか思ったりした。軽いし薄いし充電とか不要だし。でもRakuten Miniをおサイフケータイとしたら「やっぱり電子決済はスマートフォンだよなぁ」と改めて思った。

 Rakuten Miniの中には、複数の電子マネーカードに加え、各種ポイントカードまで収まる。たぶんカード類をカードケースに入れて使うより容積的に小さいのがRakuten Mini。

 そしてその小ささの中に、チャージや利用履歴閲覧といった利便があったり、さらに各種コード決済アプリも利用できたり。大きめスマートフォンでそういうコトができても「まあスマホだから当たり前っしょ」という気分になったりもするが、Rakuten Miniの場合は「こんな小さくて全部できるって、やっぱりこういう用途において小ささは正義だ!!!」と痛感した次第である。もっとこういう超小型おサイフケータイ端末、増えるといいスね♪

それでもRakuten Miniはサブ機止まり?

 俺の場合、Rakuten Miniをおサイフケータイ専用端末的に使っている。IIJmioのeSIMだから通話できないし、というのもあるが、率直なところこの端末をメインで使う気にはなれない。

 なぜか? 小さすぎるのであった。

 そのディスプレイサイズから、単純に入力に苦労するし、情報の一覧性も乏しい。キーボードについては、一応Android標準キーボードGboard以外にiWnn IMEもプリインストールされており、フリック入力派ならまずまず使いやすい大きさではある。画面表示も、まあ他の端末よりスクロール回数が増えてもいいヨというなら、そこそこ使えるサイズだと思う。しかし俺の場合はフリック入力苦手だし老眼入ってるしで、やっぱりRakuten Miniをメイン端末にするのは厳しい。

フリック入力はまあまあ実用的。だがQWERTYキーボード入力は……指だとかなり神経を使うので、スタイラスペン必須という感じ。
Rakuten MiniとGoogle Pixel 3 XLを並べた様子。やっぱりメイン端末にするならある程度の画面サイズが必要ですな。

 それから処理速度とバッテリーの保ち。プロセッサはSnapdragon 439で、動作はサクサク動作という感じではなく、ところどころモッサリした動作になる。同時に電池の保ちもよろしくなく、ウェブブラウザーを使っている程度でも1時間で10~15%程度バッテリーが減っていく感じ。鋭意省電力に設定していくことも可能だと思うが、Rakuten Miniをモバイル端末として幅広く活用するのは……ちょ~っと無理がある気がする。

 ちなみに、おサイフケータイ端末としてなら電池の保ちは十分。問題なく1日中使えるし、実用性は十分ある。とは思うものの、それでも「あっもうこんなに減ってる」と感じたりするので、普段は機内モードにしておくのがいいかもしれない。

 などとイロイロなアレがある端末だが、でもサイズ的にカワイイし、手のひらサイズの端末でイロイロやるのはマニア心をくすぐりますな。あとRakuten Miniってイジって設定して「自分好みの超小型端末」へとカスタマイズしていくのも楽しい。実際、あまり気に入れなかったランチャーアプリ(ホームアプリ)を変えて、フツーっぽいAndroid端末みたいにしていく作業は愉快であった。

左はデフォルトのUI、右は「Nova Launcher ホーム」を使ってホーム画面の表示を変更したもの。デフォルトのUIはアイコンサイズが大きくて操作しやすく、見た目や動作も楽しげなのだが、目的のアプリを起動するために何度もスクロールする必要があったりする。またアイコンの並べ替えなども行いにくいのであった。

 とまあフツーのAndroid端末として考えると、フツーの人にとってはRakuten Miniは小さ過ぎ。物好きにとっては「いや、これでもイケる!」と頑張りたくなる端末かもしれない。ともあれ前述のとおり、おサイフケータイとして使うには最強に実用的な端末だと思う。

 という感じで、最近の俺はRakuten Miniをおサイフケータイ専用のサブ機として使っているのであった。おサイフケータイ目的ならかなり実用性の高い端末なので、興味のある方はぜひチェックしてみて欲しい。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。