スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

巻取式のUSB充電器が増殖中! いろんな製品を試していくッ!!!

 今年の4月にちょっとした出張があり、出張直前に「細かい荷物を減らせないかな?」と考えた。定期的な出張で、持参するのはカメラ、ストロボ、背景紙、MacBook、USB充電器、片側巻き取り式のUSBケーブル×2本。「片側巻き取り式のUSBケーブルは1本でいいかな」と、荷物のミニマライズを狙った。

出張に電源系モノとしてUSB充電器と片側巻き取り式のUSBケーブル×2本を携行していた。だが、結局USB充電器と片側巻き取り式USB Type-Cケーブルだけしか使わなくなった。予備のケーブルはもう要らないかも~、と。

 先端が3分岐している充電用の片側巻き取り式USBケーブルは予備だが、やや嵩張るし、上記出張時に一度も使っていない。これが減れば携行品がかなりすっきりするハズ。

 と思ったと同時に「巻き取り式のUSB Type-Cケーブル内蔵のUSB充電器ってないのかな?」と思って探したら、あったー!!! でも4月頃はまだ製品数が少なく、選択肢があまりなかった。でも便利そうなので購入ッ!!!

買ったのはTtoitv品。Amazonで4999円だった。最大出力は65Wで、充電用ポートはUSB Type-C×1、USB Type-A×1、巻き取り式のUSB Type-Cケーブル×1。ポート類の反対側にあるACプラグは折りたたみ式。USB Type-Cケーブル端プラグ部は本体にマグネット吸着する。
USB-Cケーブルは巻き取り式で、80cmまで伸ばせる。
本体前面に出力しているW数が表示される。
出力表(付属マニュアルをスキャン)。
購入時は4999円だったが……。
さっき見たら3499円だった! アリガチ~。

 品物が着弾してさっそく使おうと開封してみたら「あぁ~、ヴ~むむむ……」と「コレジャナイ感」に襲われた俺。サイズが妙に大きいのであった。

大きさは5×5×5.5cm。重さは145gでモバイル向きだが、キューブ型なのでちょっと嵩張る感じがする。
左は電源系モノをミニマライズした結果のUSB充電器と片側巻き取り式USBケーブル。右が新たに買った巻き取り式のUSBケーブル内蔵のUSB充電器。容積的にはあまり変わらないが、新たに買ったほうは嵩張り感が大きい。

 この充電器、俺的にはモバイル向きという印象ではない。キューブ型で大きめだと嵩張る感じがしてイヤなんスよね~。

 まあでも自宅で使えばいっか! と思って使い始めたら超便利!!! USB充電器に巻き取り式のUSB Type-Cケーブルが内蔵されているので当然だが、コンセントに挿したUSB充電器からケーブルを引き出すだけで使える。充電終了したらケーブルを即巻き取れて、見た目もスッキリ。

 ていうか俺の場合、同じような充電環境を作っている。具体的には、ディスプレイのスタンド部分にUSB充電器と片側巻き取り式USB Type-Cケーブルを接着し、USB Type-Cケーブルを引っ張り出すだけで使えるようにしている。だが、上記USBケーブル内蔵USB充電器は、それ以上に便利。

 ↑記事リンクの下のほーに「充電環境」を紹介している。ただ、その環境を作るのが面倒であった。しかし上記充電器ならコンセントに挿すだけで同様の充電環境がすぐに完成する。ヤベッ! これからは巻き取り式のケーブル内蔵USB充電器の時代かもッ!!!

市場に続々と増えていく巻き取り式ケーブル内蔵USB充電器

 やっぱり片側巻き取り式USBケーブルいいなぁ~、それがUSB充電器と合体しているとさらにイイなぁ~。もっと買っちゃおうかしら?

 とか思って4月半ばにAmazonで物色したら、あら? 前より増えてな~い? 巻き取り式ケーブル内蔵USB充電器……増えてる~!

 俺的観点で「これならモバイルに携行できる」と思えた充電器を発見。TOPADREブランド品で、Amazonで4999円だった……が、さっき見たら3499円だった~アリガチ~。

TOPADREブランドの巻き取り式ケーブル内蔵USB充電器。最大出力は65Wで、充電用ポートはUSB Type-C×1、USB Type-A×1、巻き取り式のUSB Type-Cケーブル×1。ポート類の反対側にあるACプラグは折りたたみ式。USB Type-Cケーブル端プラグ部は本体にマグネット吸着する。
USB Type-Cケーブルは巻き取り式で、85cmまで伸ばせる。
出力表(※画像はAmazon販売ページより抜粋)。
大きさは6.9×5.3×3.15cm。前出の黒いUSB充電器より少しコンパクトで嵩張りにくいという印象だ。
最初にミニマライズした充電器&ケーブルと本製品では、だいたい携帯感が同じ。本製品のほうが携帯時も使用時もスマートに扱える。

 この製品はモバイル時に携行するのも自宅で使うにも便利。知らないブランドの品ではあるが、とくに問題なく使えている。ただ、前出の黒い製品と比べると熱くなりがち。スマートフォン1台を急速充電してもそこそこ熱くなるので、「すぐ熱を帯びる充電器はちょっと……」という方は本製品を避けたほうがいいかもしれない。

 ちょっと横道に逸れるが、5月に入った頃から急速に巻き取り式ケーブル内蔵USB充電器が増えていった感じ。Amazonで急に品数が増えて選択肢が豊富になった。黎明期から普及期に入った? のかもしれない。

 また直近ではUGREENからもこのタイプのUSB充電器が発売された。モバイルバッテリー製品も巻き取り式USBケーブルを内蔵するものが増えているので、ケーブル巻き取りタイプのUSB充電系製品は活況を迎えつつあるのかもしれない。

拙宅にも続々と増えていく巻き取り式ケーブル内蔵USB充電器

 前出の黒いUSB充電器は寝室のコンセントにセットしている。上記の白い充電器は、熱をもちがちなので仕事場や出先では充電器の近くにいるときだけ使っている。

 ともあれ、巻き取り式ケーブル内蔵USB充電器は一度使うと後戻り不可能的な利便がある。たぶん近い将来、ウチのUSB充電器の多くが巻き取り式ケーブル内蔵型へとリプレイスされまくると思う。

 そんな感じなので、良さそうな巻き取り式ケーブル内蔵USB充電器を見つけるとつい買ってしまう。わりと最近買ったのは、TORRASブランド品で、Amazonで8599円だった。

 買った理由は、十分高出力であることがひとつ。それから、ほぼ使わないUSB Type-Aポートがナイという点がひとつ。あと、筐体に鋭角のエッジがなくツルリとしていて携帯しやすそうだと思ったこともある。

TORRASブランドの巻き取り式ケーブル内蔵USB充電器。最大出力は67Wで、充電用ポートはUSB Type-C×1、巻き取り式のUSB Type-Cケーブル×1。ポート類の反対側にあるACプラグは折りたたみ式。USB Type-Cケーブル端プラグ部は本体にマグネット吸着する。
USB Type-Cケーブルは巻き取り式で、100cmまで伸ばせる。今回登場している巻き取り式ケーブル内蔵USB充電器のなかで最長。巻き取り式だから「長は短を兼ねる」のでありナイス。
大きさは5.8×7.3×3.4cmで、重さは153g。前出の白いUSB充電器と似たサイズ感だ。
最初にミニマライズした充電器&ケーブルと本製品では、本製品のほうが携帯感がよく、使用時のスマートさもある。

 う~ん、これはかなりサイコーかもしれない。ケーブル巻き取り式でありかつ高出力でありかつ携帯感もなかなか。スマートフォン1台を急速充電しても熱くなりにくいというか、ほとんど熱をもたないという感じ。なので安心して使えている。

 じつはこのUSB充電器、TORRASブランド品だということで選んだ。俺の場合、買って使って「あっコレいいじゃ~ん」と思えたブランドの品は、ほかのブランドの品より優先して買う傾向がある。俺的に信じられるブランド、みたいな?

 そうして買った本品だが、使っていて発熱が大きいとかいったトラブルもなく、やっぱり選んでよかったニャ、と。そうして知らないブランドの品に手を出さない率が高まっている最近の俺なのであった。

より小さい巻き取り式ケーブル内蔵USB充電器を!

 MacBookやiPhoneのバッテリー切れ寸前で急速充電、ということはほぼしない俺。なので、率直なところ、前出のような60W以上の出力があるUSB充電器はあまり必要ではない。でも、ついつい「高出力は、大は小を兼ねるだしぃ~」と日和ってしまうのであった。

 しかしモバイル品は、出力よりサイズのほうが重要という気がする。ある程度高出力であっては欲しいが、小型であるほうがメリットが大きい。

 ということで、より小さい巻き取り式ケーブル内蔵USB充電器を探してみたら……あるじゃ~ん! しかも俺的に信頼を置いているTORRASブランド品。ポチッとな。Amazonで6999円だったが、現在は6499円になっているようだ。

TORRASブランドのより小さい巻き取り式ケーブル内蔵USB充電器。最大出力は40Wで、充電用ポートはUSB Type-C×1、巻き取り式のUSB Type-Cケーブル×1。ポート類の反対側にあるACプラグは折りたたみ式。USB Type-Cケーブル端プラグ部は本体にマグネット吸着する。デザートチタニウムというカラーを選んでみた。
USB Type-Cケーブルは巻き取り式で、66cmまで伸ばせる。今回登場している巻き取り式ケーブル内蔵USB充電器のなかでは最短で、ちょっと短いかも? でも、このケーブル長が本体サイズの小型化につながったのかもしれない。
大きさは5.16×6.4×3.78cmで、重さは123g(それぞれ実測値)。今回登場した巻き取り式ケーブル内蔵USB充電器のなかで最も携帯性がよいと感じられる。
最初にミニマライズした充電器&ケーブルと本製品では、本製品のほうが明らかに携帯性に優れている。使用時のスマートさも十分ある。

 これもスマートフォン1台を急速充電するくらいだと発熱はあまりない。ケーブルはやはりちょっと短く、コンセントがある位置によってはデバイスを使いながら充電することができないケースもありそうだ。

 にしても、最初に目指した充電系モノのミニマライズは、本製品で完全に達成することができたように思う。そして巻き取り式USBケーブルの使いやすさ。今後さらにコンパクトな巻き取り式ケーブル内蔵USB充電器が登場するのだろうか? わくわくしちゃぅ~みたいな?

 ただ、こういった片側巻き取り式USBケーブル関連製品は、構造上、故障の可能性が否めない。俺の場合、使用していた片側巻き取り式USBケーブルの回転部分が接触不良を起こして使えなくなったという経験がある。

故障したのは、FCJ∞CAFELEブランドの片側巻き取り式USBケーブル。
片側だけ引き出せるコネクター違い/三つ股のケーブルで、冒頭に出てきたものと同じ製品だ。
接触不良と思われる故障でトラブル頻発なので捨てたが、その前に分解して中身を見てみた。片側巻き取り式USBケーブルの内部は回転する接点でつながっている。
接点部分にグリスがベッタリ。これが原因で接触不良になっていたようだ。
反対側の接点にもグリスがベッタリで、これでは通電しにくくなる。

 という感じで、片側だけ引き出せるUSBケーブルは、接点の接触不良で故障するというリスクがある。ただ、片側巻き取り式USBケーブルをいくつも使用している俺の場合、この故障例が(まだ)唯一のもので、もしかしたら接点の処理をキチンとしている製品なら故障しにくいのかもしれない。

 ともあれ、巻き取り式ケーブル内蔵USB充電器の購入を考えるなら、そのあたりのリスクを頭の片隅に入れておいたほうがいいかもしれない。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。