スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

iPhone、Apple Watch、AirPodsを同時充電! 3in1ワイヤレス・マルチチャージャー「P1 Pro」が予想以上にイイ感じ!!

 たまーに使うモバイル向けのマルチ充電器。iPhone、Apple Watch、AirPodsを同時に充電できるという充電スタンドだ。これら3つのデバイスを同時にワイヤレス充電可能で、Qi対応のデバイスを充電することもできる。

これはスマート良品ブランドの「4in1ワイヤレス充電スタンド」。ワイヤレス充電用コイル部が透明で、コイルが見えててカッコイイ! というのが主な購入理由。折り畳むとスマートフォン的なサイズになるのでモバイルにも向く。
Apple WatchやAirPodsは台座部分で充電する。
こちらはKINIVAブランドの「折りたたみ 3in1 充電スタンド」。現在は別のブランド名になっていてややこしいので商品リンクは割愛。
こんな感じで充電する。立体的な三角形にして充電することもできる。

 前者は外見に惹かれて購入し、後者は出張直前に慌てて購入した。どちらもフツーに実用的なのだが、ちょーっと嵩張る感じだったり、Apple Watchを充電しにくかったりと、少々のモヤモヤ感がある。

 でもまあ俺の場合は出張とか旅行とかたまーになので、手持ちのでいいや、とモヤモヤ感を無視していた。だがたまに使うと「……ん〜」とモヤモヤ感が復活。

 そんなところで見つけたのが、REDBEAN Japan(レッドビーン)の「P1 Pro」という充電器。これもiPhone、Apple Watch、AirPodsを同時に充電できるワイヤレス充電スタンドで、Qi対応デバイスへの充電も可能だ。2023年9月にクラウドファンディングが行われていて、「クラファンかぁ……まあいっか(クラウドファンディングあんまり好きじゃない俺)」と支援。

P1 Proが届いたのは2023年12月末。同時に専用ポーチも支援してみた。

 モノが届いて使ってみたら、予想以上にイイ感じ。作りもいいしコンパクトでもあり、ワイヤレス充電しやすい。てなわけで今回はこの「P1 Pro」をレビューしてゆきたいッ!!!

あらイキナリ! 出張&旅行用のマルチ充電器環境が整った!

 P1 Proを箱から出してみると、あらコンパクト! 容積的には前出のマルチ充電気とさほど大きく変わらないような気もするが、手にした感じは手持ちのモバイル向けマルチ充電器のなかではいちばんコンパクトに感じられる。

P1 Proのサイズは68×68×26mm。重さは205g。手のひらに収まるモバイル向けマルチ・ワイヤレス充電器だ。
最大出力22Wのマルチ充電気で、MagSafe部分は最大15Wで充電できる。ただし注意書きとして「(1)ギャラクシーは最大15W、iPhoneは最大7.5Wの出力に対応しています。(2)3W出力はAppleWatchの発熱と耐久性を低下させるおそれがあるため、安全のために2Wの出力を提供します」とあり、iPhoneなどを最速でワイヤレス充電できるわけではない。

 あら。見落としてたわ注意書き。まあでも俺の場合は速く充電したい場合はフツーにケーブル接続充電する派なので、そーんなに気にしないのである、ワイヤレス充電のスピードとかは。乗っけとけばそのうち充電されるという手軽さを重視しているのであった。

 さておき、同時に支援した専用ポーチ。これもなかなかよかったというか、このポーチにP1 Proおよびいつも使うUSB-ACアダプターを入れたら!!! なんか出張&旅行への意欲が急激に高まった!!!

P1 Pro専用ポーチのサイズは15×10×5cmといったところ。
内部はこんな感じ。
P1 ProとUSB-ACアダプター、USBケーブルが収まる。さらにAirPodsも入った。まだちょっと余裕がある。
充電用3つ股USBケーブルも入った。これに急速充電用USB-Cケーブルを加えれば、完璧なモバイル充電ポーチだッ!!!

 ちなみに上のUSB-ACアダプター、すごーく薄くてモバイルに最適って感じ。気に入り過ぎていて3個も持っているのダ!!!

TrnvcoブランドのUSB-ACアダプター「CH65GL-PQ」。最大65W出力で、USB-PD 3.0とQuickCharge 3.0に対応。大きさは88×45×14mmで重さは約85g。指でつまめる小ささ軽さだ。
普通サイズの名刺入れにギリギリだが入る。大容量タイプの名刺入れになら余裕で入るだろう。いや入れないけど。

 ん〜P1 Proと専用ポーチを中核とし、俺のモバイル充電環境が完璧に整った気がする!!! ぜひ活用してゆきたいッ!!! ……まあ旅行とか出張とか少ないんスけどね。

こんなふーに使い、手軽にワイヤレス充電できる

 P1 Proは折りたたみ式の充電ステーションだ。使用時は必要に応じて本体を展開して使う。

畳んだ状態。手のひらサイズ。
展開した状態。各ヒンジの角度は自由に変えられる。
Apple Watch充電台は後方に展開する。
給電用のUSB-Cケーブルはスタンド後方左側につなぐ。USB-ACアダプターは25W以上のものが推奨されている。
前方でiPhone 15 Pro MaxとAirPods Proを充電。
後方ではApple Watchを充電。

 なかなかスッキリとまとまったマルチ・ワイヤレス充電器。そこそこ重く、底面にはシリコーン素材の滑り止めがあるので、安定感もなかなか。MagSafe充電パッド部とAirPods充電部も同様のシリコーン素材のパッドが貼られている。

 気になったのは、ヒンジがけっこー硬いこと。指先を引っ掛ければグイッと開くので問題ない場合が多いが、たとえばネイルを長めにしている女性だとヒンジ開閉がスゲくしにくいと感じるのではないだろうか。

 ただ本体の重さ滑りにくさに加えてヒンジの硬さがあるので、手のひらサイズに畳めるモバイル向け充電器としては突出した安定感がある。3in1のワイヤレス・マルチチャージャーとしてヒジョーにイイ使用感かもしれない。iPhoneを片手で外すこともでき、仕事場用としてもうひとつ欲しくなった。

3デバイス同時に充電しない場合でも実用的……というかそのほうが便利?

 P1 Proは3in1のワイヤレス・マルチチャージャーだが、もちろん3つのデバイスを同時に充電しなくても使える。というか、3つ同時に充電しないときのほうが便利に使えるかもしれない。どういうコトなのか写真でザッとご説明。

P1 ProでiPhone 15 Pro Maxだけを充電中。AirPodsも充電するという場合、iPhoneを支えるパッドの高さや角度が制限される。AirPodsを充電しない場合は、かなりの自由度でパッドの高さや角度を設定できる。
横向きでも同様に、AirPodsを充電しない場合はiPhoneの高さの自由度が大きく増す。
P1 Proを畳んだ状態でもMagSafe充電器部分は機能する。MagSafe充電器部はQi充電器でもあるので、畳んだ状態なら(MagSafe非対応でも)いろいろなQi充電対応機器をワイヤレス充電できる。
こちらはApple Watchを充電している様子。Apple Watch用の充電パッドを展開しなくても充電できる。ループバンドのApple Watchでも、パッド間に少し隙間を開けて通すことで充電できる。
MagSafe充電器部はQi充電器でもあるので、Qi充電対応でもあるAirPodsを充電できる。
AirPodsケース部がMagSafe対応品であれば、こんなふうにMagSafe充電器部にマグネット吸着させて充電できる。下のAirPods充電器部を使えば、2台のAirPodsを同時充電可能だ。

 とまあ、ヒンジの可動域が広いおかげで、充電する機器に合わせて様々な充電スタイルを選べるというわけだ。あー便利じゃん! やっぱりもう1台欲しいかも!

 てな感じの3in1ワイヤレス・マルチチャージャーP1 Pro。思ったよりずっと使いやすく便利なので、マジで追加購入したいが、いつ一般販売が始まるのだろうか。ただ、一般販売予定税込価格は1万6000円。そこまで高いと……って気はしている。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。