スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

iPadを机上据えて、デスクトップパソコンのコンパニオンにするッ!!!

デスクトップiPadをクラウドの入り口にするとスムーズ♪

 けっこうシッカリと秋に突入した感のある今日このごろ。俺の場合は夏からずーっとシッカリとゲーム継続中であるが、ゲーム中にも仕事の連絡などを途絶えさせないよう、↑上の写真のように、ディスプレイの前にiPadを置きっぱなしにして使っているのである。

 詳細は上記リンク先の記事にあるとおりだが、写真の43インチ4Kディスプレイはゲーム機とパソコンで共通して使っているもの。時間の空きがあればパソコンをスリープさせ、ディスプレイにゲームを表示。ひたすらゲームゲームゲーム!!! そしてたまに来るメールやメッセージにはディスプレイ横のiPad&Bluetoothキーボードで対応!!! というワークフローっていうかプレイフローなのである。

 こうしてiPadを机上に出しっぱなしにして使っていると「iPadを据え置きにして使うとイロイロ便利だなぁ」と、たびたび実感する。メールやメッセージに速攻で対応できる他にも、なんかiPadって机上据え置きにしてMacのコンパニオンとして使うのは大アリだなぁ、と。

 たとえばデジカメで撮った画像の入り口。iPadにカードリーダーを接続してデジカメのSDカードなんかを挿せば、画像をサクッとiPadに読み込める。読み込んだ画像は(設定をしていれば)自動的にiCloudに保存されるので、クラウド経由で他のデバイス上でもすぐ使える。

 他にも、資料が入ったUSBメモリをiPadに接続すれば、ファイルアプリで資料をすぐ閲覧できるし、資料をコピーすればこれまた即座にクラウド経由で各デバイスで使えるようになる。

 今時的にはデスクトップパソコンもスマートデバイスもスリープ/復帰を繰り返しつつ使うので、どの端末でも電源オンオフの煩わしさはないが、でも画面タッチのみで使えるタブレットなどスマートデバイスだと「このファイルを今すぐクラウドに上げる」という作業が非常にスムーズ。なので、iPadをクラウドへの入り口として使うと、パソコンよりも手間少なめで作業が済んで快適だと感じられる。

 あと、俺的にかなり気に入っている使い方は、カレンダーの常時表示。全てのデバイスでGoogleカレンダーを使っているが、机上に常時表示Googleカレンダーがあっていつでも閲覧でき、予定の新規入力や変更もササッとできるのがイイ。11インチiPad Proだと表示も十分大きいし、1日に複数の予定があっても一覧性が高い。Googleカレンダー自体のデータ更新頻度も高めなのも使いやすい。24インチとかのiPadがあれば、壁掛けでカレンダーとして使いたい気さえする。

 そうか、イイな、iPadの机上据え置き利用。じゃあ、現在の、単にディスプレイ横に置いただけのiPadを、よりイイ感じのコンパニオンデバイスとして使うべく、設置感と使いやすさのアップグレードをしてゆきたい!!! というのが今回の記事っス。

タブレットスタンドでiPadを安定させる

 iPadをデスクトップパソコンのコンパニオンデバイスっていうかゲーム中のパソコン代役マシンとして使っていて、ビミョーな気がしていたのがiPadを自立させる方法。俺の場合は11インチiPad Proを机上据え置きで常用していて、Smart Folioを使って自立させていた。

 安定性については、まあちょっと気を使っていれば倒してしまうようなことはない。のだが、25×10cm程度、机上を占有してしまう。ま、使わない時は畳んでしまっちゃえばいいのではあるが。

 それと、この自立方法だと縦置きにできない。ウェブサイトなどは縦長で見ると何かと便利じゃないスか。それができない。島生活ゲームで花の交配をする時に交配表を参照する時や、美術品の贋作を調べる時に、横表示だとちょいちょいスクロール操作が必要になるので、やはり縦表示にしたい……というのもあるが、横書きのテキストを読んだり書いたりする時は単純に縦長表示が便利である。

 そこで、iPadを安定的に置けて、さらに縦表示にできるようなスタンドを、まず導入。ていうか手持ち品を使用。良さそうなスタンドが2品あり、既にレビュー済みである。

 モノとしては、サンワサプライの「iPad・タブレットアームスタンド 100-LATAB013W」とZenCTブランドの「タブレットスタンド」。どちらも金属製のわりとドッシリしたスタンドで、タブレット向き。

左がサンワサプライの「iPad・タブレットアームスタンド 100-LATAB013W」で、サンワダイレクト税込直販価格は3980円。2関節式で背が低いが安定感は十分。右はAmazonにて購入したZenCTブランドの「タブレットスタンド」で、4099円だった。3関節式で端末位置の自由度がより高い

 実際に今回の目的でこれらタブレットスタンドを使ってみた結果、どちらも満足度が高かった。どんな感じで使えたか、以下に写真と説明文でご紹介する。

2関節式のサンワサプライ「iPad・タブレットアームスタンド 100-LATAB013W」に11インチiPad Proをセットして机上に設置した様子。キーボードはサンワサプライ「Bluetoothキーボード 400-SKB065E
使用時はスタンドのアーム部あたりを握って手前に移動させたりする。iPadはスタンドにしっかり固定されているので、スタンドごと移動しても不安感はない。縦向きにもできる
3関節式のZenCT「タブレットスタンド」を使って設置した様子。iPad画面位置の高さ調節の自由度が高い
縦向きにもでき、高さもかなり上げられる。タブレット端末でのビデオ会議に使う場合、タブレット端末のカメラ位置をユーザーの目の高さへと容易に合わせられるだろう
これは両方のスタンドに共通することだが、スタンド下にキーボードを置くことができる。また、右写真のようにタブレット裏/アーム下にキーボード(奥行き13cm程度のもの)を立てかけることもできる。台座周辺の隙間からケーブルを通すこともでき、いろいろな面でスッキリと使える

iPadにカードリーダーやUSBハブを接続

 iPadが安定的に置けるようになったので、続いてデジカメのメモリーカードやUSBメモリーなどの内容をiPadで読むためのUSBカードリーダーやUSBハブを。これも既に手持ちのモノがあるのダ!!!

 ハイパーの「HyperDrive iPad Pro 6-in-1 USB-C Hub」という製品で、直販オンラインショップ税込価格は9570円。iPad Proにピッタリ合うような形状にデザインされている。

HYPERの「HyperDrive iPad Pro 6-in-1 USB-C Hub」。USB Type-C接続の多機能USBハブで、4K HDMI、USB Type-C、microSD、SDカードスロット、USB-A、3.5mmオーディオジャックを実装する。USB Type-Cポートからの給電や充電も可能。同梱のアダプターを使えばパソコン用の汎用USBハブとしても使用可能

 実用的なiPad用USBハブだが、「これがオススメ!!!」って感じでもない。というのは、最近はこんなふうな多機能USBハブ製品が多々あるので、探せばもっと安い品がサクッと見つかったりもするからだ。ともあれ、今回の目的でどんなふうに使えるのか、写真と説明文で見ていこう。

スタンドにセットした11インチiPad Proに「HyperDrive iPad Pro 6-in-1 USB-C Hub」を装着した様子。なかなかスッキリ。邪魔と感じるときはiPad画面を180度回転させればOK……なのはiPad的には当然だが、ノートパソコンなどと違ってカードスロットやポートの位置を左右上下自由にもっていけるって、実はすご〜く便利なことだったりしますな♪
デジカメで使った写真入りSDメモリーカードをセット。そうなんです〜裏向きにセットする仕様なんですぅ〜。右は、iPadOSでSDメモリーカードの写真を読み込む様子。転送速度はそーとー速いっス!!! iPadってカメラマン向けモバイルビューワ&ストレージ&フォトエディタとしても認められてきていますな
一般的なUSBメモリーをセット。右は、USBメモリーに入っていたPDFファイルを、iPadOSのファイルアプリで開いた様子。各種ファイルをパソコンに近い感覚で閲覧できて便利っス!!!

 Macユーザーなら、iPadやiPhoneにメモリーカードリーダーを接続して、デジカメで撮った写真が入ったメモリーカードをセットして転送するフローはオススメ。どれかのiPadやiPhoneにデジカメ写真を転送すると、前述のとおりiCloud経由で間もなくMac/iPad/iPhoneで共有できるようになるからだ。

 ま、共有完了までには若干の時間がかかるのと、データサイズ的に外出先/携帯電話回線で行うのは現実的ではない。でもWi-Fiが使える環境で、大急ぎってわけでなければ、「とりあえずiPadやiPhoneに写真を転送すれば、後は各端末でオリジナルのjpegやrawを自由に使えるようになる」のはお手軽であり非常に便利である。

USBハブ付きスタンドという製品もあるが……充電停止中!!!

 iPadをスタンドに載せて安定させ、さらにUSBハブを装着して便利端末化!!! という話だったわけだが、実は、そういうコトを一発でヤレる製品があるのだ。サンワサプライの「USB Type-C ドッキングステーション 400-HUB088GM」である。

サンワサプライ「USB Type-C ドッキングステーション 400-HUB088GM」。多機能USBハブとスマートデバイス用スタンドが合体したというイメージの製品で、USB3.0に対応する。コネクターは、USB-A×2、端末接続用USB Type-C×1、電源接続用USB Type-C×1、HDMI(最大4K/30Hz)×1、SDカードスロット×1、microSDカードスロット×1、3.5mm4極ミニジャック×1。サンワダイレクト税込価格は8980円
コンパクトなスタンド&USBハブだが、11インチiPad Proを安定的に支えられる。机上もスッキリして好印象。折りたたむと、123×85×24mmというサイズになり、出張などに携行するのも現実的
台座後方のUSB Type-Cポートに電源をつなぎ、台座横にあるアップストリーム用USB Type-Cポートに端末をつなぐと、端末でUSBハブ機能を使いつつ端末への充電が可能。なのだが、正しく接続して充電しようとしても、iPadなどの場合は“充電停止中”の表示がなされてしまう

 ぶっちゃけた話をすると、今回の記事にて当初はこのサンワサプライ「USB Type-C ドッキングステーション 400-HUB088GM」をレビューしようと考えていた。俺がこの製品を買ったのは2020年7月30日。暑さに(俺が)負けて(本製品を)しばららく寝かせて8月後半に使い始めた感じ。若干使いにくい部分があるものの、非常にまとまりが良い製品だと感じていた。

 それで、じゃあ今回はこの製品を……と思って改めて一通り検証してみたら、あれ? 何コレ? 問題が発生したのであった。具体的には上の写真の“充電停止中”の表示。

 この製品にiPad Proをつないで充電しようとすると、一瞬は充電中の表示が出るものの、直後にこの“充電停止中”の表示が出てしまうのだ。以前にこんな表示が出たという記憶はない。たぶん、であるが、iPadOS 14.0へのアップデートを境に出るようになったエラー的な表示である。

 しかし、この“充電停止中”の表示が出ていても、実は充電が進んでいるiPad Pro。フツーに充電されているのであり、ずーっと“充電停止中”表示なのにも関わらず、ホレ、俺のiPad Proは100%まで充電されたゼ!!! そしてもちろん、このUSBハブの各種機能も全部問題なく使えている。

 あとですね、この製品のレビューの準備をしていて価格を調べたところ、9月24日の昼くらいまでだろうか、その頃までサンワダイレクトでもAmazonでも他でも“売り切れ”や“販売中止”となっていた。全然買えない状態。

 それを見た俺は「これって在庫払底とかより“充電停止中”表示問題でなんか起きてんじゃねーか?」と思ったのであった。結果、このモヤモヤする表示および流通状態の製品をメインとしたレビュー記事を書いてよいものだろうか、と記事の方向性を変えたのであった。

 ただ、現在ではサンワダイレクトでもAmazonでも販売が再開されている。でも相変わらず俺の「USB Type-C ドッキングステーション 400-HUB088GM」につないだiPad Proには“充電停止中”の表示が出ている。

 ちなみにこの「USB Type-C ドッキングステーション 400-HUB088GM」の使いにくい点とは、総じて「ポート類が机上面に近い位置にあること」だ。メモリーカードやUSBコネクタの挿抜がしにく〜い。他は、本体の金属質感もイイし、コンパクトさもイイ。安定感もまずまず。お値段少々お高めだが、まとまりが良いので気に入っている。

 でもまあiPadにつながるUSBハブ製品も増えているし、スタンドも多々ある。ので、パソコン(特にMac)のコンパニオンとして机上据え置きiPad運用を考えているなら、USBハブとスタンドは好みのものを別々に買うのがいいのかもしれない。

【追記 2020/09/28 12:29】
 その後、iPadOS 14.0.1アップデート(https://support.apple.com/ja-jp/HT211807)により、「USB Type-C ドッキングステーション 400-HUB088GM」の“充電停止中”表示問題は解消されたようだ。iPadOS側のバグだったのかもしれない。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。