スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

iPhoneを「REC MOUNT+」でマウントしまくり!!!

クルマ、モーターサイクル、自転車、いろいろな箇所にiPhoneを装着可能

 スクーターにiPhoneを手軽に取り付けるべく、マウントなどの取り付け器具を物色していたら、ちょっと良さげな製品に遭遇。「REC MOUNT+」である。以前からある“スマホ装着システム”で、自転車やバイクへと容易にスマホを装着できるというもの。最近ではさらにイロイロ進化していて、非常に便利そうなので一式を購入してみた。

「REC MOUNT+」はデバイス(スマートフォンなど)のケースとマウントで構成されている。左はiPhone 11 Pro Max用のケースで、中央がモーターサイクル(オートバイ)用のマウントのひとつ。これらを組み合わせると手軽&確実に、スマートフォンをモーターサイクルに装着できるというわけだ。

 まあ、このテの製品としてはわりとよくあるシステムではある。が、REC MOUNT+の場合、けっこう定番的な製品で入手性が良く、デバイス用ケースやマウントのラインナップも幅広い。自転車向け、モーターサイクル向け、クルマ向けにランニング向け、さらには家庭内で使えるマウントなども用意されている。

 マウントシステムとして統一しやすく、各シーンでの流用が利く。例えばREC MOUNT+ケースに入れたiPhoneを、自転車からモーターサイクルへ、さらにクルマへと手軽に装着し直すことができるし、必要とあらばベルトに装着することも可能。

 俺の場合、こういうマウント機材が好きでアレコレと手を出しているわけだが、結局、息の長い製品じゃないと途中で使えなくなるのであった。生産完了になったとか、最新スマートフォン対応のケースが全然出てこないとか。手持ちの品でず〜っと的な長続きをしているのはRAMマウントくらいかも。

 REC MOUNT+がこの先ずっと続くのかはわからないが、モーターサイクルや自転車の界隈では定番的な製品になっており、また、なんかこう「そう、ソレに対応してほしかった!!!」というパーツなど製品が多々出ている。ので、「じゃあこの先しばらくREC MOUNT+にしてみようかな」と思い至った次第。てなわけで以降、今回俺が購入したREC MOUNT+製品各種についてレビューしてみたい。

スクーターにiPhoneを装着!!! 自転車にも付くョ!!!

 まず、REC MOUNT+システムを使うには、スマートフォンなどデバイス用ケースが必要になる。使用中のiPhoneに合わせて「スマートフォンケース iPhone 11 Pro Max 用」を購入したが、様々なサイズのスマートフォンを装着できる「シリコン汎用ケース」や、スマートフォンやスマートフォンケースに直接貼り付けて使える「汎用アダプター(貼り付けタイプ)」もある。

iPhone 11 Pro Max用のREC MOUNT+ケース。ケース背面に独自の凹マウントがある。このマウント機構、「QUAD LOCK」によ〜く似ている。が、凸マウントの爪の厚さと細部の構造が微妙に違うため、完全互換とは行かない。REC MOUNT+の凹マウントにQUAD LOCKの凸マウントを嵌め込むことは一応できるが、スムーズな脱着とはならず、マウント破損の可能性もあると思う。それ以前に、「REC MOUNT+は他社製マウントとの互換性はない」とメーカーが言い切っている。

 スマートフォンを取り付けたいのは、まずモーターサイクル。スクーターにiPhoneをチャッと装着したいのダ!!! そこで買ったREC MOUNT+マウントが「Moto マウント 6 クランプショートタイプ」と「Moto マウント 5 クランプボールタイプ」。

左が「Moto マウント 6 クランプショートタイプ」で、中央が「Moto マウント 5 クランプボールタイプ」。後者は工具無しで関節部(2箇所)の角度を自由に変えられるので、スマートフォンの位置や向きの自由度が高い。右はサイズ比較。ちなみに、これらのマウントは車両のパイプ部に装着するが、パイプの太さは31.8mmと28.6/25.4/22.2mm(付属ゴムシム使用)に対応する。モーターサイクルの多くのハンドルに対応する他、ロードバイクやクロスバイクなど多くの自転車のハンドルにも対応する。

 車両のパイプ部分にこれらのマウントを装着する。工具は付属しないので、6角レンチが必要。ただ、シンプルな構造なので、車両側にパイプ(直径31.8/28.6/25.4/22.2mm)があればチャチャッと取り付けられると思う。

 ちなみにこれらのマウントは、スマートフォンケースと合体する部分以外はアルミと思われる金属製。工作精度が高く、仕上がりがキレイで、バリやグラつきなどは皆無といった感じ。

まずは「Moto マウント 6 クランプショートタイプ」を車両にセット。スクーターのハンドル手前に22.2mmのパイプがあるので、そこに(付属のゴムシムを併用して)装着した。ネジで動かせる関節がひとつあるので、スマートフォンの画面の向きの自由度は比較的に高い。右側に付き出ているのは端末を外したり回したりするときに使うレバー(ロック機構)。
ケースをマウントに押し当てて45°回転させれば固定される。セット後も90°毎に端末の角度を変えられるので、縦位置と横位置をクイックに変えられる。なお、端末の角度を変えたり外したりする場合は、マウントにあるレバーを押す必要がある。レバーを押さなければ端末を回転させることも外すこともできず、つまりこのレバーがロック機構だ。
続いて「Moto マウント 5 クランプボールタイプ」。関節が2つあり、指でノブを回して緩めるだけで関節を動かせるので、車両に固定した後でもマウント位置を自在に動かせる。また、アーム部分から先はノブを緩めることで車両から簡単に取り外せるので、マウントの盗難防止にも役立つ。
マウントで縦位置横位置を自由に動かせる他、アームの調節で画面向きや高さの微調整もたやすい。

 スクーターでの使用感だが、マウントが車両にガッチリ取り付いているので安定感がある。マウントやケースの構造上、まずスマートフォンの落下はないだろうという安心感もある。ただ、万が一を考えて、ケースにあるストラップホールなどを使って落下防止策を取っておいた方がいいだろう。

 使っていての利便は、スマートフォンの脱着の簡単さ。レバーを押してケースを45°回転させれば外れ、装着時は45°に傾けたケースを押し込んで縦位置か横位置に回すだけ。慣れると片手でケースを外せる。ちょっとコンビニに寄るとか写真を撮るといった時でも非常に気軽に端末を脱着できて便利だ。

 それから、自由度の高さとしてはアーム式がいいが、アーム式の方が車両の振動を拾いやすく画面がブレやすい。画面向きをあまり変えないなら、関節がネジ固定式のショートタイプの方が快適かも。でも、振動についてはマウント形状云々よりもモーターサイクルのエンジンや取り付けパイプの位置の方が大きな原因になっていると思う。

 それと、これらマウント類は、モーターサイクル用としてはスマートな作りだと感じる。華奢に見えるが、でも剛性はバッチリ。自転車のハンドルに装着してもスマートな感じに仕上がるように思う。

クルマのエアコン吹き出し口にもイイ感じでマウント♪

 続いてクルマへの取り付け。エアコン吹き出し口のルーバーに取り付けられるマウント「エアーベントマウント」を使う。写真と説明文で見ていこう。

独特の形状をしている「エアーベントマウント」。これもREC MOUNT+ケースを手軽に脱着できる。左写真の右側に見えるのは付属のマグネット式のマウント。右写真はマウントを横から見た様子で、右上がルーバーを挟むアームになっている。フックでルーバーを掴み、バネの力で押されたパーツでルーバーを挟み込んで固定する。
こちらは「スマホリング [マグネット対応]」。REC MOUNT+ケースの凹マウント部に装着できるリングで、「エアーベントマウント」に付属するマグネット式マウントに吸着してスマートフォンを固定できる。よりスマートフォンの脱着が容易になるクルマや家庭内向けのマグネットマウントにもなるわけですな。リングを立てれば片手スマホ時の落下防止リングになる。
「エアーベントマウント」の詳細なサイズ。ルーバーに取り付けるわけだが、車種によっては取り付けられないこともあるので、購入前にしっかりとサイズをチェックしよう。
エアコン吹き出し口のルーバーには、こんな感じで取り付ける。それぞれ、通常のREC MOUNT+マウントと、マグネット式マウント。
マウントにREC MOUNT+ケース入りのスマートフォンを装着した様子。マグネット式マウントでも十分な安定感が得られた。

 このエアーベントマウント、俺のクルマの場合は、かな〜りガッチリとエアコン吹き出し口に装着できた。マウント本体も頑丈にできていて、使っていて破損の不安は感じられない。スマートフォンの画面向きの調節も容易で、可動範囲(画面向き)も意外なほど広く実用的。イイ感じで使えるカーマウントなのであった。

 てな感じで、モーターサイクルでもクルマでも、あるいは自転車やランニング時や家庭内でも幅広く使えるREC MOUNT+。入手性も作りもいいシステマチックなマウントシステムとして、かな〜り良くできていると思うので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。