スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
ソニーモバイル最高性能モデル「Xperia 1 II」実機レビュー!!!
2020年7月6日 06:00
試すぜ試すぜ!!! 試した結果、最強に欲しくなった!!!
今回はAndroid界隈で話題の5G対応スマートフォン関連だゼ!!! モノは個人的にヒッジョーに気になっていたドコモ「Xperia 1 II SO-51A」。ソニーモバイルコミュニケーションズの最高性能端末だぜぇ〜!!! てゅーかXperiaシリーズのフラッグシップ端末ッ!!! 4月頃から「貸して貸して貸して〜!!!」とお願いしていたが緊急事態宣言とか発売延期とかイロイロあってやっと借りられたんだゼ〜!!! ドコモに感謝ッ!!!
Xperia 1 IIを借りた理由は、そのカメラ性能に魅力を感じたから。ソニーのαシリーズカメラの技術を継承ですってよ奥様!!! あら、じゃあ瞳AFなんかも? そうなんですのよ、しかも秒間20コマ連写ですってよ奥様!!! んまあ!!! みたいな。
でまあ借りた瞬間にソニーモバイル独自のカメラアプリ「Photography Pro」を使ってビックリ。詳しくは後述するが、なるほどこのカメラは非常に良い!!! と感心した。それに加えてXperia 1 II全体の操作性や機能性にも感嘆。実に使いやすいスマートフォンなのであり、機能性に抜け目がないのであり、試せば試すほどに最強に欲しくなったのであった。てなわけで以降、Xperia 1 IIについてレビューをば。
Xperia 1 IIはゴージャスな全部入り的端末
ドコモ版Xperia 1 IIの細かな仕様はXperiaオフィシャルサイトにあるが、ザッと眺めただけでヒッジョーに俺得な内容なのであった。俺的に欲しい要素がわりと全部入りって感じだ。
まずCPUに「Qualcomm Snapdragon 865 5G Mobile Platform」を採用し、RAMは8GBでストレージは128GBで、OSはAndroid 10。最高レベルのCPUにたっぷりめのメモリとストレージがあり、ハイエンド端末にふさわしいスペックと言えよう。
でも俺としては、対競合スマホ的にRAMを12GBにして5Gは(あまり意味がないにせよ)Sub6だけ対応ではなく「ミリ波にも対応だーゼ〜」とか打ち出してXperia最強感を醸し出して欲しかった気がする。が、まあ値段が上がっちゃうだけでそーんなに意味はないのかもしれない。
カメラも特徴的。アウトカメラは超広角/標準/望遠の3眼カメラ(各約1220万画素)で、 3D iToFセンサー(←より高精度なAFを実現する測距デバイスなンだ!!!)を搭載している。もちろんインカメラも搭載(約800万画素)。詳しくは後述するが、このスマートフォン、アウトカメラ撮影時AFが非常に速くて的確っす!!!
この他、Wi-FiはEEE802.11a/b/g/n(Wi-Fi 4)/ac(Wi-Fi 5)/ax(Wi-Fi 6)対応で、防水・防塵はIPX5/IPX8・IP6X(各方向から噴流水を浴びても浅い水の中に30分程度浸かってもOKで、粉塵にも強い)。
それからフルセグ/ワンセグ視聴に対応。しかも録画にも対応している(録画先はmicroSDカード)。
さらにワイヤレス充電(Qi)対応で、本体右電源ボタンは指紋認証デバイスにもなっていて、NFC(情報取得/リンク)対応であり、おサイフケータイ(FeliCa)にも対応。加えてオーディオジャック搭載で、有線イヤホンでの低遅延・高音質サウンド聴取もできちゃうんだゼ!!!
爪でペキッと開いて引き出せて超便利なSIMスロットとか、ナニゲに有り難いオーディオジャックとか、いろいろ成熟度が高いXperia 1 IIなのである。ダテに息の長いシリースじゃないゼって感じで、なんか貫禄を感じさせますな。
薄くて長〜い、見やすくて使いや〜すい♪
実はXperiaシリーズってほとんど使ったことがなかった俺。昔の機種を1度か2度使った……かな、って感じである。今度のXperiaにはαシリーズカメラの技術ガー!!! という噂を聞いてXperiaに首を突っ込んだ感じっス。
で、まずXperia 1 IIを触ってみて感じたのが、薄くて長〜いフォルムのおもしろみ。握りやすい幅と厚みで、スリムな印象が強いのだが、画面は約6.5インチと大きい。大画面スマホって片手操作が行いにくいが、Xperia 1 IIだとけっこう片手操作(端末を持った手の親指で画面操作)を行いやすい。また、独自の片手モードを使うとさらに扱いやすい。
それと、最近のXperiaでちょっと気になっていた、この画面のアスペクト比。21:9というミョーに縦長の画面。違和感がありつつも「いやでも、あの縦長、ウェブサイトとか縦スクロール系の表示を見るのが快適なハズ」と思っていた。で、試してみたら、そうであった。イイっスね縦長♪
そしてこの縦長、他にもイロイロな利便が。例えばマルチウィンドウ表示にすると、まず双方のウィンドウがイイ感じにスクウェアに近くなり良好な閲覧性となる。ウィンドウのサイズ比変更も容易だし、ウィンドウに表示するアプリの変更もお手軽。イイじゃないですか〜Xperia 1 IIの縦長画面って〜♪
ヤベえ、使いやすいし見やすい。そしてイロイロなアプリを試してみたが、やっぱりこの端末、速いわ〜。しかもカッコイイし。ヤベえぜヤベえぜヤバくて気絶して気づいたら机上にカッコ良くて使いやすいXperia 1 IIが置かれていそうだが、今気絶しちゃダメだ気絶すると締切に間に合わないゼーッ!!! じゃあこの原稿を締め切ってから気絶しよっかナ!?
話題のカメラ性能はいかに?
5G対応端末Xperia 1 II。5Gが実際にガシガシ利用されるのはまだ先という状況なので、Xperia 1 IIの最大の魅力は“ハイエンド端末にトリプルレンズカメラが搭載されたこと”になるであろ〜。トリプルカメラの詳細については公式ページを見ていただくとして、実際にどんな感じで使えるのか?
トリプルレンズカメラを前のめりで使い倒すために使うアプリは「Photography Pro」。これを使うと、Xperia 1 IIをソニーαシリーズカメラのような雰囲気で使っていける。また「カメラ」アプリを使えば、フツーのスマートフォン感覚でXperia 1 IIによる撮影ができる。カメラアプリで撮影し、これぞと思える被写体を見つけたらカメラアプリ内のモードからPhotography Proアプリを起動し、よりユーザー主体の撮影を始めることもできる。
使ってみた感じとして、まずPhotography Proアプリだが、αシリーズカメラを使っているような感覚……というわけでもなかった。αシリーズっぽい操作性はあるものの、まだまだ自由度が高くなく、「なんでこういう仕様に?」という要素が見つかりがち。例えば露出補正は±2EVまでだったり、マニュアル系撮影機能と言ってもシャッタースピードやISO感度をコントロールできる程度だったり、期待していたこともあってちょっと物足りないアプリという印象になった。
だが、トリプルレンズカメラ(と3D iToFセンサー)の性能が非常に高くてイロイロ驚かされた。例えば連射性能とか瞳AFとかAIによる被写体認識とか。それから画質的にも素性が良いという印象で、“あまり作り込み過ぎず自然に見える”けれど“好印象化の処理も抑えめに施されている”というような写真が得られる。
カメラとしてXperia 1 IIを使っていくと「これはヒトツの正解なのかも」と思えたりしてくる。と言うのは、3本のレンズを瞬間的に交換して撮り歩けるから。
ミラーレスなどのレンズ交換式カメラでもレンズ交換は可能だが、レンズ交換に10秒や15秒はかかるし、強風&砂埃とか霧雨が風で流れる中とかじゃぁ交換したくない。実質、そういうレンズ交換式カメラだと“レンズを頻繁に交換しつつ撮り歩く”ってのが難しかったり面倒だったりするわけだ……撮影に情熱がないと。
だが、Xperia 1 IIだと一瞬でレンズ交換完了。しかも防水防塵。ポケットサイズで約181g。カメラのレンズ交換にも携帯にも苦がない。まあ3レンズのiPhoneとかもで似たようなモンなんだが、俺思うに、Xperia 1 IIによる写真は前述のように“味付が薄め”で、けっこう日本人好みの描写なんではないだろうか、と。
ツイデに書くと、Xperia 1 IIのトリプルレンズカメラは、もしかすると撮像素子がちょっと大きめだからか、得られた写真の“レタッチ耐性”が他のスマートフォンより高いような気がする。明るさや彩度などをイジっても写真として破綻しにくいと思うことが多い感じ。
かなりイイですね〜Xperia 1 IIのカメラ機能♪ つーかコレ、ソニー的に自分の首絞めてる感じじゃないんスか? Xperia 1 IIユーザーの多くは「デジカメとかイラネ」って感じになってサイバーショット売り上げ減に? あ、違うのか、Xperia 1 IIで写真撮る人の増加がありつつデジカメの裾野が広がりつつサイバーショットの高いヤツが売れるって寸法? とかイロイロ考えてしまうのであった。
というわけで、Xperia 1 IIのカメラ機能は「αシリーズに近い」とはイマイチ思えなかったものの、デジカメに求められる性能をスマートフォンに巧く詰め込んだという印象が強い。まあでも、このあたりの感じ方は人それぞれ。Xperia 1 IIのカメラ機能に興味がある方は、ぜひ実機を手にして、できれば外でちょっと撮影してその画像を精査してみてほしい。
そんなXperia 1 II。スマートフォンとして非常に快適に使えて、外見もカッコ良くて、3眼カメラ性能も十分に実力派ということで、やはり非常に魅力的な一台となった。気絶すべきかどうか、超絶スーパー最強アルティメット激ストロング悩ましい。