スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

iPhone/iPad対応のタッチパッド付きキーボードを使うゼ!!!

サンワダイレクトの4980円Bluetoothキーボードだョ!!!

 隠れサンワサプライファンである俺の場合、サンワダイレクトから毎日のように送られてくるメールマガジンをおもしろおかしく読みつつ、目ぼしいブツがあるとポチッと購入するのであった。そして今回買ったのはコレだッ!!! 「Bluetoothキーボード(タッチパッド・コンパクト・充電式・iPhone・iPad・アイソレーション・パンタグラフ・マルチペアリング・英字配列)」!!! 商品名が長過ぎだがカッコ内を省くと商品名が漠然とし過ぎちゃうんだーゼ〜っ!!!

サンワサプライの「Bluetoothキーボード(タッチパッド・コンパクト・充電式・iPhone・iPad・アイソレーション・パンタグラフ・マルチペアリング・英字配列)」っていうかタッチパッド付きBluetoothキーボードこと「400-SKB066」だゼ!!! iPhone/iPad用のBluetoothキーボードで、右側のタッチパッドでカーソル操作やクリック操作が可能。サンワダイレクト税込価格は4980円

 俺の場合、AppleのiPad Pro用Magic Keyboardを買おうかナ〜とか考えていて実際に予約までしていたのだが、キーボードがiPad背面に折り返せないことを知った衝撃で気絶して気づいてみたら予約をキャンセルしていた。話題のトラックパッド使いたかったけど、ま、アレ高価だし重いし、べつにいっか〜、とMagic Keyboardを忘れ去っていたのだ。

 が、先日の朝にサンワダイレクトのメルマガを見たら、アーッ!!! iPhone/iPad対応のタッチパッド付きBluetoothキーボードが発売だーッ!!! とまでは驚かなかったのだが、あっタッチパッドかぁ〜試してみたいかも〜、くらいに思ってポチッと購入したのであった。てなわけで以降、このBluetoothキーボードのレビューを書いてゆきたいッ!!!

どんなキーボードなのか?

 まずはキーボードの概要から。iPhone/iPad用として発売された英語配列のBluetoothキーボードで、キーボード右側にタッチパッドを搭載しているのが特徴ですな。充電式の無線キーボードであり、充電時間は最長約2時間、満充電からの連続使用時間は約30時間。その他、主な特徴を写真と説明文でチェックしていこう。

Bluetoothキーボード「400-SKB066」。サイズは幅374×奥行き129×高さ16mmで、質量は430g。作りは比較的にしっかりしており、安っぽさのようなものは感じられない
本体右上後部にスライド式電源スイッチと充電用のmicroUSBポートがある
裏面には5つの滑り止めゴム足。キーボードの高さ(傾き)調節には対応していない
84キーで、キー配列は標準的な英語配列。キーピッチは19mmでキーストロークは1.8mm。薄型のフルキーボードと同様のピッチとストロークがあるといえよう
各キーが独立したアイソレーションキーとなっている
タッチパッド周辺。タッチパッドには左右ボタンもある
3台のiPhone/iPadとペアリングでき、[Fn]キーと[1]/[2]/[3]キーの同時押しで接続する端末を切り替えられる。ペアリング中の番号はタッチパッド上部のLEDに示される
[Cmd]キーなどiOS/iPadOS用のキーもある。[Alt]キーは[Option]キーとして機能する。

 iPhone/iPad用のショートカットキーも各種用意されている。説明書から抜粋した図とともにショートカットキーをザッとご説明。

[1]画面明るさ調整と検索画面表示
[2]アプリケーションの切り替え、消音や音量調節、曲の送り戻しなど
[4]左から、ソフトウェアキーボードの表示/非表示、入力言語切り替え、ホーム画面表示
[5]消音や音量調節
[6]ペアリング切り替えボタン([Fn]キーと併用)
[7]Fnキー
[8]ペアリングボタン([Fn]キーと併用)
[9][10][11]タッチパッドと左右ボタン

 一部謎の重複キーがあったり、キートップに[Alt]と刻印されつつ位置関係が微妙だったりと、ちょっとモヤモヤすることろがあるものの、[Backspace]も[Delete]もあり、ペアリングも3台対応だったり、悪くない仕様だと思う。キーピッチが普通のフルサイズキーボードと同じであることも好印象だ。

使用感はどんなものか?

 まず打鍵感から。タイプしてみると、やや明確なクリック感がありつつ、打鍵音はまずまず静か。また、そこそこしっかりした剛性感があり、薄型キーボードのわりには“頼りなさ”的な感触はない。けっこうガシガシ打てる系のキーボードだ。

なかなかの“しっかり感”があるキーボードですな。打鍵感もわりあい心地よい。全体的にコストパフォーマンスが高いキーボードという印象となった

 試しにMacにBluetooth接続して使ってみたが、まあこんな打鍵感なら原稿を書くためのキーボードとしても悪くないなぁ、と思った。また、Macと接続したら[F4]や[F5]キーがExposeなどのショートカットキーとして使えたりもした。iPhone/iPad/Macとペアリングさせておいて、キーボードはコレ1台にしちゃう、というのもアリかもしれない。

3台ペアリングでき、接続先を手軽に変えられるのも便利。iPhone/iPadとMacを併用しているなら、キーボードをこれ1台に集約するのも現実的

 それと、iPhone/iPadのロック解除が便利になる。具体的には、キーボードのキーを押せばペアリングしているiPhone/iPadがスリープから復帰し、キーボードからパスコードを入力すればロック解除が完了する。端末を触る必要がないのだ。

 また、Face ID(顔認証)対応のiPhone/iPadの場合、キーボードのキーを押して端末がスリープから復帰したら、さらにスペースキーを押せばロック解除される(顔認証が正しく働いていれば)。

iPad Proの場合、ロック解除は端末に顔を見せつつスペースバー2度押しで完了。非常にスムーズに使い始められるンだっ!!!

 スペースキー2度押しでiPadがスリープから復帰してロック解除されるのは、ホントとてもスムーズ♪ まあコレはこのキーボードだからということではなく、Face ID(顔認証)対応のiPhone/iPadとキーボードを接続すれば必ず得られる快適さではあるが。

 各種ショートカットキーも便利。特にイイ感じなのは、入力言語切り替え。タッチパッド上部の地球マークのキーで入力言語切り替えを行えるが、その他にも[Ctrl]+[Space]や[CapsLock](要設定)でも入力言語切り替えを行える。3つのショートカットから使いやすいものを選べるというわけだ。

タッチパッドはどうか?

 興味津々のタッチパッド。その使用感だが、フツーに実用的という感じ。どこがどう悪い、どうイイ、という特徴的な使用感というのはあまり感じられず、よくも悪くも平均的でフツーという使い勝手だ。

指でなぞればカーソルを動かせるタッチパッド。下にある左ボタンはクリックで、右ボタンはメニュー表示となる。タッチパッド上を指でタップするとクリック操作となり、2本指でタップするとメニュー表示となる。指2本で上下になぞれば画面スクロールを行える

 フツーとは言っても、テキスト処理全般にかなり便利なタッチパッド。このタッチパッドはマウスと同様の操作に使えるので、例えばテキスト上のカーソル位置移動や範囲選択をスムーズに行えるようになる。また、そこからのコピーやペーストといった操作も手早い。iPhone/iPadでテキスト処理をするユーザーなら「カーソルを自由に扱えて便利〜♪」と喜べるハズだ。まあ、これもこのキーボードだけの話ではなく、他のタッチパッドやマウスを接続しても同様のメリットが得られる。

 このタッチパッドについては指2本までの同時使用で、機能については詳しく説明されていない。ので、「マウスで行える基本的な操作まで対応って感じ?」と思ってしまうが、試してみると、な〜んかイロイロできるっぽい。

 例えば3本指でのマルチタッチ操作。3本指で上にスワイプすると最後に使ったと思われるアプリが全画面表示になり、そこから3本指で左右にスワイプするとアプリが切り替わる。他にもイロイロ起きるが、な〜んか規則性を見出しにくい。

公式には一切説明されていないが、3本指でのマルチタッチ操作にも対応しているような……していないような……。でもAppleのソレとはだいぶ操作感が違うのであった

 まあでも、そういう操作はキーボードショートカットで行った方がクイックなんですけどネ。ていうかAppleのMagic Trackpad系デバイスを使うのが正解なんですけどネ。でも、「この操作だとこうなるのか」というのを覚えるべく“キーボードを攻略していく”のも、ミョーな趣味性があってちょっと楽しいかもしれない。

 といった感じのBluetoothキーボード400-SKB066。タッチパッドに興味を持っての衝動買いって感じで手に入れたが、意外なほど実用性があるキーボードであった。Mac用キーボードとしてもマトモに使えたりしつつ、作りも悪くなく、割安感もちょっとあるので、興味のある方はちょいとチェックしてみるとイイかも♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。