三井公一の「スマホカメラでブラブラ」
モトローラ「razr 50」、軽快なフリップスマホで味わう撮影体験はどう進化したか
2024年11月28日 00:01
モトローラからコンパクトな縦折り型Androidスマートフォン「razr 50」が登場した。以前「razr 40」をこの連載で取り上げたが、軽快で使いやすい印象はそのままに、今回の「razr 50」は進化した印象だ。
端末のスペックや機能、価格など詳細は本誌別記事を参照していただきたい。
ポケットへの収まりと握り具合が秀逸な「razr 50」
畳んだときに小さく、開けば懐かしいガラケー(フィーチャーフォン)のように持ちやすい「razr 50」。このスタイルは2月に紹介した「razr 40」と同様である。今回の大きなアップデート点はアウトディスプレイが大型化されたこと。
畳んだときに外側になるこのディスプレイは、3.6インチ有機ELで解像度1066×1055ドット。「razr 40」では約1.5インチと小さかったが、大型化されたことによって折りたたんだ状態でも写真撮影や、さまざまなアプリの操作が可能になったのだ。これはうれしい。
撮影時に、アイキャッチ画像を表示させて赤ちゃんなどの目を引いたり、撮影画像をリアルタイム表示してモデルに確認してもらいながら撮影したり、テントスタイルでのセルフィー時にプレビューを見ながらジェスチャーでシャッターを切ったりと、使いやすさが大幅に向上したのが特徴的だ。
「razr 50」のカメラはどんな感じ?
搭載されているカメラは2つだ。スペックはこのとおり。
標準カメラ:約5000万画素 F1.7 光学式手振れ補正対応
広角カメラ:約1300万画素 F2.2 マクロ撮影対応
ピクセルビニング対応で、出力はそれぞれ約13メガピクセルになる。
なお、SoCはMediaTekの「Dimensity 7300X」を採用。メインメモリ容量は12GBで、内蔵ストレージ容量は512GBとガンガン撮影しても余裕である。
「razr 50」画角比較カット
写りは「razr 40」と同じ路線で、高精細でシャープネスが高く、彩度も明るめで高い印象だ。
超広角カメラ搭載のデュアルカメラ仕様となるが、日常的な記録やスナップ撮影ならば、ほとんどのシーンをカバーできるだろう。やや「盛った」絵作りが気にならなければ十分実用的である。
撮影画面もオーソドックスで、スマートフォンに不慣れな人でもすぐ馴染めるに違いない。撮影機能も一般的なもので過不足は感じない。
「razr 50」でブラブラ実写スナップ
それでは「razr 50」を手にブラブラと街中をスナップ撮影してみよう。「razr 40」と同じくカメラの起動は簡単だ。手首を2回振ればカメラが立ち上がる「クイック撮影」がいい。またスリムなボディはホールド感が高く、うっかり落としたりする心配も少なそうである。
「razr 50」まとめ
「razr 50」はハイエンド機と比べると買いやすい価格なので、フォルダブルスマートフォンデビューにピッタリの端末だと感じさせる。
折りたたみ式の利点を活かした撮影法や(ビデオ撮影ではカムコーダースタイルも可能)、カメラ起動が簡単なところ、2画面を活かした写真編集作業など、モトローラの「razr」らしい使い方が好印象であった。何よりも軽量コンパクトで持ちやすいのがいい!
ハイエンド機までの写りや機能が不要で「人とちょっと違ったスマホを使いたい」という人にはオススメできる端末だ。気になる人は実機を触って「パカパカ」してみてほしい。