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折りたたみスマホ「razr fold」の弱点? 大画面の使いづらさを自作アプリで解決
【razr fold】
2026年9月8日 00:00
メイン端末をモトローラの「razr fold」に機種変更したのは、前回、このコーナーで取り上げた。それから約1カ月経ったが、今のところハードウェアの性能、特に処理がもたつかないことや、バッテリーの持ちのよさ、意外だったカメラ性能の高さには比較的満足している。何より、「moto pen ultra」でペン入力できるのがうれしい。
モトローラにとって、横開き型のフォルダブルスマホは初めての取り組みになるが、縦開きのrazrでノウハウを蓄積していることもあり、開閉などのギミックや折り曲げられるディスプレイといったハードウェアについてはこなれていると感じた。ポッと出のフォルダブルスマホメーカーとは一味違う、というわけだ。
一方で、閉じるとスマホ、開くとタブレット的なサイズになる横開きのフォルダブルスマホは初めて。モトローラは、タブレットのラインアップも少なく(海外では久々に出したようだが……)、スマホのユーザーインターフェイス(UI)や機能を大画面に最適化させていくノウハウが、まだ十分ではないようにも見える。
razr foldにも、せっかくの8.1インチディスプレイを生かしきれていないと感じる部分がある。たとえば、アプリを分割表示する際のUIがそれだ。サムスンのGalaxy Z FoldシリーズやグーグルのPixel Pro Foldシリーズでは、画面を分割した後、左右のアプリの横幅ないしは縦幅を、ドラッグして調整できる。これに対し、razr foldは1対1の均等分割しかできない。
筆者の場合、razr foldにキーボードをつなぎ、自作のテキストエディタとXを開き、記者会見などのメモを取りながらタイムラインをチェックすることが多い。この場合、Xはやや細くして、テキストエディタに幅を取って1行あたりの文字数を増やしたいのだが、razr foldでは残念ながらそれができない。
代替策として、メインとなるテキストエディタは全画面で開き、Xなどのアプリは「フリーフォーム」で重ねることはできる。フリーフォームとは、ウィンドウとしてアプリを開く機能のこと。テキストエディタ側でそのウィンドウの下に文字が回り込まないよう、文字数を調整してあげれば、画面分割の比率を変えたのに近いレイアウトになる。
ただ、フリーフォームはあまり縦長にできず、縦が画面の2/3を超えたあたりで全画面に切り替わってしまう。また、“フリー”と言いつつも、縦横比はフリーではなく、しっかり固定されている。Xはタイムラインが縦にズラッと並ぶスマホに向いたUIのため、ここはほかのフォルダブルスマホのような自由度がほしいところだ。
また、内蔵アプリもやや少ない。もう少し頑張ってほしいのが、moto pen ultraに対応した手書きアプリだ。メモアプリはPDFを読み込んで書き込んでも、出力する際にその手書きが無視されてしまう。そのため、筆者はPDFの手書きに特化した『Flexcil』というアプリを購入して、PDFの校正やメモ書きに使っている。プリインストールまでいかなくても、せめてどんなアプリが使えるかはモトローラ側で紹介するような取り組みが必要だろう。
モトローラはどちらかというとピュアAndroidに近いUIを目指していただけに、こうしたカスタマイズがやや手薄になっているきらいがある。フォルダブルかどうかはあまり関係ないが、カレンダーアプリも純正のものしか入っていない。個人的には標準のGoogleカレンダーのUIをかなり使いづらいと感じているが、そのためにrazr foldにしようかどうか悩んだほどだ。
悩むのであれば、自分で作ってしまえばいい……ということでAIにアプリを作ってもらって解決した(ついでに、Google Playで配信した)が、ほかにも、デュアルSIMの切り替えが設定メニューに入らないとできなかったり、画像の編集機能がほぼGoogleフォトに頼りきりだったりと、ピュアAndroid風ゆえの弊害もあったりする。特に後者は大画面だと利用頻度が高まりそうなだけに、独自のギャラリー的なアプリも必要になりそうだ。
とはいえ、こうした機能は有料、無料のアプリを入れればある程度まで補える。今なら、筆者のようにAI任せで必要なものを作ってみてもいいだろう。ただし、画面分割のようにOSの深い部分まで関連するソフトウェアは、アプリだけでは解決が難しい。Android 17にアップデートする際には、ぜひフォルダブルならではのUIをもっと作り込んでほしい。









