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不要になったハードディスク、スマートフォンでデータを安全に消去できるのか
2026年4月1日 00:00
AI需要の高まりでメモリーだけでなくストレージも高騰している昨今。とはいえ筆者の手元には必要のなくなったストレージがいくつかありまして、それは使い古しのハードディスク(HDD)です。
ハードディスクは主として取材の写真などを保存するため、そして自宅のテレビの録画をするために使っているのですが、故障するといざという時困るので定期的に買い替えています。それゆえ古いハードディスクが結構たまっているのですが、データをしっかり消去しないまま捨てると中のデータが見られてしまう可能性もあり、なかなか処分できずにいました。
とはいえさすがに10年以上前に購入した、今となってはmicroSD並みの容量のハードディスクを使う気にはならず、重い腰を上げて処分することにした次第です。
そこでパソコンにデータ消去用のソフトをインストールし、データの消去をやってみたのですが、ハードディスクの容量が大きいほど時間がかかりますし、消去にもさまざまな方法があって、よりデータを復旧しにくいよう消し方のグレードを上げると、一層時間がかかってしまい、数日かかることも珍しくありません。
もちろん数日間電源を入れっぱなしにできるパソコンがあればそれでも問題はないのですが、厄介なのはOSのアップデート頻度が割と多いこと。OSアップデートでパソコンが勝手に再起動してしまい、消去が途中で止まってしまうことも少なくありませんでした。
だったらスマートフォンで同じことができないか? と思い立ち、調べてみたところ「iShredder」というアプリを発見しました。これはマルチプラットフォームで提供されているデータ消去アプリで、iOSやAndroid向けにも提供されている上に外部ストレージの消去にも対応していることから、今回の目的には最適です。
ですが、実際に使ってみたところ、外部ストレージの消去は有料版にアップグレードが必要とのこと。有料版は多くの機能が使える「PRO」とミリタリーグレードの消去ができるという「Military」の2つがあり、月額制であれば前者で250円、後者で350円での利用が可能となっていました。
そこで試しにMilitary版を契約し、実際に消去をしてみることに。Military版ではストレージ全体に同じ数字を1回上書きするシンプルな方式から、より特殊なアルゴリズムで50回上書きする「Protectstar SDA(2007)」まで、非常に多くの消去方法が選べるようですが、まずは最もシンプルな、「0」を1回上書きする方式で消去を試みてみることに。
具体的にはハードディスクとスマートフォンをUSBケーブルで接続した後、iShredderのアプリを起動します。続いてアプリ上で接続したハードディスクを選び、さらに消去方法を選ぶと消去がスタートします。
しばらく待って消去が終わると完了画面が現れるのですが、500GBのハードディスクの消去をするのにかかった時間は1時間ほどでした。当然消去方法を変えるとより時間はかりますが、スマートフォンがスリープ状態に入っても消去を継続してくれるので安心です。
ただ何度か試してみると、数秒で完了画面が現れてしまい、上手く消去できないことが少なからずありました。その理由はスマートフォンとハードディスクの相性にあるようです。
今回はパソコン向けの3.5インチ用ハードディスクスタンドを、USB OTGアダプタ経由で「Pixel 8a」に接続して試したのですが、接続してもハードディスクを認識しなかったり、認識しても途中で認識しなくなったりするなど、動作が不安定なことが影響して消去が途中で止まってしまうことが多かったようです。
3.5インチのハードディスクを動かすだけに、ハードディスクスタンドには別途電源を供給しているとはいえ、スマートフォンだけでは電力が足りなかった可能性も考えられます。安定して消去するには接続するハードディスクケースとの相性も考慮する必要があり、目的を達成するにはもう少し研究が必要なようです。






