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楽天モバイルとKDDIが省電力技術で共同開発、NEDOで採択
2026年5月15日 14:08
楽天モバイルとKDDIは、データセンターや無線アクセスネットワーク(RAN)の消費電力削減に向け、共同開発を進める。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトで採択されたことによるもの。
「仮想化基地局と計算基盤の同時最適化技術の開発」は、工場や自動車などの多様な産業用途への活用を見込む「ポスト5G」に向けた研究テーマの1つ。長年にわたる研究開発の知見と商用運用の実績を持つKDDIと、仮想化Open RANをベースとしたネットワークを構築した楽天モバイル双方の強みを生かし、2030年度までにデータセンターおよびRANにおける消費電力の約40%の削減を目指す。
具体的な研究開発の取り組みとして、5つ挙げられている。
仮想化ネットワーク最適化
GPUクラスタ間の通信設備を光化し、通信を光ベースに置き換えることで、電気処理を不要とする低消費電力なデータセンターネットワークの実現を目指す。
また、クラスタの汎用化、トランスポート装置の省電力制御、さらにトラフィック需要と計算負荷に応じたリソース最適化のための技術を確立する。
AIによるRAN最適化
通信設備側で仮想化環境とAIを活用することで、トラフィック変動に応じてRANの電波送信を最適化し、モバイルネットワークの品質を維持しながら省エネルギー化を実現する。
デバイス側では、エッジAIでのデータ処理や映像圧縮技術を駆使することで、通信トラフィックや消費電力の低減を目指す。
計算基盤冷却の省エネ・小型化
データセンターの需要増加に対応するため、空冷設備の効率化や小型化といった冷却設備の高性能化を目指す。
同時に、冷却設備と情報機器の制御システムを融合することで、負荷に応じた冷却制御や最適化の技術を確立する。
セキュリティ強化
Open RANネットワークの社会実装による基地局のオープン化に合わせ、セキュリティを強化する。
また、計算基盤のセキュアな演算環境を整備することで、セキュリティ関連のデータ量削減、消費電力の低減を目指す。
TDP3000W級GPU対応冷却装置
AI処理の高まりに応じた超高性能GPUの安定稼働を目指し、TDP3000W級のGPUに対応できる水冷および液浸冷却技術を確立する。

