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「Pixelのロックダウン」は怖くない! 指紋認証が一度だけオフ、通知が待受に表示されなくなるだけ、でした

 新型コロナウイルス問題が特に深刻だった2020~2022年頃、「ロックダウン(Lockdown)」という言葉をよく耳にしました。特定の地域・施設への出入りや、外出に対して制限をかけるという意味ですが、当時の文脈としては“都市封鎖”の意味が特に強かったように思います。なんにせよ、未だにロックダウンという言葉を聞くと、身体がビクッと縮こまってしまいます。

Pixelで電源を切ろうとすると「ロックダウン」の選択肢が。正直、押すのが怖かったです

 そんな具合で、不穏さしか感じないロックダウンですが、Pixelスマホでは電源を切ろうとするたび、必ずお目にかかります。通知パネルで電源マークをタップするか、本体側面の電源ボタン+音量(大)ボタンを同時押しすると、電源関連の4項目が表示されます。電源を切る、再起動、緊急通報、そしてロックダウンです。

 英語力の乏しい筆者としては、このロックダウンボタンが怖くて仕方ありませんでした。タップすると、なにかとんでもないことが起きやしないか。まぁさすがに自爆はしないでしょうが、それでもリカバリーのために長ったらしい回復コードを転記しないといけないのではないか。あるいは、数十日間はアカウントを削除できなくなってしまうとか。

 ……ご想像の通り、これらは杞憂でした。ヘルプ記事などを総合しますと、Pixelにおけるロックダウンとは「指紋や顔による認証解除を一度だけオフにする」機能のことです。さらに副次的な効果として、ロックダウンが解除されるまで、プッシュ通知が待受画面に表示されなくなります。より正確には、中身が非表示になるのではなく、プッシュ通知がそもそも届いているかどうかも、外見上は分からなくなります。

ロックダウンモードがかかっていない、通常の待受画面
ロックダウンモードをオン。プッシュ通知をスワイプで消したわけではありません。一時的に、すべて非表示になっているだけ

 最近のAndroidスマホはセキュリティを強化する一方、前面カメラを用いた簡易的な顔認証だったり、連携するスマートウォッチ側の状態に応じてロック解除できたり、使いやすさが上がっています。反面、悪意ある第三者による攻撃の余地が多様化しているとも言えます。一番身近なところだと、プライベートなメールの通知が待受画面に出て、それが盗み見されるといった心配もあります。それを防ぐ手段もありますが、設定はなにかと面倒です。

 さきの電源メニューでロックダウンボタンをタップすれば、ロックダウンモードが有効化されます。モードを解除して普段の状態へ戻すには、PINコードなりパターンなりパスワードなり、生体認証以外の手段で認証を通せばOK。解除は簡単で、それでいて設定メニューを深く掘っていくような手間はありません。

 また、ロックダウンモード中は基本的に通知が一切表示されません。未開封の通知が待受画面に表示されていても、一時的に非表示になります。さらに驚いたのは、ロックダウンモード中に電話の着信があっても、着信音やバイブでリアルタイムにお知らせはされるものの、画面自体は変化しません。着信相手の電話番号や登録済み顔写真がデカデカと表示されたりはしないのです。この挙動には、結構ビックリすると思いますよ。

ロックダウンモードを解除する時は、メッセージが専用のものになり、指紋認証も使えません。PINコードなりパターン入力が必須となります

 さて、ロックダウンモードを使えそうなシチュエーションを考えますと、飲み会の前、あたりでしょうか。グデングデンに泥酔することが予想されるなら、ロックダウンモードをオン。こうすれば、テーブルの上にスマホ出しっぱなしで眠りこけても、仲間にプッシュ通知の内容が見られることはありません。あまり想像したくはないですが、眠った隙に指紋認証を勝手に解除される心配もなくなるはずです。スリに備えないといけないような地域への旅行時にも、あるいは役に立つかも?

 というわけで、ロックダウン(モード)は怖くありませんでした。未経験の方は一度お試しあれ。繰り返しになりますが、プッシュ通知の中身を偶然でも誰かに見られたくない時に、オンにするのが良いでしょう。

 ちなみに、iPhoneにもロックダウンモードがありますが、Pixelのそれとは全く意味合いが違うので、興味のある方は調べてみてください。さらに余談になりますが、ユーザーアカウントが凍結されてログインできなくなるのは「ロックアウト(Lockout)」です。うーん、筆者はロックダウンとロックアウトを混同していたかなぁ?