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「Pixel 9 Pro Fold」で電子書籍や動画に集中できる「フォーカスモード」活用のすすめ

【Pixel 9 Pro Fold】

 折りたたみスマホのメリットはいくつもありますが、その中でも利用頻度が高く、他の人にプレゼンしたときにも理解を得やすいのが電子書籍。

 特にマンガは見開きならではの表現を楽しめるので、片手しか使えないシチュエーション以外はできるだけスマートフォンを開いた状態で読むようにしています。

 なお、余談ですが6月2日からついに始まった名作スラムダンクの電子版は、見開きが中央で分かれることなくきちんと左右つながった1枚絵で表示されており、紙の本をただ取り込んだだけではないデジタルならではのメリットがありました。

 見開き演出を楽しむという点では中央を余すところなく見ることができる電子書籍の方が優れているかもしれません。

折りたたみスマホなら見開きも綺麗に表示(「SLAM DUNK 20」P72・P73/井上雄彦)

 余談はさておき、読書に集中したいときにやや困るのがアプリの通知。読書に限らず動画などの情報内容を楽しんでいるときに通知が表示されると気持ちもそがれますし、読みたい部分を通知が隠してしまって視認性も下がってしまいます。

 しっかり読書に集中したいときに筆者が活用しているのが、Androidの「フォーカスモード」。これは指定したアプリの動作を一時的に止められる機能で、通知もまとめてオフにできます。

 利用時はまずフォーカスモードを設定から開き、読書の時に妨げになりそうなアプリを指定していきます。とはいえ1つ1つチェックしながら指定するのはとても手間なので、暇を見つけてひたすらチェックを入れてまずは全部を動作停止の対象としておき、そのあとでフォーカスモードでも読みたいアプリのチェックを外すのがおすすめです。

動作を止めたいアプリを選択。適当に連打してどんどんチェック入れていくのがお手軽

 また、電子書籍や動画アプリだけをオンにしておくと、ほかのちょっとした用途で困ることもあります。筆者の場合はセキュリティ解除のためのパスワード管理アプリ、電子書籍と併せて音楽を聴くための音楽アプリ、ログインや決済に使うためのブラウザアプリ、決済アプリなどはチェックを外して使えるようにしています。

 決済アプリはたまに通知が来ることもあるのですが、メッセンジャーアプリなどに比べると頻度も低いので、読みたい電子書籍を追加で買いたい、という時の利便性を優先しています。

フォーカスモードがオンの状態。灰色のアプリは動作が止まっている

 フォーカスモードは設定からもオンにできますが、通知パネルに登録しておくと必要なときすぐにオンオフできて便利です。通知パネルからタップでオンオフを切り替えられるほか、長押しでフォーマスモードの設定画面を表示できます。

通知パネルからフォーカスモードに素早くアクセス

 また、フォーカスモード設定中は5分、15分、30分単位で一時解除することもできます。頻度は低いけど通知機能があるアプリはいったんフォーマスモードで止めておき、必要なときだけ一時解除する、というのも便利です。

 フォーカスモードは他人にスマートフォンを渡すときにも便利。仕事だったりプライベートなどで友達や同僚にスマートフォンの画面を見せたり、スマートフォンごと渡さなければいけないと言うときに、プライベートなメッセージが通知されて恥ずかしい思いをする、ということもフォーカスモードを設定しておけばそんな心配はありません。

 初回設定が若干面倒ではあるものの、一度設定しておくと地味に便利なフォーカスモード。読書や動画に集中したい、他人にスマートフォンを渡す機会がある、という人にはお勧めの機能です。