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「auメール持ち運び」で維持した良メールアドレスの扱いに悩む日々

 海外出張を機として、使っている回線の1つをauからUQ mobileに変更して数カ月が経ちました。筆者が契約しているのは「トクトクプラン」で通信量は15GBなのですが、ここ数カ月の通信量を見る限り10GBを少し超える程度のようで、ちょうどいい通信量だったようです。

「au」から「UQ mobile」に移行した回線の通信量は、毎月10GB以上15GB未満といったところ。7月末現在も消費量は10GB程度で、「トクトクプラン」でちょうどいい量だったようだ

 使っている回線は当然auと変わらないので日常的な利用に違いを感じることはほとんどありませんし、それでいて料金も安くなったことから満足していますが、移行によって変化したこともいくつかあり、その代表に挙げられるのがいわゆる携帯メールです。なぜならUQ mobileではauで使っていた「au.com」「@ezweb.ne.jp」などの携帯メールアドレスをそのまま利用し続けることはできないからです。

 実は現在筆者が契約している携帯電話回線の中で、最も古くから維持しているのがこの回線なのですが、その理由はauで取得したメールアドレスが気に入っているためでした。もう20年以上前の話になりますが、auのメールサービス「ezweb@mail」が始まってすぐ取得したこともあって、利用する携帯電話会社の中で唯一、希望通りのメールアドレスを取得できたのです。

 ですがそれが故に、番号ポータビリティが始まって電話番号の持ち運びができるようになってもなお、メールアドレスの移行ができないことからau以外のサービスに移ることができず、ずっと契約を維持し続けてきた訳です。しかしながら2021年12月に、有料ではありますが携帯3社がメールアドレスの持ち運びサービスを提供するようになったことで、ようやくメールアドレスを維持したままサブブランドや他の携帯電話会社にも移ることができるようになりました。

 そこで今回UQ mobileへ移行するに当たっては、「auメール持ち運び」を使って月額330円を支払い、au時代のメールアドレスを使い続けることにしました。移行に際し、改めてメールアプリの設定や迷惑メールフィルターなどの設定が必要になるなど多少の手間は生じましたが、使っているアプリを変える必要はないので使い勝手自体は大きく変わらないようです。

良アドレスを獲得していたauのメールアドレスは「auメール持ち運び」で維持することに。メールや迷惑メールフィルターなどの再設定が必要だが、メール自体の使い勝手は大きく変わらない

 ただここ最近、そのメールアドレスに関して悩みが生じてきました。スマートフォン時代になって「LINE」などの利用が広がったことから携帯メールを使う機会がほとんどなくなったという人は多いかと思いますが、それは筆者も同じ。正直な所ここ最近携帯メールでやり取りする相手は、LINEを使っていなかった親くらいとなっていました。

 ですがその親がLINEを使うようになったことで、とうとうメールをやり取りする相手がいなくなってしまったのです。それゆえ届くメールと言えば、迷惑メールフィルターサービスから届くレポートと、その迷惑メールフィルターから漏れた迷惑メールばかりという状況。折角の良アドレスが宝の持ち腐れとなってしまっているのです。

唯一メールでやり取りしていた親がLINEを覚えた今、届くのは迷惑メールフィルターの報告と、そのフィルターから漏れた迷惑メールくらいになってしまった

 使い道がなくなった以上、時代の流れとして素直にauメール持ち運びを解約し、月額330円節約するのが筋なのでしょうが、長年使い続けた良アドレスを失うのはやはり惜しい。もちろんauに契約を戻せば維持に費用はかからなくなりますが、その分料金プランも高くなるので現在よりも月額料金は高くなってしまいます。いい解決策が思いつかないだけに、その扱いをどうすべきか悩み続ける日々が続いている……というのが正直な所です。