みんなのケータイ

Apple WatchもiPhoneも、Androidスマホも充電できるベルキンのモバイルバッテリーがお気に入り

 夏のお出かけでいつも迷うのがモバイルバッテリーです。たくさん持ってはいるのですが、少しでも荷物を減らしたい徒歩キャンプとか、ただでさえ荷物の多いスキューバダイビングに、重たいバッテリーをいくつも持っていくわけにはいきません。

 ひとつに絞って選ぶことになるのですが、最近ようやく“一軍”が決まりました。ベルキンの「BoostCharge Pro」というバッテリーです。

 荷物を厳選するお出かけの際に持っていくガジェットは、だいたい、いつもスマホ2つとスマートウォッチ1つ。スマホとウォッチの組み合わせは変わることもありますが、ここのところはiPhone、Apple Watch、Androidスマートフォンというパターンが多いです。

 筆者のApple Watchは、スタンダードなモデルよりもバッテリー容量の大きい「Apple Watch Ultra」なので、1泊2日くらいのお出かけなら充電をしなくても大丈夫……なのですが、ダイビングでダイブコンピュータ機能を使うときとか、ハイキングでルートを記録するアプリを使うときとか、やっぱりモバイルバッテリーがあると安心です。

 これまでは、出張の際に忘れ物をするたびにアップルストアで購入し、おかげで家に何個もある0.3メートルのApple Watch用充電ケーブルを、モバイルバッテリーと一緒に持ち歩いていたました。

 ですが、今やiPhoneにもAndroidスマートフォンにも使え、何ならPCにも使えるし友達にも貸せる、汎用性の高いUSB type Cケーブルと違い、Apple Watch用のケーブルはApple Watchを充電する用途以外には使えません。

 わざわざ持ち歩くのはなーという気持ち(こんな風に思っているから、忘れがちになるわけですが)や、充電に時間かかるしなーという気持ちがありました。

 「Apple Watch Ultra」は急速充電に対応しています。付属の「Apple USB-C 磁気高速充電ケーブル」と「18W以上のUSB-C Apple製電源アダプタ」の組み合わせだと、短時間で充電することができます。

 アップルの説明では「Apple Watch Ultra」の場合、1時間程でバッテリー残量0%から80%まで復活できるとのこと。

 実際に18WのACアダプタを使って残量40%から試したところ、約30分で70%まで充電できていました。ちなみに端子がtype-Aの0.3メートルケーブルと、汎用のtype-AのACアダプタの組み合わせだと、同じ条件で約30分では53%までしか充電ができませんでした。

 すっかり前置きが長くなりましたが、ベルキンの「BoostCharge Pro」は本体にApple Watch用の充電端子が備え付けになっていて、バッテリーに巻きつけるように充電することができ、さらに急速充電にも対応しています。

 先ほどと同様の条件で40%から試したところ、約30分で62%まで充電することができました。

 付属ケーブルで18WのACにつないだときと同等とはいきませんでしたが、少なくてもモバイルバッテリーにtype-Aのケーブルを挿して充電するよりは、かなり速くチャージができます。何よりApple Watchのためだけに、ケーブルを持ち歩かなくていいのがうれしいです。

 なお、「Apple Watch Ultra」の充電時間は、画面の点灯回数などによっても変わるようです。

 上記の数値はあくまで筆者が試した限りではというものなので、ご参考程度に。充電のペースも一定ではないようで、同じく1時間後の結果もあわせると以下のようになりました。

製品名30分1時間
付属USB-Cケーブルと18W AC70%84%
0.3メートルtype-Aケーブルと汎用type-A AC53%65%
BoostCharge Pro62%79%

 「BoostCharge Pro」は容量が10000mAh。Apple Watch用のコネクタのほかに、最大20W出力が可能な、USB type-Cのポートが1つあり、Apple WatchとiPhoneまたは他のスマートフォンを同時に急速充電することもできます。

 外装に手なじみの良いシリコン素材で覆われていて、カバンの中で埃がつきやすいのが難点ではありますが、大きさや重さも、大きすぎず、重すぎずでちょうどいい感じです。

 そんなわけで最近、iPhone、Apple Watch、Androidスマートフォンの組み合わせのときには、このモバイルバッテリーを持ち歩くことが多くなりました。

 Apple Watchユーザーには、なかなか良い製品ではないかと思います。本音を言えばもうひとつポートがあって、Apple WatchとiPhone、さらにもう1台を同時に充電できると最高なのですが、そうなるとモバイルバッテリーがさらに大きく重くなってしまって、持ち歩きづらいかもしれませんね。