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韓国旅行はスマホ決済「モバイルコリアツアーカード」が便利

 先日、韓国の釜山へ1泊だけでしたが行ってきました。往路は福岡からJR九州グループが運営する高速船「クイーンビートル」を使い、復路はLCCのチェジュ航空を使って成田空港へというルートです。

福岡から船で韓国・釜山へ行ってきた

 釜山市内の地下鉄やバスでの移動には、韓国の交通系ICカード「T-money」を使うのが一般的。ですが日本国内でスマートフォンでのタッチ決済になれた筆者には物理カードを持ち歩くのがめんどうです。一応韓国でもT-moneyのモバイル版はありますが、韓国居住者向けで旅行者は利用できません。

韓国へは何度も言っているので、韓国の交通系ICカード「T-money」も持ってはいる

 旅行者向けには「モバイルコリアツアーカード」という、アプリが用意されており、これを使えば、モバイル版のT-moneyと同じようにスマートフォンでタッチ決済ができます。ただし、意外と不便なところもあり、結局物理カードのT-moneyを使ったほうが便利なんじゃないかというポイントも多々ありました。

「T-money」をAndroidスマホで使える「モバイルコリアツアーカード」

 例えば、現時点ではAndroidのみの対応ということ。iOS版のアプリはないためiPhoneでは使えません。またAndroid端末でもNFC機能が必須となります。今回はドコモ版のAQUOS R7にインストールして使用していますが、低価格帯のAndroid端末にはNFCが搭載されていないモデルもあるので注意です。

 チャージは、クレジットカードやデビットカードからでき、日本発行のカードでも問題なく行えますが、3.2%の手数料がかかります。ちなみに地下鉄の自動券売機を使って、現金でのチャージもでき、その場合の手数料は無料。節約の為には現金でチャージしたいところですが、それだと物理カードを使うのと手間はあまり変わらないので悩ましいところ。

クレジットカードからのチャージはできるが、手数料に3.2%かかる

 また、アプリからクレジットカードを使ってチャージする際に、毎回カード番号や名前を入力する必要があるのもめんどう。一応「払い戻し」もできるので、多めにチャージしてあまったら戻すとう使い方もできますが、こまめにチャージするには不便な仕様です。

カード情報を保存せず、カメラからの読み込み機能もないので、チャージのたびに手打ちが必要

 利用する際には、アプリを起動して支払い画面に遷移しておく必要があります。またインターネット通信も必要なため、ローミングや現地SIMでモバイル通信ができるようにしておくか、レンタルのWi-Fiルーターなどが必要です。

アプリを起動させて、支払い可能な状態にしてからタッチすれば、地下鉄などの改札は問題なく通れた

 これで釜山での地下鉄やバス、コンビニでの支払いは問題なく行えました。ただT-money対応の自動販売機ではスマートフォンをタッチしても反応せず支払いできませんでした。ちなみに物理カードのT-moneyはちゃんと反応して購入できたので自動販売機が壊れていたというわけではなさそうです。

ドリンクの自動販売機は反応せず

 このように使い方にクセはあるものの、準備しておけば地下鉄やバス、コンビニでの支払いがスマートフォンでできる「モバイルコリアツアーカード」。もし韓国旅行を予定している人がいたら、是非試してみてください!