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駅のNFCタグでデジタルスタンプを貰う! 「エキタグ」アプリ×ゆりかもめを試してみた

 先日、東京・お台場界隈へ遊びに行ってきました。目的地は、船の科学館の隣にある「東京国際クルーズターミナル」。その日は7万7000トン級の大型クルーズ船が着岸する予定でした。ここのところ、クルーズ船への興味が個人的にガン上がりしておるものですから、勉強のためにちょっと見ておこうと相成った次第です。

新交通ゆりかもめの東京国際クルーズターミナル駅(旧・船の科学館駅)。時刻表の下を良くみると……

 とはいえ、夏真っ盛りの今、あまり炎天下を歩くのもよくない。そこで、ちょっと遠目の商業施設に車を駐め、そこから新交通ゆりかもめの1日乗車券を買って、ターミナル以外もついでに色々回ってみることにしました。そのゆりかもめの駅で発見したのが、今回の本題でもある「エキタグ」です。掲示されている案内によれば、どうやらNFCタグを使った、デジタル形式のスタンプラリーアプリのようです。

こちらが「エキタグ」の案内。「ここにタッチ!」とあるのが、まさにスマホをタッチする部分です。別の場所にはもうちょっと大きなポスターもありますので、通りすがりでも目に入るでしょう

 もう少し詳しく調べてみたのですが、エキタグはJR東日本グループの広告会社である株式会社ジェイアール東日本企画が今年3月に新規公開したアプリです。駅や観光施設にNFCタグを設置しておき、NFC読み取り対応のスマートフォンでタッチすると、デジタルスタンプ(ようはアプリ内の画像)がもらえる仕組み。将来的にはNFT(非代替性トークン)によるコンテンツの流通にも取り組むといいます。

「エキタグ」の公式サイト

 このテのデジタルスタンプラリーでは、QRコードを読み込む方式のものがかなり多いです。NFCを使うのは懐かしいといいますか逆に新しいといいますか……。ただ、3月の発表段階ではスタンプ配布の実施先が千葉県内の4路線だけでしたが、約5カ月を経て14都県・43路線(+アルファで観光施設2カ所)にまで拡大しているのには驚かされました。ちなみに、ゆりかもめでの展開は7月1日にスタートし、現在は全駅にNFCタグが設置されているそうです。

 アプリはiOS/Android版がともに公開中。当日はPixel 7 Pro(Android)を持ち歩いていたので、そこへエキタグをインストールしました。あとはアプリ内の「タッチする」ボタンをタップし、画面が“タグ読み取り”モードに変わっていることを確認してから、駅構内のNFCタグにスマホをタッチすればOKです。

「エキタグ」アプリのメイン画面
アプリ下部の「タッチする」ボタンを押してこの画面にしてから、NFCタグにタッチしましょう
こちらは有明駅で取得した時のスタンプ。実際に体験した時の楽しみを損なわないよう、画像にはモザイクをかけております

 読み取り精度は上々。当日は8つの駅を巡りましたが(これが1日乗車券パワーだ!)、エラーは全く発生しませんでした。なお、アプリを起動していない状態でタグへタッチすると、Google Playのエキタグ概要ページに遷移します。

 取得したスタンプは、エキタグアプリ内の編集機能を使って画像と合成できます。またスタンプ一覧画面では表示サイズを5段階に切り替えられるので、スタンプが後々増えていったときに重宝しそうです。

取得したスタンプをカメラ画像に合成する機能も
スタンプ一覧画面のサイズ調整機能は、スタンプの数が増えてきたときに便利そうです

 1つ残念なのは、機種変更時のデータ移行機能がないこと。「スタンプラリーは思い出作り」と考える筆者にとってはかなり致命的です。ただFAQでは「3月1日時点」とわざわざ注記しているくらいなので、将来的な対応に期待しましょう。

 エキタグは公開からまだ1年未満の若いアプリです。NFT対応など色々企画されているようですし、なにより対応路線が拡大中なのが心強い。都内だとりんかい線、常磐線では水戸駅、川越線では大宮駅・川越駅などにタグが設置されているそうです。この先、もっともっと楽しいアプリに成長していってほしいですね。