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今度は大丈夫? AQUOS R8 proの超音波式指紋センサー対応保護ガラス

【AQUOS R8 pro】

 昨年、本コーナーでAQUOS R7の指紋センサーについて、『「AQUOS R7」で指紋が登録できないなら、保護ガラスよりも保護フィルム?』と題した記事を書いた。

 「AQUOS R7」に市販の保護ガラスを貼ると、ディスプレイ内蔵の超音波式指紋センサーで指紋の登録や認証ができなくなるという話で、昨年、Amazonなどで「指紋認証対応」を謳う保護ガラスを数枚、試してみたが、全滅だった。

 結局、保護フィルムに切り替えたところ、従来通り、指紋の登録や認証ができるようになり、そのまま、約1年近く、「AQUOS R7」を使い続けることができた。幸い、ディスプレイを傷つけるようなアクシデントもなく、無事に使い続けられたけど、保護フィルムは保護ガラスに比べ、汚れが目立ちやすいし、細かいキズも付きやすいのが悩みどころ。

「AQUOS R8 pro」(右)の超音波式指紋センサーに対応したDeFF(ディーフ)の保護ガラス(左)を貼ってみた

 そして、今年7月には後継機種の「AQUOS R8 pro SH-51D」が発売されたので、早速、機種変更。データの移行は昨年同様、Androidスマートフォン初期設定時のデータコピーで移行しつつ、念のため、NTTドコモが配布するアプリ「ドコモデータコピー」でもバックアップして、新しい環境に復元。

 「ドコモデータコピー」のバックアップで、128GBのmicroSDメモリーカードがいっぱいになったけど、新たに256GBのmicroSDメモリーカードを用意していたので、そちらに移行して、データコピーは無事に完了。そう言えば、ドコモデータコピーのバックアップデータ一覧って、復元できたら削除しちゃっていいんですかねぇ。

 バックアップが全部なのか、差分なのかもわからないし、ヘルプも簡単な説明しかなくて、ちょっと残念な感じ。

 それはさておき、今回の「AQUOS R8 pro」には従来の「AQUOS R7」に引き続き、ディスプレイ内に米Qualcomm製の超音波式指紋センサー「3D Sonic Sensor」を搭載している。

 基本的には従来の「AQUOS R7」と同じ仕様なので、今回も市販の保護ガラスが使えず、保護フィルムを選ぶしかないと考えていたが、シャープの開発者インタビューで聞いたところ、今回はサードパーティのディーフ(DeFF)というメーカーと協力し、超音波式指紋センサーに対応した保護ガラスが発売されるという。そこで、機種変更した「AQUOS R8 pro」に貼ってみることにした。

 ディーフが販売するのは「TOUGH GLASS for AQUOS R8 pro/AQUOS R8 pro 用 画面内指紋認証対応 ガラスフィルム」という保護ガラス。価格は3680円なので、Amazonなどで売られている保護ガラスに比べると、ちょっとお高め。ただ、製品説明のWebページにもあるように、全面シリコーン糊仕様にすることで、超音波式指紋センサーでも動作するという。

 実際に「AQUOS R8 pro」に貼ってみたところ、確かに貼付後に指紋を登録すれば、一応、認証操作もできたが、正直なところ、何も貼っていない状態に比べると、登録も認証もかなりレスポンスが良くなく、何度も指先を画面に当てて、ようやく認証できることもあれば、結局、規定回数の失敗で、他の方法(PINやパターン、パスワード)などで認証することも少なくない。

 コンビニエンスストアなどで決済サービスを利用するとき、認証に手間取ってしまうこともあるので、あらかじめ認証しておくなどの工夫が必要かもしれない。

うまく貼れたつもりだったが、数日後、糊がめくれたのか、右側面の上付近にすこし浮きができてしまった。お値段も高いので、貼り直しは見送り

 それに、筆者の貼り方が良くなかったのか、左上の部分に少し浮きができてしまった。誇りやゴミは入っていないようだが、どうも前述の糊が少しめくれたようで、数mmほど、浮く状態になってしまったようだ。当面はこのまま、使い続けるつもりだけど、いい保護フィルムや保護ガラスが見つかったら、貼り替えるかもしれません。

 また、「AQUOS R8 pro」のレビュー記事でも少し触れたけど、関係者によると、米Qualcommも市販の保護ガラスを貼ったときの指紋センサーのレスポンス低下を認識していて、今後、何らかの改善を図っていく意向を持っているという。次期モデルか、もっと先のモデルなのかはわからないけど、ぜひ、今後も改良と進化を期待したいところだ。

 「AQUOS R8 pro」の購入後、もうひとつ購入したのがケース。ケータイ時代から端末を首から提げている筆者は、かがんだときなどに端末を机にぶつけたりすることがあるので、スマートフォンでは必ずカバーを装着している。

 最近は端末のカラーやデザインを活かす意味合いもあって、クリアタイプのカバーを装着してたけど、これもレビュー記事で触れたように、今回の「AQUOS R8 pro」は背面に放熱効果の高い大型のカメラリングを備える。

 今回、ケースを装着するのであれば、これまでのような背面全体を覆う形状のものではなく、カメラリングを露出したものを選ぼうと考えた。

 そこで、シャープがサードパーティ製のアクセサリーを紹介する「公式AQUOSスマホアクセサリー」というWebページをチェック。

 今回はクリアタイプ以外のケースにしようと考え、LooCoというメーカーの「Luxury-Shell Series」のケースを見つけ、Amazonで購入した。「フラミンゴ」と名付けられたカラーも好みだし、本革を貼った背面の触感もいいんだけど、ちょっと気になったのがストラップホールの位置。

一般的なケースは右側のように、カメラ部を除き、背面全体を覆う形状だが、「AQUOS R8 pro」は放熱効果を高める大型のカメラリングを備えているため、カメラリングが露出したタイプがベター。筆者はLooCoの「「Luxury-Shell Series」AQUOS R8 Pro用」(左)というケースを買って、装着してみた。

 「今どき、ストラップなんて……」って言われそうだけど、前述のように、筆者は長らく首から端末を提げているので、端末にストラップホールがなくなった今、ケースには欲しいところ。

 ただ、LooCoの「Luxury-Shell Series」は本体の右側にストラップホールがあるため、個人的にはちょっと使いにくく感じだ。巷で販売されているケースを見てみると、右側タイプと左側タイプとそれぞれある模様。

形状も質感も気に入っているのだが、ストラップホールが右側なので、個人的にちょっと使いにくい気が……

 短いストラップとネックストラップでは持ち方が違うのかもしれないけど、右手で端末を持つことを考えると、ストラップホールは左にあった方が扱いやすい。このあたりは人によって、好みが分かれるので、どちらがいいとは言い切れないけど、この際、ストラップホールを左右両方に付けておいてくれても良かったような……。

 とりあえず、ケース右側面のストラップホールにネックストラップを通し、使いはじめてますが、これもそのうち、交換することになるかも……。アクセサリー選びって、面倒なような、楽しいような、不思議な感じですな。