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2時間でよみがえった「Galaxy Z Fold3 5G」、オススメの即日修理とは

【Galaxy Z Fold3 5G】

 約24万円と高額だったこともあり、(裸で)慎重に使っていた「Galaxy Z Fold3 5G」。結果として大きな破損もなく、今に至っていたが、ついにやってしまった。駅でポロリと手から落としてしまい、エスカレーター下の金属の床に激突。開いた状態で背面から落としてし、カバーディスプレイにヒビが入ったほか、ヒンジ部分やフレームのアルミに大きな凹みができてしまった。

大切に使っていたGalaxy Z Fold3 5Gだが、購入から丸8カ月が経った6月下旬、ついに破損してしまった

 言い訳をすると、普段は電車から降りるタイミングできちんと本体をたたみ、ポケットに収納するか、手にしっかり握ったうえで電車から降りるようにしている。こうすることで、落下させるリスクは大幅に減らせる。ところが、当日は運が悪いことに飲みに行った帰りで、ほろ酔い気分でなぜか本体を開いたまま持ち運んでしまっていた。Galaxy Z Fold3 5Gは、開くと7.6インチになり、片手で持つとすこぶるバランスが悪い。案の定、重さに引きずられる形で手からこぼれ落ちていった。

写真の撮り方が悪いため、少々分かりづらいが、奥に写っているヒンジ部分のアルミパーツも大きく凹んでいる

 コロナ禍で会食や飲み会が大幅に減り、酔った際に判断力が低下し、スマホを落とすことが減っていたように思える。筆者の場合、5月ごろからお誘いが一気に増え、コロナ禍前に戻ったかのように予定が入っていた。久々ということもあり、ついつい油断してしまった格好だ。

 破損してしまったとは言え、ひび割れ程度なので中身はそのまま動く。開いたときの背面から落としたこともあり、メインディスプレイは無傷だったのも、不幸中の幸いだ。ある意味、メインとサブ両方のディスプレイがある、フォルダブルのメリットを実感できたような気もする。開けば普通に操作できたからだ。ただ、このままだと閉じたまま使う際にガラスが指に刺さってケガをするおそれもあった。そこで、試したのが、Galaxy専用の即日修理だ。

 サムスンは、自社のショールームであるGalaxy Harajukuとドコモショップ丸の内店の2カ所で、店頭修理サービスを提供している。前者は全キャリア版とオープンマーケット版が対象で、海外版の修理も行っている。後者はドコモショップ内にあるコーナーということもあり、ドコモ版限定だ。筆者は、最初にGalaxy Harajukuを利用しようとしたが、予約がいっぱいですぐに修理できなかったので、翌日に空きのあったドコモショップ丸の内店を訪れることにした。

サムスンはGalaxy Harajukuとドコモショップ丸の内店の2カ所で、即日修理サービスを行っている。画像は前者の案内。ドコモショップは、ドコモ版のみの対応になる

 店頭修理のメリットは、その場ですぐに修理してくれるところに尽きる。標準的な故障で時間は60分程度。しかも外装だけの交換で済む場合は、端末内のデータを残したまま修理できる。ケータイ補償サービスで交換することもできたが、セットアップに多大な労力がかかる。データがそのまま残り、修理後すぐに元のように利用できるのが、このサービスを選んだ理由だ。

 店頭修理にも、ケータイ補償サービスが適用される。通常は1万1000円と、預かり修理より高額だが、9月30日まではキャンペーンで半額の5500円に値下げされている。ちなみに、Galaxy Z Fold3 5Gの場合、交換機を送ってもらうと、料金は1万2100円かかる。最短で当日中に交換機が届くのはケータイ補償サービスの手厚いところだが、データ移行の手間や料金を考えると、やはり店頭修理を選んでよかったと感じている。

 予約した時間にドコモショップ丸の内店に入ると、すぐにGalaxyコーナーで修理の受付が始まった。筆者のケースでは、破損した箇所が複数に渡っていたため、修理時間は2時間かかるという。万が一、基板が故障していた際にはデータが消えてしまうことや金額に同意したあと、修理のために本体が引き取られていった。受付が終了したあと、ドコモショップ丸の内店の近辺にあるお店でランチを取りつつ、カフェで原稿を書いて時間をつぶした。

Galaxy Harajukuの予約が埋まっていたこともあり、筆者はドコモショップ丸の内で修理することにした

 2時間後、再びドコモショップ丸の内店を訪れると、そこには修理が完了したGalaxy Z Fold3 5Gがあった。もちろん、中のデータはそのまま。カバーディスプレイやフレームが新品のようにピカピカになっていたのはもちろん、なぜか破損していなかったメインディスプレイのガラスもついでに交換してくれていた。おかげで、折りたたみの際につく“折り目”が少し薄くなっていた(笑)。

 たったの2時間でピカピカになって返ってきたGalaxy Z Fold3 5G。店頭修理は、やはり満足度が非常に高かった。いざというときにも、端末が利用不能になる時間を短くすることができ、守られているような安心感がある。しかも修理代が安い。筆者がケータイ補償を“見えないスマホケース”と呼んでいるゆえんだが、店頭修理が選択肢に加わったことで、その利便性がさらに増した印象だ。

わずか2時間で修理が完了。破損していたカバーディスプレイやフレームはピカピカになった。サービスなのかついでにメインディスプレイまで交換してくれて、お得な気分に

 惜しいのは、修理が可能な店舗がいずれも東京なこと。2店舗と、店舗数も限定されている。実際、先に述べたとおり、Galaxy Harajukuは予約がいっぱいで、すぐに行くことができなかった。店舗の費用や人件費など、さまざまなコストがかかるため、一気に拡大するのは難しいかもしれないが、可能であれば東京以外の地域にも広げてほしい。それができれば、このサービスはGalaxyならではの強みになるはずだ。