みんなのケータイ

テザリングのトラブルで今更ながらiOSの「ショートカット」にハマる

 原稿の執筆と簡単な写真のレタッチくらいしかしない筆者にとって、パソコンはローエンドで十分。ですのでパソコンは性能より値段と軽さ重視で選んでおり、現在はモバイル通信機能のない軽量のWindowsノートパソコンを使っています。

 それゆえ外出先でパソコンを使って通信をする際には、スマートフォンのテザリング機能を使っているのですが、筆者が普段使用しているiPhone 13 Proとパソコンとの相性が悪いのか、テザリングの最中に接続が突然切れてしまい、再接続しようとしてもパソコン側にテザリングしている端末のアクセスポイント名が表示されなくなる……という事象によく見舞われます。

 iPhone側のテザリングを一度オフにしてから再びオンにするとアクセスポイントが現れるようになるのですが、これを通常の操作でするには


    (1)電源ボタンを押す
    (2)ロック画面を上からスワイプしてコントロールセンターを呼び出す
    (3)通信関連のコントロールを長押しする
    (4)「インターネット共有」のボタンをタップする

 というのが最短の操作になるかと思われます。ですがそれでも4つの手順を踏む必要がありますし、間に長押しが必要というのも時間がかかるので厄介です。

コントロールセンターから長押しすることで「インターネット共有」の切り替えは可能だが、トータルで4つのアクションが必要な上に長押しの操作が入るので以外とストレス

 そこでこの操作をもっと短くできないものか……と考えた結果、たどり着いたのが「ショートカット」です。ショートカットはよく使う機能を呼び出したり、操作を自動化したりできる機能としてiOS13から標準搭載されているもので、目新しい機能ではありません。

 ですがiOS 16から「インターネット共有」、要はテザリングの切り替えができるアクションも使えるようになったとのこと。そこでこれを使えばテザリングのオン・オフをもっと速やかにできるのでは? と考えた訳です。

 具体的には、「ショートカット」のアプリでショートカットを作成し、「インターネット共有を設定」のアクションを追加した後、アクションを「変更」から「切り替える」に変えて保存します。

「ショートカット」アプリで「インターネット共有を設定」のアクションを追加し、「切り替え」に変更してから保存してテザリング用のショートカットを作成

 後は追加したショートカットをウィジェット画面に追加します。

ウィジェット画面から作成したショートカットを追加すれば準備はOKだ

 これにより、テザリングのオン・オフは


    (1)電源ボタンを押す
    (2)ロック画面を左からスワイプしてウィジェット画面を呼び出す
    (3)追加したショートカットのウィジェットをタップする

 と、3つの手順でできるようになりましたし、長押しも不要になったので操作のストレスはかなり減らすことができました。

ロック画面を左からスワイプしてウィジェット画面を呼び出したら、作成したショートカットのウィジェットをタップすればテザリングのオン・オフができる

 これに気を良くした筆者は、普段呼び出しづらい設定や操作などをするためのショートカットを色々作成し、気が付けば今更ながらショートカットにハマることに。ショートカットには変数や分岐などもあり、プログラム要素も強いのでかなり高度なことができることから今後使い方を研究してみたいと思いますが、そんなことより「テザリングが切れる原因を追究する方が先だろう」と言われてしまいそうですね……。