みんなのケータイ
新しいデジカメ「LUMIX DC-G100」と「Galaxy Z Fold3」を連携してみた
【Galaxy Z Fold3】
2022年9月29日 00:00
所有していたミラーレスカメラの調子が悪くなり、悩んだ末にそれまでと同じマイクロフォーサーズマウントの「LUMIX DC-G100」を購入しました。あまり考えていなかったのですが、折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold3」との相性が良さそうです。
マイクロフォーサーズ規格のミラーレスカメラ「G100」を購入した背景はいろいろあるのですが、理由としては、旧機種GX7MK2、TX2というLUMIXカメラとバッテリーが共通であり、手持ちの12-100mm F4レンズがそのまま使える、何より本体がコンパクト、というのが決定的です(以前に使っていたLUMIX DMC-GM1よりは大きいですが)。
それまでの1インチセンサー搭載の高倍率コンパクトデジカメに比べれば大きくなりましたが、画質は向上。動画撮影の機会も増えているので、動画を重視した製品というのもピッタリです。
加えて、G100には「スマホ転送」ボタンがあります。撮影画像を1ボタンでスマホに転送できるという機能で、スマホアプリ「LUMIX Sync」を使うことで、簡単に画像を転送できるというのが売りのようです。
これまでLUMIXは3モデルを使いましたが、世代的にも古かったので、無線LAN機能はあまり安定していませんでした。SIGMA fpも無線機能を備えていないので、現行(といっても発売は2020年)のLUMIXの無線機能は、少し期待していました。
BLEを使った常時接続は、ペアリングしてスマホアプリを開けばBluetooth接続状態になります。画像の取り込みとリモート撮影でWi-Fiを利用しようとすると、自動的にカメラのWi-Fiがオンになって接続されます。このあたりはアクションカメラでもよくある感じです。
スマホ転送ボタンですが、「Galaxy Z Fold3」側でLUMIX Syncを起動しておいて、カメラ側は再生モードに。ボタンを押して転送したい画像を選ぶとカメラのWi-Fiが起動してスマホと接続しようとします。
アプリ側は自動接続しようとしますが、毎回「画像を受信するためにWi-Fiと接続するか」というメッセージが表示され、「はい」か「いいえ」を選ばなくてはならないという仕様はまったく理解ができません。
メッセージの「はい」を押すと数秒で接続と転送が行われます。カメラとスマホのどちらも操作しなければならないのは、日本メーカーらしい、あまりにも無駄な仕様です。せめて二度と確認をしない設定を強く求めたいです。
ただ、まあ、GX7MK2やTX2の頃よりも接続は安定しているようです。2.4GHz帯しか対応しないため、Wi-FiルーターやPCへの接続は相変わらず使いにくいのですが、スマホとの接続は比較的良好になったようです。
撮影した画像を即座にスマホに自動転送する機能も便利。最初の設定時に、同じようにWi-Fiで繋ぐのに最初はアプリで「はい」「いいえ」を選ばされる上に、接続が完了すると「OK」も押す必要もありますが、接続後は、思ったよりも安定しています。
この機能は、取りあえずSNS用にサイズの小さな画像を送るのが正解でしょう。小さいサイズなら転送速度も速く、スマホで撮影するのと変わらないようなペースでZ Fold3に転送されます。
ただし、この設定だと他のWi-Fi機能は使えず、例えば転送ボタンを押しても「Bluetoothの自動転送機能をオフにするように」というメッセージが出ます。ここから自動転送をオフにできるわけではないので、Bluetooth設定画面から自動転送をオフにしなければなりません。このあたりも不自由なところです。
自動転送機能の設定中はUSB機能も使えないため、PCにUSB接続して画像を転送する作業もできないというのも面倒なところ。
と、まあ、良いところも悪いところもあるのですが、接続先を「Galaxy Z Fold3」にすると、想像以上に便利です。大画面なのでライブビューも見やすいですし、転送された画像のピントや構図の確認も快適。取材時に撮影画像をすぐに自動転送してSNSに投稿したい場合も、マルチウィンドウでメモ取り用エディタと、SNSアプリを起動しておけば、次々保存される画像を投稿するのも簡単。
デジカメのWi-Fi機能とZ Fold3の大画面は相性が良く、しかも折りたためばスマホとして気軽に持ち歩けるZ Fold3はベストマッチ。まだ、購入して1~2週間ほどなので、バッテリー持続時間や「IT系イベントの溢れるWi-Fi電波の中で安定して転送できるかどうか」など、さらに検証していきたいと思います。