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前モデルを見送った筆者が「Galaxy Z Fold4」を予約した4つの理由

 サムスンのフォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold4」のドコモ版を予約しました。

 筆者は、「Galaxy Z Fold」シリーズの初代と2代目を連続して購入しましたが、3代目の購入は見送りしています。

 シリーズ3代目の「Galaxy Z Fold3」は、防水やおサイフケータイ対応など、メインで使うスマートフォンとして使えそうだな……と、期待を抱いたものの、これまでのZ Foldシリーズは、OSやアプリケーション側の大画面への十分とは言い難く、カバーディスプレイを閉じた状態では通常のスマホと比べて横幅は短く、ディスプレイを開いて大画面で使うと使い勝手が悪くなるアプリが多いなど、"帯に短し襷に長し"的な印象でした。

フォルダブルスマホの3代目「Galaxy Z Fold3」

 ところが、Android 12 Lがプリインストールされている「Galaxy Z Fold4」では、ディスプレイを開いた状態で画面下部に表示されるアイコンから簡単にアプリを起動・アプリペアを作成したり、システムのUIが大画面に最適化されていたりと、これまでのZ Foldシリーズ使用時に感じた、カバーディスプレイを開いても大画面を活かし切れない、ソフトウェア面の作り込みの甘さが改善されているように感じました。

「Galaxy Z Fold2」の設定画面、大画面をもったいなく感じる
「Galaxy Z Fold4」カバーディスプレイを開いた状態
画面下部にアプリケーションアイコンなどが並び、UIも大きな画面に最適化されている

 2点目は、これまでの物理SIMへの対応に加えてeSIMもサポートしており、デュアルSIM機として使えること。通信事業者が販売するAndroidスマートフォンでは、2022年に発売される機種から少しずつデュアルSIMに対応する機種が増えてきましたが、キャリアモデルのGalaxyスマートフォンがデュアルSIMに対応するのは、今シーズンに発売されるGalaxy Z Fold4(や、Flip4 / A23)が初めてです。

 メイン回線に通信障害が発生した際や、メイン回線の通信環境がイマイチな場所で使う際にも、通信する事業者をカンタンに切り替えることができますし、MNOのサービスでもサブ回線として使いやすい料金が設定されたサービスも増えているも嬉しいところです。

LINEMOやpovo2.0など、サブ回線に使いやすいサービスも充実

 デュアルSIMと少し関連しますが、対応周波数が拡大していることが3点目です。これまで、国内の通信事業者が販売するGalaxyスマートフォンは、その通信事業者で使うことに最適化されており、他の通信事業者が対応する周波数をサポートしていないケースが多かったのですが、「Galaxy Z Fold4」は主要3社のプラチナバンドがしっかりとサポートされているので、デュアルSIM対応と合わせて、デバイスが活躍するシーンが広がりそうです。

ドコモ版「Galaxy Z Fold4」の対応周波数
他社プラチナバンドにも対応している

 最後の4点目は、純正のケース・カバー類が発売時から発売時から入手しやすい環境が整っていることです。Galaxy Z Flipシリーズを含めて、これまでのGalaxyのフォルダブルスマートフォンでは、発売時から純正のケース・アクセサリ類が十分に揃っているとは言い難く、他機種よりも本体価格が高額であるにも関わらず、「ケースはネットで探して買ってくださいね。」と言われているような、やや冷たい態度を感じていました。特に初代のGalaxy Foldでは、純正アクセサリーの選択肢が限られていたように記憶しています。

「Galaxy Z Fold4」対応の純正アクセサリ

 今回の「Galaxy Z Fold4」で筆者が期待しているのは、本体には収納できないSペンを収納できる「Standing Cover with Pen」です。前世代の「Galaxy Z Fold3」向けの「Flip Cover with Pen」は、端末の横幅が広くなる形状でしたが、「Galaxy Z Fold4」のカバーは、背面カメラ側にSペンを収納できる前モデルのカバーと比べて、片手でも安定して端末をホールドできそうです。