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OPPO Find X3 ProとFind X5 Proのカメラで撮り比べてみました
2022年7月15日 00:00
6月16日にOPPOの新製品発表会が開催されました。事前に「Reno A」シリーズの最新機種の発表が予告されていて、その予告通りに「OPPO Reno7 A」が発表されました。Reno7 Aは、背面パネルがいままでのスマホにはなかった新しい質感で、サイズや機能面でも幅広い層に支持されそうな印象。売れると思います。
ですがね、僕はちょっと、いや、かなり不満を抱いてしまいました。なぜ、もう1機種発表してくれなかったのかと。日本でも「Find X」「Find X2 Pro」「Find X3 Pro」と3代に渡って発売されてきた、フラッグシップ「Find X」シリーズの最新モデル「OPPO Find X5 Pro」の発表がなかったからです。
筆者は、これまでに日本で発売されたFind Xシリーズ3機種は全て実際に購入して使ってきました。最新のFind X5 Proも当然、日本で発売されるものと思っていました。なのに……。発表会の後、OPPOの方に「なんで出してくれないの?」「出せば絶対に買うのに」と文句を垂れていたら、気を遣っていただいたようで、日本未発売のFind X5 Proに触れさせていただく機会を得ました。ありがとうございます。
筆者が、Find X5 Proで、最も気になっていたのはカメラの性能。OPPOは、自社で「MariSilicon X」という画像処理チップを開発し、それをFind Xシリーズに搭載することをアピールしていました。しかも、世界的なカメラメーカーであるハッセルブラッドとのコラボレーションも実現したとのこと。画質がどう変わるのかも気になります。
愛用中のFind X3 ProとFind X5 Proのカメラのスペックは共通する部分が多く、メイン(5000万画素)+超広角(5000万画素)+望遠(1300万画素/光学5倍ズーム)という構成。Find X3 Proには、さらに顕微鏡カメラが搭載されていますが、Find X5 Proには搭載されていません。
MariSilicon XはAIの処理をスピーディーに行えることが特徴で、夜景モードでの撮影に力を発揮するとのこと。そこで、まず夜景を撮り比べてみました。
Find X5 Proの「カメラ」アプリは、シャッター音が独特。筆者は使ったことがないのでわからないのですが、ハッセルブラッドのシャッター音が再現されているようです。一般的に夜景モードは、シャッターを押してから画像が保存されるまでに数秒間じっとしていなくてはなりません。Find X3 Proはその時間が短めで、約2秒ほどで撮影できるのですが、Find X5 Proはさらに短く、1秒以内に撮影が完了しました。ほぼ、明るい場所と同じ感覚で撮影でき、ブレにくいことも利点でしょう。
画質はどちらもキレイに撮れましたが、色味には若干差が出ました。Find X3 Proはやや黄色っぽくなり、Find X5 Proのほうがスッキリとした色で写るように感じました。
身近なものを撮り比べてみて、僕が日常的に撮影するシーン・被写体であれば「Find X3 Proでも十分」と思ったのが本音。
Find Xシリーズのカメラは、初代のFind Xは普段隠れているカメラが出てくるギミックは楽しいものの、画質はイマイチでした。Find X2 Proでは画質が大幅に向上したものの、AIによる色補正が不自然なことがあったように記憶しています。昨年発売されたFind X3 Proでは、ほぼどんな被写体でもキレイに撮れるまでに完成度を高めていました。ということもあり、筆者は、Find X3 ProからFind X5 Proへのカメラの進化には、さほど驚かなかったのですが、Find XやFind X2 ProのユーザーがFind X5 Proに触れたら、「すげ〜!」と驚くこと請け合いです。筆者はちょこっと試しただけですが、夜景の動画もキレイに撮れました。
ハイエンドスマホは軒並み高性能なカメラを搭載していますが、OPPOのスマホは初期設定のままで、誰にでもキレイな写真や動画を撮れることが魅力だと感じています。Find X5 Proの日本発売が見送られたことは残念ですが、ぜひ、次のフラッグシップモデルの日本市場への復帰を期待したいです。