みんなのケータイ

留守電のないahamoとSurface Duo 2に留守電を導入するハック

【Surface Duo 2】

 2画面スマホのSurface Duo 2を使い始めて半年弱が経ちました。いろいろ不具合もありながら基本的には満足度が高いものの、最近課題に感じていたのが留守電機能です。

 Surface Duo 2はSIMロックフリーモデルということもあり、本体に留守電機能が搭載されていません。また、筆者がSurface Duo 2で使っているahamoも留守電サービスを提供していないため、キャリア側の留守電サービスを利用することもできません。

 ahamoではなくNTTドコモの料金プランに切り替えると留守電サービスが使えるのですが、筆者の環境だと月額料金が数千円近く上がってしまいます。留守電のために数千円を払うのもな……、とためらっていたのですが、頻度は減ったとはいえ大事な電話の用件を確認できないのは機会損失だな……、ということで、そこまで費用をかけずに留守電を導入する方法を検討することにしました。

 その結果考えたプラン構成が、メイン契約していたahamoを留守電に対応しているOCNモバイルONEに切り替え、さらにサブ回線としてahamoを新規で契約する、という方法。Surface Duo 2は物理SIMとeSIMの2回線に対応しているので、音声通話をOCNモバイルONE、データ通信をahamoと切り分けることで音声回線に留守電を導入する、という狙いです。

データ通信をahamoに、通話をOCNモバイルONEに設定

 OCNモバイルONEは一番安価な音声通話プランが月500MBで月額550円の「500MB / 月コース」。オプションの留守番電話が月額330円で、合計月額880円で留守番電話が導入できることになります。手頃とは言いがたい金額ですが、ドコモの料金プランに切り替えるよりは遙かに安価なこと、留守電がない不便さを考えると妥協できる金額だと判断しました。

 また、留守電についてはOCNモバイルONE純正のサービスではなく、ソースネクストの「スマート留守電」を組み合わせることにしました。

 スマート留守電は、留守電の内容を文字起こししてメールやLINEなどで通知してくれるというサービス。OCNモバイルONEで着信したメールをスマート留守電に転送設定することで利用でき、月額料金もAndroid版は319円と、OCNモバイルONEよりも若干ながら安くなります。

ユーザー専用番号に転送設定するだけで利用可能なスマート留守電

 留守電を音声で聴く前にテキストでざっくりと内容をチェックできるので、急用かそうでないかを判断できてとても便利。筆者は活用できていませんが、英語や中国語など14言語に変換してくれる機能も搭載しているので、海外とのやり取りが多い人にも便利かもしれません。

スマート留守電の利用イメージ

 ahamoだけでなくpovoやLINEMOなど、キャリア提供の安価なプランはいずれも留守番電話や転送サービスを提供していません。そのためSIMロックフリーの端末を使っている人は同様の悩みを抱えている人も少なく無いかと思いますが、eSIM対応など2回線を同時に利用できる端末ならではの裏技として、興味ある人はお試しください。

 なお、Surface Duo 2で同時に利用できる物理SIMとeSIMは2つですが、eSIM自体は複数の設定を保持できます。筆者はこの運用にするまでahamoとpovo 2.0を併用していたので、現在は音声通信をOCNモバイルONE、データ通信をahamoにしておきつつ、24時間データ使い放題を使いたい時だけahamoとpovo 2.0を切り替えるというスタイルになりました。留守電、dカードGOLDと組み合わせた安価な25GBプラン、好きなときだけ24時間使い放題という3サービスは、充実した回線構成になったなと満足しています。

物理SIMがOCNモバイルONE、eSIMがahamo、povo 2.0の3回線構成