みんなのケータイ
サムスンの紛失防止タグ「Galaxy SmartTag」を試す
2021年3月4日 06:00
身の回りのものを紛失したときにスマートフォンから位置を検出できるスマートタグは、様々なメーカーが製品を出しています。サムスンもGalaxyブランドの「Galaxy SmartTag」を海外で販売しています。筆者の居住する香港では2021年1月29日に発売したスマートフォン「Galaxy S21」シリーズの予約特典で無料でもらえますのでさっそく使ってみようと思ったのですが、受取OKの連絡メールが来ずなかなか入手できませんでした。
しかし香港はこの手のプロモーション製品は転売されて街中の独立系のスマートフォンショップで売られることがよくあります。筆者も120香港ドル(約1650円)で売っているものを見つけたので、無料でもらえる分はまた他に使うとして、これを購入しました。なお香港の販売価格は定価238香港ドル(約3270円)、半額以下で購入できたのです。
Galaxy SmartTagはキーホルダーに取り付けるとちょうどいいくらいの大きさ。約4cm角の正方形で厚さは1cm弱。Bluetoothでスマートフォンと接続します。設定時にはGalaxyアカウントへの登録が必要なので、対応端末はGalaxyシリーズのみとなります。接続後はサムスンのスマートホームアプリ「SmartThings」から各種設定や管理、トラッキングが可能です。
SmartTagを鍵などに取り付けて起き、部屋の中で紛失した場合はスマートフォンのSmartThingsアプリからSmartTagを選び、SmartTagから音を鳴らすことが可能です。ビープ音ですが音量は最大89デシベルなのでかなり大きく、音が聞こえないということはなさそう。なおスマートフォンとSmartTagの距離が離れてペアリングが無くなった時にアラームが鳴る、という機能はないようです。
またスマートフォンが見当たらないときに、SmartTagのボタンをダブルタップするとスマートフォンから音を鳴らすことも可能。双方向にお互いを検出できるわけです。
では位置情報の精度はどれくらいあるのでしょうか。香港の街中に出て、SmartTagを持ちながらSmartTingsアプリでSmartTagを検索してみました。香港は高層ビルが多いためGPSが若干ずれることも多いのですが、数か所で計ってみたところ、数メートルから最大で10メートル弱のずれがありました。なお15メートルくらい離れるとBluetoothはギリギリつながる状況ですが、この距離でアプリからSmartTagの音を鳴らしてもビープ音を聞くことができました(周囲があまりうるさいと聞こえないかもしれませんが)。
SmartTagはIP53の防水に対応、CR2032電池で280日の使用が可能なので電池切れをあまり心配する必要は無いでしょう。なお年内にはUWBにも対応した「SmartTag+」も登場予定で、そちらはスマートフォンとのBluetooth接続が無くても利用できます。
現在は海外どころか日本国内もなかなか旅行に行きにくい状況ですが、いずれ自由に旅行できる日が戻ってくるでしょう。次に海外に行ける日には、筆者はこのSmartTagを複数買って貴重品を無くしたり置き忘れてしまうことの無いようにしたいと思っています。