みんなのケータイ

骨伝導イヤフォン「PEACE」とともにジョギング中

 ジョギング中に愛用していた「Xperia Ear Duo」の調子が悪くなったため、耳をふさがない完全ワイヤレスイヤフォンを探して、骨伝導イヤフォンのブランドearsopenの音楽用製品「PEACE TW-1」を購入し、使っています。

完全ワイヤレス骨伝導イヤフォン「PEACE TW-1」。税抜き1万9800円。カラーはこのBLACKのほかにWHITEもあります。

 骨伝導イヤフォンを使うのは初めてで、音の聞こえ方に興味がありました。巷では音質にそれほど期待しない方がいいという評価のようですが、なるほど、確かに最初にPEACEで音楽を聴いたとき、Xperia Ear Duoと比較して音に厚み、広がりがないなぁと感じました。極端にいえばシャカシャカという音で、高音域が足りないという印象です。ただ、走っているときに、しかもオープンイヤーで私自身は高音質をそこまで求めてはいません。むしろ、Xperia Ear Duoがかなり高音質だったというべきでしょう。

 音質よりも重視したのは使い勝手の方で、一通り満足しています。イヤーカフのように耳をはさむタイプで、装着は慣れれば簡単です。マスクの着脱がスムースにできないのは仕方がありませんが、耳が痛くなることもなく快適です。

髪の毛のせいでよく見えませんが、イヤーカフのように装着。マスクの着脱時はちょっと気を遣います。

 専用アプリはなく、接続するデバイスのBluetoothメニューからペアリングします。他のイヤフォンでは専用アプリで音質を調整したりできるものもありますが、PEACEではそういったことは何もできません。また、スマホにかかってきた電話を受けて通話することはできますが、メール受信などの通知はありません。でも、私自身は特に不満はありません。

 ケースから取り出すと電源がオン。ペアリング後はデバイスと接続すると「Connected」とアナウンスがあり、耳に当てる振動部が震えるのが当たり前ながら面白いと感じました。これまで使ってきて、接続が切れることは滅多にありません。IPX7等級なので、真夏に走って汗をかいても水道水でサッと洗い流してさっぱりできます。ケースに戻すか、ボタンを長押しすると電源がオフになります。

 ちなみに、ケースの収納場所は右イヤフォンは右、左イヤフォンは左と決まっていますが、左右逆に入れても充電はできます。充電端子が本体の真ん中にあるため、天地を逆にしてもケースの端子とぴったり合います。ただ、逆に入れると本体のLEDランプが見にくく、充電状態が把握しにくくはなります。

専用ケース。左右逆に入れても充電できます。

 使い勝手は概ね満足していますが、ちょっと気になっているのがボタンです。円筒形の片側に内側ボタンと外側ボタンの2つのボタンがあり、音量調整やオーディオの再生/停止、電話の受話/終話操作などができるのですが、走っているときに操作するにはボタンが小さすぎる感じです。小さな突起があって、押す位置はすぐに分かりますが、疲れていると、右か、左か、外側か、内側か、どれを操作したらいいのか思い出せなくなるのです。そのため、ボタン操作をしなくて済むように、音量や楽曲のラインアップを注意して整えておくようになりました。また、ボタンの内側、外側は耳に装着しているときの位置を表していますが、外したときに、どちらが内側か外側か分かりにくいのも、人に説明するときに困ります。

円筒形の本体の片側に2つのボタン、中央部にLEDランプがあります。どのボタンに何の機能が割り当てられているか、なかなか覚えられません。

 それと、使い勝手にはまったく関係ありませんが、ケースが若干安っぽいのが残念です。コンパクトで軽いのはいいのですが、蓋が薄くてヒンジが弱々しく、持っていて嬉しいという気持ちにはなりません。些細なことですけどね。

 連続動作時間は約5時間で、一般的な完全ワイヤレスイヤフォンと変わりません。こだわり派は音に満足できないかもしれませんが、気分転換程度には十分だと感じますし、防水設計なので、真夏でも安心して使えて洗えるのがとても嬉しいです。Xperia Ear Duoは2年くらいしか使えませんでしたが、今度はもうちょっと長く使い続けられることを期待しています。