みんなのケータイ

自分のケータイがオーダー用端末に? 新しくなったマクドナルド公式アプリで「店内モバイルオーダー」を試す

<@著者1写真@>

 ここ数カ月の間、Rakuten Miniをいじり倒していたが、そろそろ「新しいケータイを触りたいなぁ」と思いたち、新宿駅周辺にある某家電量販店へと出かけた。残念ながら、「これだ!」と心震わせる端末が見つからなかったため、「やはりここは、在庫が復活したクリムゾンレッドをネットで買うしかない」と考え直した。とはいえ、せっかく都会に来たので、話題のマクドナルドへ行くことにした。

 「話題のマクドナルド」と言っても、新宿のマクドナルドが特別で話題になっているというわけではない。オーダー方法が、Twitter界隈で話題になっていたのだ。

 マクドナルドの公式アプリはAndroid向けに2010年12月から、iOS向けに2011年6月から配信されており、ほぼ「クーポンアプリ」となっていた。今年に入ってから、アプリで注文、支払いを済ませ、あとは店舗で受け取るだけ、という「モバイルオーダー」を全国区で開始していたが、その当初からモバイルオーダーの適用範囲を店内飲食にも広げていた。

マクドナルドアプリホーム画面をスクロールすると表示されるアナウンス。注文から決済までがスマホで完結する

 そのことを最近になって知った筆者、「店内でモバイルオーダーだなんて、体験せずにいられようか」と居ても立っても居られず、朝食を食べたばかりなのにマクドナルドに入店したのだ。

 店内カウンター前では、お昼どきでもないのに注文のために長い列ができている。それを尻目に座席へと向かう。

 これまでだと、並んでいる間に注文するものを考えられたものの、注文点数が複数になると、注文時にクーポンをうまく出せず挙動不審になることがあった(最近では、まとめて表示できるようになったのでまだましだが)。

 でも、モバイルオーダーを店内でもできるようになった今、わたしは最強だ。テーブルに着き、ゆったりとアプリ内のメニューやクーポンを眺め、選び、人と相対することなく注文できるようになったからだ。

  まずは、マクドナルドアプリを開き、いつもどおりクーポンを開く。タップするとクーポン内に「モバイルオーダーで注文」「お店で注文」というボタンが表示されている。「ここはお店だから……」と惑わされてはいけない。今、やりたいのはモバイルオーダーだ。なので、「モバイルオーダーで注文」をタップする。

今回は、カウンターで注文するときのようにクーポンを開いて操作し始めたが、右下の「オーダー」ボタンをタップして始めてもいい。その場合は「どちらの店舗で受取りますか」画面からスタートする

 すると、「どちらの店舗で受取りますか」という画面に遷移する。自分が今いる店名を選ぼう。ここで間違えてはいけない。店のスタッフが混乱してしまうし、注文の品にありつけないという結果になってしまうからだ。慎重にいきたい。

 もちろん、ここで間違えてしまっても上部の「<」(戻る)をタップすれば、店舗を選び直せる。また、選んだ後に遷移した画面で、メニューの選択ミスに気づいた場合でも、「<」で戻ることができる。やり直しがきくので、むやみに焦る必要がないのがありがたい。

各ステップに「<」ボタンが表示されるため、間違えたとしても慌てることなく修正できる

 手順に戻ろう。

 単品であれば、ここで「レジに進む」または「カートに追加」ボタンをタップする。セット品であれば、ドリンクを選ぶ。窓口で注文するとき、わたしはいつもここで緊張してしまい、どれが選択肢にあるのかわからなくなってしまい、変な汗が出てしまうのだが、アプリなら一覧表示されているので全く問題ない。しかも、後ろに誰かが並んでいるわけでもないので焦る必要もない。

 なお、ドリンクを選び終わると自動的にセット内容全体が表示され、グレーアウトしていた「レジに進む」「カートに追加」ボタンがタップできるようになる。ほかにもまだ注文したいものがあれば「カートに追加」ボタンを、なければ「レジに進む」ボタンをタップしよう。

単品では、何も選ぶものがないので「レジに進む」「カートに追加」ボタンがすぐに現れる。セット品を選んだ場合だけ、このように選択肢が表示され、選択後に次へ進めるようになるのだ

 レジに進んだら、上から順番に、受取予定の店舗の再確認をし、「お持ち帰り」か「店内でお食事」を選ぶ。今回は店内で、しかもテーブルに届けてもらいたいので「テーブルにスタッフがお届け」をタップ。支払い方法を選んで注文を確定する。なお、モバイル決済で対応しているのは今のところLINE Payだけだ。スマホを複数持っている人がLINE Payで決済したいのであれば、はじめからLINE Payを入れているスマホでモバイルオーダーするようにしたい。

 ところで、「自分の座っているテーブルをどうやって見分けるのだろう」とここでふと不安になった。しかし、よくよく画面を見てみると「次の画面で受け取りに進み決済を確定するまで、調理は開始されずお支払いも発生しません」とある。そこで、安心して「注文を確定する」をタップする。

「ご注文内容の確定」という言い回しがややこしいが、ここでは「注文したものに対して、これこれの支払い方法をしますよ」という意思を明らかにする程度のステップだと思っておけばよい。オーダーを“通す”のは、次の画面だからだ

 するとここでようやくテーブル番号入力フォームが現れるのだ。テーブルに貼ってあるモバイルオーダー用の番号(テーブル番号)を入力し、タップできるようになった「受け取りに進む」をタップしよう。あとはスタッフが自分のいるテーブルに品物を届けてくれる。

各座席にはモバイルオーダー用のテーブル番号が貼り付けられている。その番号を入力すれば、スタッフが間違いなく品物を届けてくれる

 長時間、列に並ぶ必要がないし、カウンターで受け取ってテーブルに持っていくまでの間にドリンクをこぼすこともない。人との接触を最小限に抑えつつ、空腹を癒せる。心の中で「最高か!」と叫ぶと同時に、各座席にオーダー用端末を置くというコストをかけずに、利用者のほとんどが持っているであろうスマホのアプリを使って注文できるようにするアイデアへ「素晴らしい!」という称賛を送った。

 感染症に関係なく、人と接するのが苦手なわたしにとってもありがたい仕組みなので、積極的に活用したいと思うのであった。

【お詫びと訂正 2020/10/02 15:58】
 記事初出時、「モバイルオーダー」の店内利用について、最近開始されたかのような記述でしたが、当初より利用できておりました。お詫びして訂正いたします。